TOPアメリカン・プロレス注目インディー →IWA EC:Masters of Pain 9/16/06

IWA EC:Masters of Pain 9/16/06の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚組み2時間35分です。

出場者全員が入場し開会式が行われます。

@1回戦、ノー・ロープ・バーブド・ワイヤー&プール・オブ・ロブスターズ:トビー・クラインvs.葛西純
 成功した生き物ネタなんて見た事は無いがこれも例に漏れず。
 只開き直ってファン・マッチ気味にしたのは良かったですね。
 試合後の死んだロブスターへの人口呼吸はシュールで笑えますし。
 悪くない試合。

A1回戦、ファン-タスティック・フォー:マッドマン・ポンドvs.コーク・ヘイン
 電源入り、カバーなしの扇風機が4コーナーに設置されているという試合形式。
 ぶつける以外に回転する羽への押し当てという
 選択肢が増えるので1粒で2度おいしい凶器という奴ですね。
 1回戦として適当な過激度と受け持ちで
 まあまあ良い試合です。

B1回戦、ガーデン・オブ・エデン:コーポラル・ロビンソンvs.ドレイク・ヤンガー
 エデンをキー・ワードに
 サボテン、刈り込みハサミ、芝刈り機が取り揃えられた試合形式。
 コープのECデビュー、ヤンガーが脳挫傷の代役という事でか
 ヤンガーが先輩を立て、受けのほとんど担当していました。
 それにしてもデス・マッチ・ファイターなのに芝刈り機を動かせなかった
 コープには少し幻滅してしまいましたね。
 平均より少し上。

C1回戦、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:JCベイリーvs.2タフ・トニー
 思いつく限りの種類の凶器攻撃を詰め込みましたって感じで
 この日一番の過激度を誇っていました。 
 所々でトニーの限界も見えるものの
 別のデス・マッチ・ファイターで同じ内容なら、なんて文句を言わずに
 トニーが生涯最高のデス・マッチをやってのけた事を褒めたいですね。
 なんせフィニッシュで場外へのスーパープレックスを受けきったんだもの。
 天晴れです。
 好勝負に少し届かず。

D準決勝、エレクトリファイド・ライト・チューブス:葛西純vs.マッド・マン・ポンド
 大日本から輸入したのか
 コーナーにぶつかったら蛍光灯が叩きつけられる仕掛けなんかもありましたね。
 中盤が少しぐだぐだでしたが
 2階席からのテーブル・ダイブ等が見られるクライマックスは良かったです。
 まあまあ良い試合。

E準決勝、サムタックス・ゲットー・シューズ:JCベイリーvs.コーポラル・ロビンソン
 裸足で試合は開始するもラダーで上空の靴を手に入れると、
 それを履いて画鋲対策ができるというものなんですが
 画鋲攻撃を脚にこだわったり、
 自由に移動できる靴の利点を活かさなければ
 形式としてのコクが出てこない上、
 そもそも後ろ向きであるのはデス・マッチとしてどうなのか疑問を抱かせる、
 という困った試合形式ですね。
 この2人にそんな器用な事もできる訳なく
 試合形式に脚を引っ張られながら
 ひたすら画鋲へと被弾していきます。
 画鋲を撒いたリングでダイビング・ダブル・ストンプを自爆するなど
 壮絶だっただけに惜しまれます。
 平均的な良試合。

F決勝、バーブド・ワイヤー・ケージ&ベッド・オブ・ネイルズ:葛西純vs.JCベイリー
 ケージは木造なので凶器として使えませんし
 釘ベッドも威力がある割には視覚的に地味なので
 微妙な試合になってしまいましたね。
 悪くない試合です。

 優勝者にトロフィーが贈られた後ポンドがマイクで締め閉幕です。

総評。
 IWAやCZWと比べると見劣りするものの
 ECらしい(ポンドらしい)ほのぼのした色が
 出ていて良いデス・マッチ・トーナメントですよ。
 葛西が出ているのも注目ですしね。
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Cファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:JCベイリーvs.2タフ・トニー
  トニーが打ってみろと誘いフォア・アームズの打ち合い。
  チョップの打ち合い。
  トニーがサミングからサッカーボール・キック。
  もう1発。
  蛍光灯束をセカンド・ロープ上にのせるとベイリーの頭を叩きつける。
  塩を振りかける。
  レモン・ジュースを吹きかける。
  ベイリーはたまらず場外へ。
  トニーは場外に降りると、おろし器をこすりつける。
  リングに戻る。
  画鋲付バットを振付ける。
  ベイリーは避けると蹴りつけ奪い取る。
  バットを叩きつける。
  もう1発。
  ロープに走り3発目。
  カバーするもカウント2。
  蛍光灯付竹刀をトニーの上にのせダイビング・ダブル・ストンプ。
  カバーするもカウント2。
  蛍光灯束にダウンさせようとする。
  トニーはベイリーを捕まえると蛍光灯束へのリバースDDT。
  カバーするもカウント2。
  フォーク付バットを振りかぶる。
  ベイリーが叩きつけられる前にガラスの破片付バットを叩きつける。
  フォーク付バットを奪い叩きつける。
  テープで蛍光灯を自身の背中に取り付けるとコーナー上へ。
  トニーが捕まえると投げ捨てる。
  ベイリーはフォーク付バットの上に落ちてしまいフォークが腹に刺さる。
  トニーは画鋲をベイリーの口に含ませ殴りつける。
  有刺鉄線付バットを押し当てる。
  ギターを叩きつける。
  ベイリーをロープにもたれさせると
  その上に蛍光灯を挟みダイビング・セントーン・レッグ・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  給水筒付角材をベイリーに叩きつける。
  場外に椅子を何脚かたてると多数の椅子をその上にのせる。
  その間に回復したベイリーが反撃。
  給水筒付角材を叩きつける。
  蛍光灯へのパワー・ボムを狙う。
  トニーは防ぐと蛍光灯への2タフ・ドライバー。カウントは2。
  場外の椅子トラップへのスーパープレックスを狙う。
  ベイリーは防ぐと逆側の何も無い床へのスーパープレックス。
  カバーし1,2,3!
  ベイリーの勝利!
  両者は握手を交わす。

試合結果

@1回戦、ノー・ロープ・バーブド・ワイヤー&プール・オブ・ロブスターズ:トビー・クラインvs.葛西純
A1回戦、ファン-タスティック・フォー:マッドマン・ポンドvs.コーク・ヘイン
B1回戦、ガーデン・オブ・エデン:コーポラル・ロビンソンvs.ドレイク・ヤンガー
C1回戦、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:JCベイリーvs.2タフ・トニー
D準決勝、エレクトリファイド・ライト・チューブス:葛西純vs.マッド・マン・ポンド
E準決勝、サムタックス・ゲットー・シューズ:JCベイリーvs.コーポラル・ロビンソン
F決勝、バーブド・ワイヤー・ケージ&ベッド・オブ・ネイルズ:葛西純(優勝!)vs.JCベイリー