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AAW:Best of AAW 2018の分析


名勝負 なし
好勝負 エディ・キングストンvs.フレッド・イーハイ(5/25/18)

@AAW王座戦:レイ・フェニックス(ch)vs.ACH(2/3/18)
 全転、側転等回転アクションを交えて
 らしさのあるレスリングを披露。
 相手への主導権切り替え時に少し間が空くこともありますが、
 後半もこの2人だけにしかできない攻防をやっていましたね。
 ロープ際で外しながら飛び乗りあって
 スパニッシュフライにつなげた切り返し合いは印象的でした。
 ここに疲労表現があれば激戦感が出て更に良かったのが惜しまれる。
 中々良い試合。

A内藤哲也vs.サミ・キャリハン(2/17/18)
 NJPWスターをAAWの観客も歓迎。
 アピール合戦やクローズラインをかわして
 ロープに走りあうスポットも成功していますね。
 サミは椅子攻撃、椅子へのエクスプロイダーを見せ、
 メジャー・スターに対して躊躇ない攻めを披露。
 これに対して内藤も良いリアクションを返していましたが、
 より真っ向からハード・ヒットで応戦して欲しかったですね。
 最後も1カウンターでひっくり返す形ですし、
 NJPWの大一番の時の全力に比べるとやや物足りなかった。
 好勝負に少し届かず。

B#1コンテンダーズ・ラダー・ウォーフェア:ARフォックス、メイロン・リードvs.カート・スタリオン、ジェイク・サムシングvs.ステファン・ウルフ、トレイ・ミゲル(4/13/18)
 ゴングが鳴ると同時にハイ・フライを繰り出し、
 場外に出てテーブル葬。
 面子のスキルは期待できないので
 TLCばりのスポット・フェストで頑張ろうという方向性ですね。
 確かに過激さは中々のもので
 下限ラインを大きく押しあげて見応えのあるものにしている。
 一方で個を感じさせない中で、
 飛び切りのスポットも欠けていた印象です。
 中々良い試合。

CAAW王座戦:ACH(ch)vs.デイヴィッド・スター(6/23/18)
 スターのレスリング・ベースに
 ACHが軽妙な演舞とチョップによるリズム付け。
 スターはセコンドのリーを使って
 ヒールらしく適切に中盤の道筋を作ります。
 ACHも細かな反撃を加え、
 一定クオリティ以上が維持されていますね。
 30分という試合時間設定のせいで
 やや試合展開に遅さも感じますが、
 終盤にかけての高鳴りは良い感じです。
 ただクライマックスがチープなフェイス/ヒールになった上に、
 サミングを食らったACHが
 飛びついてきたスターにDDTを決める、という
 納得いかないフィニッシュがその印象に拍車をかける。
 もう少し試合時間を削って終盤をニア・フォールで魅せて欲しかった。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Dエディ・キングストンvs.フレッド・イーハイ(5/25/18)
 素材として資質がありつつも
 vs.デイビー以外飛びぬけた試合の出ていないイーハイですが、
 キングストンがやってくれました。
 イーハイを挑発して激情を引き出すと
 イーハイも耳を掴んではたく等荒っぽい攻め。
 キングストンはしっかり受けた上で
 同じようにラフでやり返す。
 イーハイは体重を増やしたためにムーブにキレはなくなっていますが、
 体重が増した今だからこそキングストンと
 こういうラフ・ファイトを実現できている。
 柵に干してダブル・ストンプなど激しいスポットも経ての
 シャツ、手袋をぬいでチョップの打ち合いは熱い。
 想像以上にはまった試合になりましたね。
 ぎりぎり好勝負。


 (執筆日:8/?/18)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@AAW王座戦:レイ・フェニックス(ch)vs.ACH(新チャンピオン!)(2/3/18)
A内藤哲也vs.サミ・キャリハン(2/17/18)
B#1コンテンダーズ・ラダー・ウォーフェア:ARフォックス、メイロン・リードvs.カート・スタリオン、ジェイク・サムシングvs.ステファン・ウルフ、トレイ・ミゲル(4/13/18)
CAAW王座戦:ACH(ch)vs.デイヴィッド・スター(6/23/18)
Dエディ・キングストンvs.フレッド・イーハイ(5/25/18)