AAW:War is Coming 10/26/12の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | サイラス・ヤングvs.デイビー・リチャーズ AAW王座戦:マイケル・エルガン(ch)vs.サミ・キャリハン |
@ダン・ローレンスvs.デイビー・ベガ
Aカイル・オライリーvs.Jミラー
Bシェイン・ホリスターvs.ACH
Cトゥイーク・フェニックス、ラマー・タイタン、キース・ウォーカー
vs.ゼロ・グラヴィティー、アイザイアス・ベラケス
Dケリー・スケーターvs.クリスティーナ・フォン・エリーvs.ニコール・マシューズvs.アセナ
Eサイラス・ヤングvs.デイビー・リチャーズ
デイビーが序盤からAAWの顔であるサイラスを攻め立てます。
サイラスもサブミッションを決め返したりと意地を見せますが、 レスリング勝負はデイビーに軍配が上がります。
デイビーは最近では珍しい程緊張感を高く持って攻め立てていきます。
サイラスは疲弊感を漂わせながら受けていましたが
セコンドの女子マネを盾にして反撃のきっかけを掴みます。
デイビーも上手く攻め疲れ+ダメージを表現していますね。
中盤の段階で疲労感ある殴り合いを交えたセンスは素晴らしい。
デイビーがエプロンでの胸蹴り+トペでブーストさせると素早い攻防。
自分の攻めをどこまで続けるかの感覚が見事で、
その上意識させない内に攻防の色を徐々にシフトさせていました。
両者の認識が合致した上で再構築した素晴らしい攻防。
ぎりぎり好勝負です。
Fマーカス・クレイン、オースチン・マニックスvs.ダーリン・コービン、マリオン・フォンテイン
GShimmer王座戦:サラヤ・ナイト(ch)vs.ミスチーフ
Hダニー・ダニエルズ、ジェシー・エマーソンvs.ジミー・ジェイコブス、エリック・キャノン
IAAW王座戦:マイケル・エルガン(ch)vs.サミ・キャリハン
エルガンの鋭い打撃をキャリハンがサブミッションに捉えようとするも
エルガンが切り返してトータル・パッケージ振りを見せつけます。
エルガンはその体格、容貌も含めて
パワー・ファイターやテクニカル・ファイター、ドミネイト・スタイルといった典型に入りきれない部分があり、
その違和感が残ってしまうことがこれまでも良くありました。
しかしこの試合ではその何でもできるという行動でもって
エルガンのペルソナが作り上げられています。
サミがエプロン、柵を使っても逆転できないのも納得感がある。
エルガンの適切な引き締まりによる支配の中でサミは反撃を的確に狙い続けます。
齟齬が無い攻防でありながら目を離せない攻防。
相手を落とさずに相手を上回り自分を高める良いスパイラルを続け、
最後は一つ更に上のステージに上がる区切りも作って見せている。
両者の能力が最大限に発揮されながら過剰なところが一切ない、非常に気持ちの良い試合。
文句なしに好勝負です。
総評
AAWのMOTY候補が2試合も生まれた大会。
Aも見応えがある試合になったようですしお勧め。
DVD Rating:★★★★☆
(執筆日:12/23/12)
注目試合の詳細
なし試合結果
@シェイン・ホリスターvs.JミラーAダニー・ダニエルズvs.デイビー・ベガ
Bルイス・リンドン、マリオン・フォンテインvs.CLASH
Cコルト・カバナ、ダン・ローレンス、グレゴリー・アイオンvs.アイリッシュ・エアボーン、メイソン・ベック
Dグラッジ・マッチ:ダーリン・コービンvs.トゥイーク・フェニックス
Eサミ・キャリハンvs.BJウィットマー
FAAW王座戦:サイラス・ヤング(ch)vs.ACH
Gタッグ王座戦:エリック・キャノン、ジミー・ジェイコブス(ch)vs.ゼロ・グラヴィティー