TOPアメリカン・プロレス注目インディー →IWA-EC:Stiff Competition 2 7/12/11

IWA-EC:Stiff Competition 2 7/12/11の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@クリス・マイルズvs.アーロン・ドレイヴンvs.ジェフ・メイヘム
 立ち上がりはヒールのアーロンが場外で様子を見る形を取っているように
 挑戦的な内容でこそありませんが、
 それぞれの選手が予想以上にキレと独自技があって面白かったですね。
 サンセット・フリップ+連鎖ジャーマンや
 カウンターの連鎖など3ウェイならではの見せ場も多い。
 多少過激な物になってしまっている事は否めないですけどね。
 平均より少し上。
 
Aミッキー・ナックルズvs.ブリトニー・フォース
 ミッキー経験を活かしておどけながら甚振り。
 ブリトニーは凛とした雰囲気を活かしながらのヒール・ワーク。
 展開数は少ないものの自らに求められている仕事を最低限しっかりこなした内容。
 少し悪い試合です。

Bヴァイパーvs.ケイジ・カットラー
 ヴァイパーが大物ぶってスロー・ペースな中で
 打撃や投げを一つ一つ見せていく形。
 波乱なくそのままヴァイパーの勝利です。
 ひどい試合。

Cバカ・ガイジンズ(マッド・マン・ポンド、2タフ・トニー)vs.アイリッシュ・エアボーン
 スピードをバカ・ガイジンズに規制され、
 合体技では相手にダメージを与えないよう注意しなければならない(空振りも見られる)。
 そのくせ相手はデス・マッチ畑なので強烈なスポットを受けるよう要求してくる。
 エアボーンが普通に試合が出来ない状況に置かれています。
 ブッキング・ミスでしょう。
 悪い試合。

Dタッグ王座戦:トリック・ナスティ、TJフィリップス(ch)vs.マーダー・ジャンキーズ
 ジャンキーズは軽量級に対するリアクションがまったく出来ていない。
 普通にエアボーンとジャンキーズを入れ替えるべきですね。
 そうすればお互い自分の領域で安心して試合できたのに。
 合致せずぼろぼろの構築で、最後は介入合戦で幕。
 ひどすぎる試合。

EIWA-EC王座戦:クリス・ヒーロー(ch)vs.ジェイソン・キンケイド
 ヒーローがハードに攻め立てる。
 だからこそ熱がある。
 しかしそれは相手が誰であってもヒーローなら生み出せる程度の熱です。
 ジェイソンはゆっくり試合を運ぶ割に
 1つ1つの動きに魅力がある訳でも、それらを豊かに組み合わせられる訳でもない。
 こんなジェイソンに終盤見せ場を与えようとするので
 最後にクオリティが少し下がって、少し悪い試合。

Fロウ・キーvs.ネクロ・ブッチャー
 ロウ・キーがWWEに行っている間にネクロは随分と衰えた。
 ですからネクロから奇襲しスピード感のある攻防になった時には
 このカードの独自性は戻ってこないのか、と思いました。
 しかしや、しかしロウ・キーがセカンド・ロープから飛ぶとネクロがカウンターでアッパーカート。
 どこに当たるかなんて考えていないネクロの事でこれがロウ・キーの顔面にヒット。
 ここからギアが入り本道へ。
 観客席の中に入って打撃の打ち込みあい。
 ひな壇5段ぐらい上からのダイビング・ダブル・ストンプも見られましたね。
 リングに戻ってからは特別なスポットはなかったものの
 ロウ・キーが引き続きハードな蹴りを叩き込みながら盛り上げてくれました。
 所々体裁が保てていないシーンがありましたし、
 冷静になって考えれば幾つかのアクシデンタルなヒットを除けば
 一般的なハード・ヒッティング・マッチの域を超える物ではない気がします。
 しかしながら今のネクロからは想像つかないレベルであった事は確かで
 昔の姿を思い返しつつ、画面に映る今のファイトに興奮できる内容。
 中々良い試合。

総評
 ECもそろそろ崩壊が迫っているではないかという雰囲気があります。
 それはさておきこの大会はメイン1マッチだけですが、
 これまでのこういうネクロの試合に惹かれたならあり。
DVD Rating:☆☆☆☆☆
(執筆日:8/25/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@クリス・マイルズvs.アーロン・ドレイヴンvs.ジェフ・メイヘム
Aミッキー・ナックルズvs.ブリトニー・フォース
Bヴァイパーvs.ケイジ・カットラー
Cバカ・ガイジンズ(マッド・マン・ポンド、2タフ・トニー)vs.アイリッシュ・エアボーン
Dタッグ王座戦:トリック・ナスティ、TJフィリップス(ch)vs.マーダー・ジャンキーズ
EIWA-EC王座戦:クリス・ヒーロー(ch)vs.ジェイソン・キンケイド
Fロウ・キーvs.ネクロ・ブッチャー