Evolve:Evolve 8 Style Battle 5/20/11の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
1枚、約2時間15分です。
@1回戦:ARフォックス(ハイ・フライング)vs.リッチ・スワン(リッチ・スワン・スタイル)
A1回戦:トニー・ニース(スタンディング・コンバット)vs.ジョン・デイビス(パワー)
B1回戦:ブロディ・リー(スーパー・ヘビーウェイト)vs.サミ・キャリハン(ハード・ヒッティング)
リーはスーパー・キックで動きを止めたり、
エプロンへの放り投げバック・ドロップを連発しリングアウトを狙ったりと
幾つか面白い動きを見せていましたね。
そしてスタイルに記載されているように
スーパー・ヘビー級というのは魅力的です。
問題はそれらをどう試合を通してつなげていくか。
これに関してはキャリハンが見事な働きを見せる。
その重さを大きく見せる受けをする一方で
張り合いという性質を利用して時に体格差の構図をキャンセル。
これによりリーという単純な素材で
豊かなストーリーを描いています。
只ウォルター戦もそうでしたが、
必殺技とはいえ脚攻めといった補佐もなく
ストレッチ・マッファーで巨漢をし止めるのは
ちょっと納得感に欠けるんですよね。
中々良い試合。
C1回戦:ボビー・フィッシュ(プロレスJrヘビー級)vs.オースチン・エリーズ(ハイブリッド)
エリーズは若干ヘタレの要素で試合をコントロールしますが
スタイルが前面に出た舞台故か
観客のコントロールはなくフィッシュのみを見て試合を進めています。
フィッシュはレスリングをベースに良質な試合運びではあるものの
Evolveで彼に期待するようになったのはUWFスタイルな訳で・・・。
こういう舞台でなければ両者はもっと個性を出せたのではないか。
終盤もエリーズの技の組み合わせがいつもより劣っており、
その中でのフィッシュの存在位置も不明確で右肩上がりとはいかず。
しかしクライマックスはエリーズが脚の痛みをリアリティー路線で表現し、
フィッシュが硬い攻めを繰り出すので
大番狂わせが起こりうる雰囲気が生まれていましたね。
やや期待に届かない、平均的な良試合。
D準決勝:ジョン・デイビスvs.ARフォックス
E準決勝:ボビー・フィッシュvs.サミ・キャリハン
Fアレックス・コロン、リッキー・レイヤースvs.SAT
GFRAY!
H決勝:サミ・キャリハンvs.ARフォックス
キャリハンがフォックスの必殺技を防ぐ所から
双方がダイブを打ち合う等かなり飛ばした内容となっています。
しかし余りにもスポットを詰め込みすぎで非効率。
飛ばすにしてももう少し絞った方が流れが綺麗に見えたはずです。
中盤はキャリハンがフォックスを荒っぽく扱う。
確かにスタイルの組み合わせとしては適当な展開で、
尚且つ明確な展開ではありますが、
これが決勝で、それぞれ優勝を狙う選手という事を考えると
もっと対等な要素を織り交ぜるべきでした。
まあまあ良い試合。
総評
スタイル・バトルというコンセプトはやや滑っているが
トーナメントとしては良好な結果を残している。
(執筆日:1/14/12)
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@1回戦:ARフォックス(ハイ・フライング)vs.リッチ・スワン(リッチ・スワン・スタイル)A1回戦:トニー・ニース(スタンディング・コンバット)vs.ジョン・デイビス(パワー)
B1回戦:ブロディ・リー(スーパー・ヘビーウェイト)vs.サミ・キャリハン(ハード・ヒッティング)
C1回戦:ボビー・フィッシュ(プロレスJrヘビー級)vs.オースチン・エリーズ(ハイブリッド)
D準決勝:ジョン・デイビスvs.ARフォックス
E準決勝:ボビー・フィッシュvs.サミ・キャリハン
Fアレックス・コロン、リッキー・レイヤースvs.SAT
GFRAY!(勝者:ピンキー・サンチェス)
H決勝:サミ・キャリハンvs.ARフォックス(優勝!)