AIW:They Live 10/2/11の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
約3時間30分。
@BJウィットマーvs.デイビー・リチャーズ
オープニングでブッキングした時は
ROHチャンプだなんて言わない方が良いのではないか、と余計な心配。
それはともかく試合です。
ROH王者という絶対的存在を試合に持ち込んでいるのか、
BJが試合を変化させたと思いきやデイビーが優位に立ち続けていて
微妙に試合の転換点がずれているのが気になります。
BJはもう少し重心を落とすべきだとは思うが
仮想を纏い底が見えなくなった事で以前よりレスラーとしての深みが増している。
後半はそれぞれ流れに技をのせ、真っ向から打撃の打ち合い。
オープニング・マッチではないだろうというエネルギーのぶつかり合いです。
BJというでかい相手にも関わらず気合を理由にダメージを無視しまくるデイビーの悪癖が出ていましたけれど
特別な雰囲気の感じられた一戦でBJがサブミッションで勝利という結末も良い。
BJはROHに復帰して良いのになぁ。
平均的な良試合。
Aアーチボールド・ペックvs.ジョン・カーマンvs.AERO! vs.ファサイドvs.アイザヤ・ボンズ
Bエリック・ライアンvs.ジョシュ・プロヒビション
抗争中のグレゴリー・アイアンが途中で現れ、プロヒビションの気をそらし敗北に導く。
Cインテンス王座戦:マリオン・フォンテイン(ch)vs.ボビー・ビバリー
スピードにのって見せ場という共通認識があるのでフロー感良く進んでいきます。
ただマリオンはからかい役が合っているけれど、
本格派のビバリーは情けない所を見せるのが苦手。
そういうキャラじゃないから只派手にやる訳にも行かず元々難しい事なんですけどね。
中盤はビバリーの支配。
キャラとはいえマリオンは余裕を持ちすぎで切迫感がない。
終盤もボストン・クラブに必殺技感がないので盛り上がらず。
最後はフィクサーがレフェリーに電話をかけるという荒業で逆転。
フレクサー軍の悪徳レフェリー誕生を強く印象づけました。
悪くない試合。
この勢いでチャドの試合もやってしまおう。チャレンジに挑むのは誰だ、と言うとデュークが登場。
Dチャド・ウィリアムスvs.デューク
介入からあっさり1分で決着。
試合後フレクサーが椅子をデュークに叩きつけようとするとトミー・マーサー(TNAのクリムゾン)が登場。俺がチャレンジを受けてやるよ、という。
Eチャド・ウィリアムスvs.トミー・マーサー
長身同士で期待の持てる戦いでしたが、マーサーが結構引いてしまう。
介入から逆転ありきのスタイルなんですね。
フレクサー軍の一員とはいえ用心棒という自分の個性をもっと出して欲しいですね。
クリムゾンは相手の事まで考えられるレベルになく試合を引っ張れない。
比較的動くので退屈ではないという程度の内容です。
最後はフレクサー軍のレフェリーが巻き込まれ、デュークがレフェリー・シャツを奪い取ってカウントしマーサーの勝利。
悪い試合。
Fインテンス王座#1コンテンダーズ・マッチ:ソンジェイ・ダットvs.カイル・オライリー
8分ほどして場外乱戦。
入場口の裏に引っ込むとダンカートンがソンジェイをしばきながら登場。
なんやかんやでダンカートンも参加しての3ウェイに変更です。
GARフォックスvs.ウーハー・ネイション
フォックスの素早い攻防にもウーハーは対応できていますね。
スタンディング・ムーンサルトも出来るんだから当然か。
しかしそういう身軽さを使った技をここぞでしか使わず、
自分の巨体の印象を損なわないようにしていたのには感心しました。
またその身軽さを技だけでなく受身や技のキレに使っていますね。
飛び技に対して大きな受身を取って場外に出てダイブを引き出す等
色々な戦い方を色々な方法で広げられます。
このトータル・パッケージの化物は相当な可能性を秘めていますね。
いつにもまして緩急の急が鋭く、
仕留めなければやられる、という思いで立ち向かうフォックスを
駆け上がっての雪崩式ジャーマンからのツームストンで見事に屠りました。
強くインパクトを受けた内容。
中々良い試合でした。
ドンスト、ガルガーノの相手をフレクサーが指名する事になっている。
フレクサーは是非軍団に入りたい、とメールが来た、と言う。
エアロフォームが現れガルガーノ、ドンストを襲撃しそのまま試合へ。
Hジョニー・ガルガーノ、ティム・ドンストvs.エアロフォーム
フレクサーの粉攻撃からエアロフォームが金星。
Iヘイリー・ヘイトリッドvs.チェリー・ボム
Jタッグ王座戦:アイリッシュ・エアボーン(ch)vs.オルセン・ツインズ
Kアブソリュート王座戦:シーマ・ザイオン(ch)vs.リッキー・シェイン・ペイジ
ペイジは体格が大きめの選手ですがレスリングを綺麗にこなすので
体格差に邪魔されずにペイジが一歩上を行くという序盤を演じる事が出来ています。
中盤へのエプロン、場外を使ったシーンも見せ場の連なりは数多く軽量級同士の試合に引けを取りません。
シーマを椅子に座らせてのトペコンなど過激なスポットも健在です。
只表情がいまいちで口を開けっ放しにしているのでポンドみたいで馬鹿に見えます。
王座戦なんですからヴィンセント戦のような真剣な表情でいて欲しかったですね。
シーマは、フレクサー軍はこの人がいてこそ、と思わせるヘタレっぷり。
ペイジの攻めをとことん受けながら良質な試合運びを見せています。
試合運びに加え、それにぴったりの情けない表情もあり、流石TNAスターです。
ハードな戦いの後はフレクサー軍ならではの演出。
フレクサー軍の各試合毎にやっているのでやや食傷気味ではありますが、
それによって前振りが利いている部分もあり悪くなかったですね。
中々良い試合。
試合後BJが現れ挑戦表明。
シーマは今すぐやってやる、と啖呵を切るもびびって去っていく。
総評
正規軍対フレクサー軍のストーリーが安定しているので大会として楽しめますね。
ここに最近充実しているBJが関わってきてますます目が離せなくなってきました。
フォックス、ウーハー・ネイションもこれを足掛かりに活躍して欲しいですね。
DVD Rating:★★☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@BJウィットマーvs.デイビー・リチャーズAアーチボールド・ペックvs.ジョン・カーマンvs.AERO! vs.ファサイドvs.アイザヤ・ボンズ
Bエリック・ライアンvs.ジョシュ・プロヒビション
Cインテンス王座戦:マリオン・フォンテイン(ch)vs.ボビー・ビバリー(新チャンピオン!)
Dチャド・ウィリアムスvs.デューク
Eチャド・ウィリアムスvs.トミー・マーサー
Fインテンス王座#1コンテンダーズ・マッチ:ソンジェイ・ダットvs.カイル・オライリーvs.シュガー・ダンカートン
GARフォックスvs.ウーハー・ネイション
Hジョニー・ガルガーノ、ティム・ドンストvs.エアロフォーム
Iヘイリー・ヘイトリッドvs.チェリー・ボム
Jタッグ王座戦:アイリッシュ・エアボーン(ch)vs.オルセン・ツインズ
Kアブソリュート王座戦:シーマ・ザイオン(ch)vs.リッキー・シェイン・ペイジ