Beyond Wrestling:Best of Beyond Wrestling 2018の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | TfT決勝:ウィーラーYUTA vs.マクスウェル・ジェイコブ・フリードマン(2/25/18) |
@パワーボムTV王座戦:ジョナサン・グレシャム(ch)vs.マイク・クァッケンブッシュ(1/27/18)
まさかこんなカードを組んでくれるとは。
仮想世界のプロレス力学でお遊び。
ユーモアに溢れています。
当然に性質上緩さがどこかにありますが、
めまぐるしいサブミッションの攻防は鋭く
一気に吹き飛ばし持って行きましたね。
アーム・ドラッグも大技として通用する。
思っても見なかったチョップ合戦まで出て
2人だけの戦いに没入していく。
最後の最後がセコンド介入からチープなフィニッシュだったのは
オープニング補正で潰されてしまったか、と残念でならない。
好勝負に少し届かず。
Aデイヴィッド・スターvs.マット・リドル(1/27/18)
レスリングの地味な攻防も
MMAを誇張した絵作りも良く出来ていますね。
それぞれ変則的にキャラを活かし、
良い意味での不協和音を混ぜながら変転させていく。
スターはユーモアといって緩さを見せることがしばしばですが、
後半に入ればストロング・スタイルの選手。
リドルと気合いで技をぶつけあい迫力がありましたね。
好勝負に少し届かず。
Bニック・ゲイジvs.ジョーイ・ジャネラ(2/24/18)
それぞれダイブを決めた後、
場外戦に転じ椅子攻撃が繰り出されます。
しかしゲイジは控えめで前半はジャネラ主導の試合運び。
後半になると椅子への技を連発。
立てた椅子の上でのパイル・ドライバーはクレイジーでしたね。
Beyondにゲイジの名前を見たときには違和感しかなかったですが、
実際ゲイジもBeyondを立てた試合内容にしているし、
意外に侵略者として新しい風を吹き込んでくれるかも。
平均的な良試合。
(執筆日:3/?/18)
CTfT決勝:ウィーラーYUTA vs.マクスウェル・ジェイコブ・フリードマン(2/25/18)
今めきめきと頭角を現しているYUTA。
プロレスとして格好をつけると同時に
情熱性も感じさせてくれます。
フリードマンはレフェリー越しのサミングから
アーム・ロック・ボディ・スラムを決め腕攻め開始。
しっかりと観客を煽りつつの試合運びで良いですね。
エンターテイメント性の高い受身もできています。
場面に必要な技種で後半に向けて勢いをつけていきます。
フリードマンがゴミ箱を持ってきての
ツームストンまで見せたのは驚きましたね。
フリードマンは攻めが少しやぼったいものの
改善されればトップ・レスラーと
しっかり渡り合っていけそうで彼も期待のレスラーですね。
クライマックスはYUTAが得意の脚攻めのカードを切り、お互い部位攻め。
若手2人がお互いのポテンシャルを引き上げ合った素晴らしい試合。
ぎりぎり好勝負です。
Dジョナサン・グレシャムvs.ウィーラーYUTA(3/18/18)
グレシャムが早々に腕狙い。
YUTAなら対抗できるテクニックはあるかと思いますが
今回はワンサイドで構築をしていく様子。
グレシャムが韻を踏んで執拗さを上手く強調します。
YUTAも良いセルを見せますし、
脚攻めが成功すれば逆転できる
その可能性を感じさせるバランスで反撃ができています。
とはいってもグレシャムの腕攻めが頻繁なので
手数で劣るYUTAはインパクトのあるドラスクを
連発ぐらいしてようやく比類するところですけどね。
尖った内容のために不十分な部分もありますが、
テクニカルな内容は見応えがある。
好勝負に少し届かず。
Eトニー・ストームvs.ティモシー・サッチャー(4/5/18)
打撃には体重差があるので、
女子が勝機を見出すにはレスリングしかないのですが、
レスリングにまで力の要素を持ち込まれては絶望しかない。
そのスカッシュマッチ的な力量差を作り上げつつも
ティモシーが情け/容赦なさ両方入り混じる
情感たっぷりの試合運びを見せます。
何もしないことによる表現ができるのは一流の証。
トニーもヘッド・バッドを放つ等
なりふり構わず最後の一滴まで力を振り絞って見せました。
最後は何とかアーム・バーに持ち込みトニーの勝利。
このアーム・バーにタップするのを辞さないところが
ティモシーの美学ですよね。
少し無理も感じますが男女対決としてはトップ・クラスの出来です。
これなら8分と言わずもう少しいけたのでは。
中々良い試合。
(執筆日:4/?/18)
Fリングカンプ(ティモシー・サッチャー、ウォルター)vs.LAX(オーティズ、サンタナ)(5/26/18)
LAXお得意のテンポ・ワークに
カンプが付き合ってあげる形です。
LAXも悪くないチームですが、
今世界トップのタッグがどちらかといえば当然カンプ。
そういう意味ではカンプが最大限に活きる形にして
その上でLAXの良さを盛り付けても良かったのでは。
それでも控えの介入で荒々しさを出した中での
豊富な連携技、物量攻めは飽きずに楽しめるし、
LAXの勝利の目を感じさせることができている。
中々良い試合。
注目試合の詳細
なし試合結果
@パワーボムTV王座戦:ジョナサン・グレシャム(ch)vs.マイク・クァッケンブッシュ(1/27/18)Aデイヴィッド・スターvs.マット・リドル(1/27/18)
Bニック・ゲイジvs.ジョーイ・ジャネラ(2/24/18)
CTfT決勝:ウィーラーYUTA(優勝!) vs.マクスウェル・ジェイコブ・フリードマン(2/25/18)
Dジョナサン・グレシャムvs.ウィーラーYUTA(3/18/18)
Eトニー・ストームvs.ティモシー・サッチャー(4/5/18)
Fリングカンプ(ティモシー・サッチャー、ウォルター)vs.LAX(オーティズ、サンタナ)(5/26/18)