TOPアメリカン・プロレス注目インディー →IWA EC:Masters of Pain 11/24/07

IWA EC:Masters of Pain 11/24/07の分析


名勝負 なし
好勝負 1回戦、ダブル・ヘル・デス・マッチ:ネクロ・ブッチャーvs.ブレイン・ダメージ

2枚組み2時間45分です。

出場者全員が入場し記念撮影を。

@1回戦、ダブル・ヘル・デス・マッチ:ネクロ・ブッチャーvs.ブレイン・ダメージ
 形式にもなっている2つの有刺鉄線ボードや
 椅子等の攻撃も繰り出されるのですが
 基本はあくまでその肉体から繰り出される泥臭いファイト。
 1回戦には似つかわしくない程の長時間を与えられて
 2人共思いっきり暴れまわってましたね。
 クライマックスに拳の打ち合い(脳挫傷のパンチはど迫力)を持ってきて
 2人の中での決着方法が10カウントになっている所も熱い。
 この2人のカードに期待する全てが詰まっています。
 文句なしに好勝負です。

A1回戦、ペインズ・オブ・グラス:マッド・マン・ポンドvs.ダニー・ハボック
 ガラス板は使いきり且つ威力が大きすぎるため
 中心に据えると毎回スポット・マッチになってしまいますね。
 顔面の前で割ったり
 過激な事をしているだけに勿体無い。
 平均より少し上。

B1回戦、デス・フロム・アヴァブ:インセイン・レーンvs.沼澤邪鬼
 前年の葛西に続き今年は沼澤が参戦。
 試合形式はコーナーにぶつけると
 その上に設置された凶器が落ちてくるという物で
 大日本プロレスからの輸入物みたいですね。
 何が落ちてくるか分からないというゲーム性が面白く観客の受けも上々です。
 平均的な良試合。
 剣山への投げを決め沼澤が準決勝へ。
 試合後レーンはマネージャーのサクラらに反逆。

C1回戦、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:コーク・ヘインvs.イアン・ロッテン
 デランジドはコーク・ヘインと改名したようですね。
 試合はへインの圧力vs.イアンが老獪さといった感じで
 両者真っ赤に染まる熱戦だったものの
 イアンの当たりはいつもより控えめでブレーキの壊れた暴力衝動は見せず。
 2週間後の引退試合が気にかかっていたのかもしれませんね。
 平均的な良試合。

D準決勝、4サイズ・オブ・ペイン:ブレイン・ダメージvs.マッド・マン・ポンド
 1回戦のダメージが重かったのか
 ポンドは最初の拳合戦から腰がひけていて・・・。
 剣山ボードへの投げなど過激なスポットがあるのに
 どこか腑の抜けた試合でした。
 平均レベル。

E準決勝、バンクハウス・デス・マッチ:コーク・ヘインvs.沼澤邪鬼
 コーナー・ポール上に吊るされた鍵で
 別コーナーのBOXを開けるとその中に入った各種凶器を使えるというもの。
 沼澤は客に椅子を持たせてぶつけたりと
 EC色にマッチした戦いぶりでしたね。
 ややぐだぐだなのも含めて。
 平均より少し上。
 へインがBOXへのパワー・ボムを決め決勝へ。

F決勝ライト・チューブ・ケージ・マッチ:コーク・ヘインvs.ブレイン・ダメージ
 ケージとついてますがロープにつけられた蛍光灯が長いだけですね。
 蛍光灯トラップが出てくる、軽めの200本蛍光灯マッチと表現すると分かりやすいか。
 両者共にダメージが蓄積されていて
 まあまあ良い試合程度に収まりました。
 ECは選手が回復するためのノン・トーナメント・マッチが無いので仕方ないですね。
 その分全体のテンポは良くなっているので。
 
 優勝者にトロフィーが贈られた後ポンドのマイクで閉幕。

総評。
 進むにつれ尻すぼみになっていくのが残念ですけれども
 テンポの良さとファン要素というECらしさは貫かれていますし
 @はデス・マッチ・ファンとして見ておきたい物に仕上がっていますからね。
 良いデス・マッチ・トーナメントでした。
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

@1回戦、ダブル・ヘル・デス・マッチ:ネクロ・ブッチャーvs.ブレイン・ダメージ
  脳挫傷がリングに入るなりネクロが遅いかかかる。
  有刺鉄線に押しつけチョップ。
  脳挫傷は顔を押しのけると口を引き裂く。
  ネクロが脳挫傷をエプロン横のトラップに落とそうとする。
  脳挫傷がエルボーを落として防ぐ。
  ネクロは拳を叩き込んでいき腹にヘッド・バッド。
  脳挫傷の腕を有刺鉄線に巻きつけ噛みつく。
  脳挫傷はヘッド・ロックに返すと鼻に噛みつく。
  背中に蹴りを入れ頭部にヘッド・バッド。
  ネクロがお返しのヘッド・バッドを入れトラップに落とそうとする。
  脳挫傷は方向を変え柵に激突する方を選ぶ。
  ネクロは脳挫傷を柵の外に出すと柵を使ってレッグ・ドロップ。
  椅子を投げまくる。
  ゴミ箱も投げつけラダーもぶつける。
  警棒もぶんぶん振り回す。
  胸に蹴りを入れ蹴飛ばす。
  雛壇上段へ。
  脳挫傷が拳を叩き込む。
  ダブル・アーム・パイル・ドライバーを決める。
  雛壇を降りるとネクロの頭部を立てた椅子に押しつける。
  そして雛壇2段目からダイビング・ニー・ストンプ。
  カバーするもカウント2。
  頭部に椅子を投げつける。
  リング横の有刺鉄線ボードを椅子の上にのせる。
  回復したネクロが脳挫傷を観客席に投げつける。
  脳挫傷を椅子に座らせると自らの座り拳の打ち合い。
  脳挫傷の一発一発は非常に重い。
  ネクロがヘッド・バッド。
  脳挫傷も打ち返す。
  ネクロは脳挫傷を立たせるとヘッド・バッド連発。
  クローズラインで柵の中に戻す。
  パイル・ドライバーを狙う。
  脳挫傷がリバース・スープレックスに返す。
  ネクロの頭部に椅子を叩きつける。
  脚にも。
  リングに戻すとヘッド・バッド。
  ダウンしたネクロを担ぐと椅子に乗せた有刺鉄線ボードへのファルコン・アロー。
  脳挫傷は起き上がるとカバーしに行く。カウントは2。
  ならばと有刺鉄線ボードをエプロンと柵の上に橋渡しにする。
  ネクロを無理矢理起こすとリングからパワー・ボムを狙う。
  ネクロは頭を突き上げ股間へのロー・ブローを決めると
  ボードへのパワー・ボムを決める。
  ダウン・カウントが進む。
  脳挫傷がカウント9で起き上がる。
  ネクロもダメージが大きく椅子に座っている。
  脳挫傷がリングに上がってくる。
  ネクロが脳挫傷に椅子を投げつける。
  背中に椅子を叩きつける。
  頭部にも。
  カウント8で脳挫傷が起き上がる。
  ネクロがボディ・スラムを狙う。
  脳挫傷は逃れると拳を一閃。
  ネクロがカウント9で起き上がる。 
  脳挫傷の右ストレート。
  右。左。右。左。右。
  ネクロも胸に張り手を打ちこんでいき右ストレート。
  脳挫傷が顔にパンチ。
  ネクロもパンチ。
  脳挫傷がもう1発。
  ネクロが大きく振りかぶる。
  脳挫傷はネクロを担ぐと落とすと同時に拳を叩き込む。
  両者ダウン。
  カウント9で脳挫傷が起き上がる。
  カウント10で脳挫傷の勝利!

試合結果

@1回戦、ダブル・ヘル・デス・マッチ:ネクロ・ブッチャーvs.ブレイン・ダメージ
A1回戦、ペインズ・オブ・グラス:マッド・マン・ポンドvs.ダニー・ハボック
B1回戦、デス・フロム・アヴァブ:インセイン・レーンvs.沼澤邪鬼
C1回戦、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:コーク・ヘインvs.イアン・ロッテン
D準決勝、4サイズ・オブ・ペイン:ブレイン・ダメージvs.マッド・マン・ポンド
E準決勝、バンクハウス・デス・マッチ:コーク・ヘインvs.沼澤邪鬼
F決勝ライト・チューブ・ケージ・マッチ:コーク・ヘイン(優勝!)vs.ブレイン・ダメージ