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GCW:Best of GCW 2021 part.1の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@3本勝負:リオ・ラッシュvs.ブレイク・クリスチャン(1/29/21)
 ブラックハート化したリオは魅力的ですね。
 荒々しさからキレのある演舞、静かなキャラ表現まで
 トータル・パッケージで完成されていて体の小ささを感じさせません。

 終盤は少しそのキャラの仮装がはがれていて改善の余地はありますが、
 それでも好調のクリスチャンの良さが隠れてしまうほどの序盤でした。

 クリスチャンは悪くない動き。
 時間が経つにつれ調子を取り戻してきた印象です。

 後は試合構成的にはハードコア要素の使い方が中途半端。
 早い段階から織り交ぜられますが、もっとメリハリつけた方が良かったでしょうね。

 中々良い試合。

Aシナジー王座戦、アイアン・マン・マッチ:ジョーダン・オリヴァー(ch)vs.トニー・デッペン(1/30/21)
 24時間興行の中で組まれた一戦。

 まずはグラウンド。
 デッペンの表現力が光りましたね。
 オリヴァーは悪くないが点になっている印象です。

 30分経過しますが、ある意味何も進展していません。

 ベースはやや退屈ながらスポットで際立ったものが出てきます。
 
 先行されたデッペンが腕攻めで追いすがるという展開となると惹きつけ力が強まり、
 椅子投げつけのブレーン・バスターで一気に逆転という組み立ては良かった。
 
 後半にかけてはエネルギッシュでやりきりました。

 同点で終了したのでサドンデスかなと思っていたら、
 オリヴァーが全然疲れてないからもう一回60分やると言い出します。

 観る準備が出来ていない中で更に60分と言うのはきついですね。
 クオリティもまあまあ良い試合レベルでしたから。
 なので誰もやったことのない新しいチャレンジという点がポイントですが、
 7時間アイアンマンマッチしたレスラーもいるからなぁ、ということで何とも。
 
 さて延長のもう1時間。
 
 デッペンがベルト攻撃、ローブローを狙う一方で
 それを活かさず乱戦に移ったり、
 椅子を持ち込んで座りあってのエルボー合戦をしたり、と
 ヒールとしてのスタンスがやや不明瞭でしたね。

 スポット不発で均衡感を演出しようとしますが、
 動きの精度が悪く微妙な印象を受けてしまいます。

 残り10分は最後、いつもの終盤をやれば良いだけなので上質。
 フィニッシュも良かったですね。

 2時間目は飽きないように変化を加えてきましたが、
 1時間目と同じく前半が視野の狭い盛り上がり所をばらまいているだけ。

 良い所はありますが、1時間目と同じく、まあまあ良い試合ぐらいの評価で変わらないですね。
 (執筆日:2/?/21)

Bノー・ロープ・マッチ:ジェフ・コブvs.クリス・ディキンソン(2/13/21)
 膠着感の中に見応えのあるディティールがある。
 Bloodsportの趣旨に基づいレスリングの攻防です。

 投げを織り込んだ後半も
 レスリングのサブミッションにどう持ち込むか
 静かなせめぎ合いの良さを失わないのは良かったですね。

 ただ翌日のメインもそうですが、
 安易なKOは控えた方が良く、
 この試合もサブミッションで終わらせた方が良かった。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Cノー・ロープ・マッチ:バッド・デュード・ティトvs.カルダー・マッコール(2/20/21)
 MMA的にベース・スタンスを作り、
 その範囲内で絵作りの工夫も凝らしています。

 世界観マッチにおいては双方のビジョンの一致度が
 試合の鍵握りますが、驚くほどに上手くいっていますね。

 後半マウント・ポジションの取り合いの攻防を
 シュート・プロレスの中で実現させたのは灯台下暗しの斬新なアイディアでした。

 ただ初めて見るレスラーということを考慮しても
 技になりきれていない見せ方や受け身にもう少しキレが欲しいという改善点はあり。

 それでも無名だからとスルーしては惜しい内容で、まさかのMOTNです。

 好勝負に少し届かず。

Dノー・ロープ・マッチ:ジョン・モクスリーvs.デイビーボーイ・スミスJr.(2/20/21)
 グラウンドはスミスに譲りモクスリーは表現者として
 そのシーンがどういうシーンなのかを明確化させます。

 一方でスポットでは柔道的動きで
 MMA的リアルさの演出にも貢献しているのは良いですね。

 ただMMA的ベースラインは退屈さにも繋がっていて
 スミスが試合を発展させる術に足りない、
 以前から未完の大器に留まっている欠点を改めて感じさせる所でもあります。
 モクスリーの予期せぬ流血があったのである程度はカバーされていますけどね。

 最後は張り手の真っ向から撃ち合いからモクスリーがパラダイム・シフトでフィニッシュ。
 絵にはなっていますが、通常形式と同じフィニッシャーですから
 これをレフェリー・ストップにするには
 レフェリー含めて高度な表現力が求められますが、その点では改善の余地あり。

 中々良い試合。

Eノー・ロープ・バーブド・ワイヤー:ジミー・ロイドvs.Gレイヴァー(3/6/21)
 前回で抗争決着かと思いきやこちらが最終決着戦。
 USデスマッチ界ではノーロープだバーブドワイヤーの位置付け高いですからね。

 とはいえ意外に膠着もしがちで難しい形式ですが
 手に有刺鉄線を巻き付けてアーム・スクリューしたり
 工夫と細やかな試合運びで上手くこなしていきます。

 ロイドのグダグダ感もなかったですね。

 場外ボードへリングからツームストン、
 有刺鉄線もちぎれるメテオラ、
 更にリングから有刺鉄線を破ってDVDと
 普通におかしい技がこれでもかと飛び出す無茶苦茶な体の張り合いで
 終わってみれば最終決着戦にふさわしい激戦でしたね。

 好勝負に少し届かず。

FGCW王座vs.スプリング・ブレーク・ショー:リッキー・シェイン・ペイジ(ch)vs.ジョーイ・ジャネラ(3/6/21)
 自主興行の権利をかけて臨むジャネラは皆に見送られながら入場。

 RSPは意図的に不完全燃焼試合を続けて迎えるこの試合。

 始まるなりRSPがコテコテのヒールの焦らしを見せます。
 ただそういう決まった型に押し込まれると
 ジャネラは決して容姿に優れている訳でも身体能力に優れている訳でもないのでハマるまではいかず。

 バー・カウンターからのエルボー・スイシーダや
 物販テーブルへのショルダー・スルー受け等
 中盤はジャネラらしさの出たハードコアな攻防。

 RSPは間をうまく使いこなし
 観客の反応込みで試合を運んでいますね。

 デス・マッチでもないので、良くも悪くも一定のライン内に収まっていることは否めないが、
 RSPが流血すると裏切りの連続で盛り上げ、バッド・エンド。

 ゴミがリングに投げ入れられる中で、
 ゲイジが帰還し裏WMでゲイジvs.RSPが再び行われるというサプライズ。
 ジャネラの自主興行がなくなるのは残念ですが、
 これは裏WMが楽しみになってきましたね。

 中々良い試合。
 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@3本勝負:リオ・ラッシュvs.ブレイク・クリスチャン(2-1)(1/29/21)
Aシナジー王座戦、アイアン・マン・マッチ:ジョーダン・オリヴァー(ch)vs.トニー・デッペン(3-3→再60分→7-6)(1/30/21)
Bノー・ロープ・マッチ:ジェフ・コブvs.クリス・ディキンソン(2/13/21)
Cノー・ロープ・マッチ:バッド・デュード・ティトvs.カルダー・マッコール(2/20/21)
Dノー・ロープ・マッチ:ジョン・モクスリーvs.デイビーボーイ・スミスJr.(2/20/21)
Eノー・ロープ・バーブド・ワイヤー:ジミー・ロイドvs.Gレイヴァー(3/6/21)
FGCW王座vs.スプリング・ブレーク・ショー:リッキー・シェイン・ペイジ(ch)vs.ジョーイ・ジャネラ(3/6/21)