Beyond Wrestling：Best of Beyond Wrestling 2018 part.2の分析
| 名勝負 | なし |
| 好勝負 | #1コンテンダーズ･マッチ：デイヴィッド･スターvs.オレンジ･キャシディー(11/25/18) パワーボムTVインディペンデント王座戦：トレイシー･ウィリアムス(ch)vs.オレンジ･キャシディー(12/31/18) |
①ウィーラーYUTA vs.マット･リドル(5/27/18)
YUTAがスピン･キックを受け止め損ねてミスした際は
噛み合わないかと心配しましたが、
萎縮することなく自分の良さを維持すると
リドルとの攻防も上手くいき、
その攻防量は他のカードを超えるレベルに。
ただYUTA勝利というフロックを演出するに当たって
YUTAの脚攻めも出ていないし、
ぎりぎりの鬩ぎ合いで生まれたという
印象作りが足りないですね。
試合時間も10分弱だし、もう少し時間をかけて
フィニッシュまで持って行きたかった。
中々良い試合。
②ミア･イムvs.キース･リー(5/27/18)
圧倒的な体格差。
男女の壁。
それをロープを使ったアーム･バーなど
環境を使った攻防でミアが打開を図る。
その定番をキースが素晴らしいセルでサポートしました。
押し込まれた中での反撃、
例えば中盤への切り替えのパウンスはインパクト十分で
キースの強大さもまったく損なわれていない。
中盤における脚のセルも素晴らしい。
終盤のキースの怒涛の攻めは
どれも一発で沈みうる迫力で
それをミアが何とか返していくのは非常にドラマチックでした。
16分と試合時間も他と変わらなく、
男女対決でありながらメインをしっかり務め上げました。
好勝負に届かずも中々良い試合。
③リングカンプ(ティモシー･サッチャー、ウォルター)vs.LAX(オーティズ、サンタナ)(5/26/18)
LAXお得意のテンポ･ワークに
カンプが付き合ってあげる形です。
LAXも悪くないチームですが、
今世界トップのタッグがどちらかといえば当然カンプ。
そういう意味ではカンプが最大限に活きる形にして
その上でLAXの良さを盛り付けても良かったのでは。
それでも控えの介入で荒々しさを出した中での
豊富な連携技、物量攻めは飽きずに楽しめるし、
LAXの勝利の目を感じさせることができている。
中々良い試合。
④ノー･ロープス･バーブド･ワイヤー：デイヴィッド･スターvs.ジョーイ･ジャネラ(7/29/18)
レスラーですからシャツを着て登場してきたことに
何の違和感も覚えていませんでしたが、
試合が開始するなりそれぞれ相手のシャツを破って有刺鉄線に押し付けあいます。
Beyond版WMのメインとしてお互い
トップとして対等に張り合っていく。
ただゆったりなので何をするかは予想できてしまうし、
デス･マッチ･ファイターの狂気にまでは届かない。
それでも手を抜いた軽い内容ではなく、
スターは結構な流血っぷりを見せていますね。
剣山やコンクリート･ブロックまで出てくる。
過激な要素はあるのである程度コンパクトにまとめれば
印象に残る良い試合になったでしょう。
ただ終盤は演じ手に観る者が付き合わされるニア･フォール合戦でしたね。
良くあることですが、ちょっとグダグダ。
平均的な良試合。
(執筆日：8/?/18)
⑤#1コンテンダーズ･マッチ：デイヴィッド･スターvs.オレンジ･キャシディー(11/25/18)
ポケットに手をいれ、へなちょこな打撃を放って
馬鹿にしてくるキャシディーをスターがドミネイト。
攻撃的な表現はキャシディーの鼻血でスケール･アップされます。
スターがほとんど攻めっぱなしでしたが、
キャシディーの最弱キャラが利いているので、
その手の試合にありがちな退屈さはありません。
トペに鉄柱攻撃から終盤へ。
キャシディーが最弱だからこそ
終盤の決め技は対比が利いて盛り上がりました。
脚攻めを踏まえたフィニッシュまでの流れも良いですね。
このカードだからこそハマるフィニッシュでした。
ぎりぎり好勝負。
⑥パワーボムTVインディペンデント王座戦：トレイシー･ウィリアムス(ch)vs.オレンジ･キャシディー(12/31/18)
遂にチャンスを手に入れたキャシディー。
大一番でまずは手をポケットに入れたままレスリングという
自らのキャラを追及した妙技を披露。
続いてトレイシーのハード･ファイトに
ふらふらとヘタレ受けをしつつもしっかり相手の土俵で渡り合う。
スター戦では中盤ほぼ受けに回っていましたが、
今回は王座戦に求められる緊迫感を作ってきましたね。
思わぬ激戦となった攻防の数々に
キャシディーの株もあがっていき、
2019年の防衛ロードも楽しみにさせた理想的な交代劇。
文句なしに好勝負。
(執筆日：3/?/19)
注目試合の詳細
なし試合結果
①ウィーラーYUTA vs.マット･リドル(5/27/18)②ミア･イムvs.キース･リー(5/27/18)
③リングカンプ(ティモシー･サッチャー、ウォルター)vs.LAX(オーティズ、サンタナ)(5/26/18)
④ノー･ロープス･バーブド･ワイヤー：デイヴィッド･スターvs.ジョーイ･ジャネラ(7/29/18)
⑤#1コンテンダーズ･マッチ：デイヴィッド･スターvs.オレンジ･キャシディー(11/25/18)
⑥パワーボムTVインディペンデント王座戦：トレイシー･ウィリアムス(ch)vs.オレンジ･キャシディー(新チャンピオン!)(12/31/18)