TOPアメリカン・プロレスEvolve →Evolve:Evolve 4 Danielson vs. Fish 7/23/10

Evolve:Evolve 4 Danielson vs. Fish 7/23/10の分析


名勝負 なし
好勝負 ブライアン・ダニエルソンvs.ボビー・フィッシュ

1枚、約2時間20分です。
@ジョン・モクスリーvs.ブロディー・リー
 モクスリーは意外に大きいのでヘビー級バトルとして試合進行。
 両者の魅力がミックスされしっかりとした内容ですが最後は両者凶器を持ち出してノー・コンテスト。
 これはこれで良いのだけど前回大会の必ず勝者を決めなければいけない、と言っていた事と違う訳で・・・。
 平均レベル。
 
Aクリス・ディキンソンvs.リッチ・スワンvs.リコシェvs.ドレイク・ヤンガー
 実績でぬきんでるヤンガーは稽古をつけてやるという立ち位置ながら引っ込む時はすんなり引っ込みます。
 リコシェ、スワンは予想を超えるムーブを出して盛り上げ、ディキンソンはあくの強いキャラ・アピール。
 4人とも個性を出せているけど構築としてはそれが容易な並列立脚で余りレベルは高くない。
 悪くない試合。

BWSU王座戦:メルセデス・マルチネス(ch)vs.ティナ・サン・アントニオ
 マルチネスがハード・ヒットでスカッシュ。
 試合後ようやくまともな相手、アメコン戦が次回行われる事が発表される。

Cアダム・コールvs.ジョニー・ガルガーノ
 コールが積極的に手を出せる。
 それ程ガルガーノは安心してリアクションしてくれます。
 観客を引き込む立ち位置があり充実したやり取り。
 まあまあ良い試合です。

 試合後ジェイコブスが現われ挑発。
 コールが試合を要求するもジェイコブスは相手にせず去っていく。

Dジグソウ、ハロウィックドvs.エアロフォーム
 Evolveで適応されているルチャ・ルールを使いハイ・フライを繰り広げます。
 ジグソウ、クァックやフライトメア、ハロウィックドの組み合わせと異なり
 そこまでこのタッグならではの魅力というものを感じさせないし、
 力を出し尽くす程のカードではないけれど十分盛り上がれる理由は提供している。
 平均レベル。

Eエリック・キャノンvs.サミ・カリハン
 受けてやるから打って来いという姿勢の打撃戦。
 実にハード・ヒットで自然と適切な間が生まれる程です。
 他に注意を払わず2人の世界に陶酔しても問題ない程芯が通っています。
 場外での気合の投げ合いやリングに戻っての殴り合いなどやりたい事をやりつくした内容で熱くなりましたね。
 ただこれはEvolveではなくIWA-MSの試合だけど。
 中々良い試合。

Fオシリアン・ポータルvs.アップ・イン・スモーク
 早い段階から相手にやらせたいようにしすぎですね。
 前の試合のせいで観客の盛り上がりがやや適当なのもあり、
 試合の方向性はやや軽々しいものとなっていましたね。
 やっている事はこれまで積み重ねてきた経験にのっとり確かなものなんだけど。
 平均レベル。 

 試合前にジェイコブスはコールとの試合を受け入れると言う。
Gチャック・テイラーvs.ジミー・ジェイコブス
 ジェイコブスが再び輝きを持ったキャラ性を取り戻しています。
 次々と価値あるスポットとカウンターの妙が繰り広げられ、
 決して必要ではないがより高みを目指すためにハード・バンプを行う。
 サブミッションによる重層感もありましたね。
 予想以上のレベルで安定しきっていた。
 中々良い試合です。
  
Hブライアン・ダニエルソンvs.ボビー・フィッシュ
 アメドラの世界にようこそ。
 まずは場への向き合い方でもって
 相手と触れずしてその間の空気を変質させる。
 照明で自分の顔に陰影を描き、そこから内部のキラー性を引き出す。
 UWFスタイルではないがとてもコンセプチュアルです。
 2010年までに様々な絵が蓄積されている。
 猪木アリ状態、アキレス腱固め、再びのスタンディング。
 これ程までに理知的で大きく一手で羽ばたかせる構築手がいたでしょうか。

 フィッシュ自体は決して優れていない。
 アメドラの指示を受けるシーンは目立つし、未来が見えている訳でもない。
 ただ外見、スタイル含めこの世界の住人にはふさわしいでしょう。
 脚の痛みの表現は多分にリアルなそれが入っているだろうがドラマチックで
 苦しみながらも諦めない心根と更に奥に踏み入る勇気は本物です。

 Evolveの本質的な解釈で情熱を包めた試合。
 文句なしに好勝負。 

 試合後ダニエルソンは澤戦を要求。

総評
 試合数が多くストーリー的語り口が弱い面子ながら中身は充実している。
 KOW抜きでもEやGのようなレベルの試合が生まれたのは大きいですね。
 そしてアメドラがショーをスティールしてくれました。
 (執筆日:12/4/10)
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Hブライアン・ダニエルソンvs.ボビー・フィッシュ
  蹴りで牽制しあう。
  アメドラの蹴りが入ったかフィッシュはけんけんして一旦下がる。
  蹴りの牽制。
  アメドラが顔に張り手を入れる。
  フィッシュがつめて組む。
  ニーを入れる。
  体勢を入れ替えあう。
  フィッシュがコーナーに引き込む。
  体勢を入れ替えると胸に蹴り。
  蹴り。
  離れる。
  アメドラが蹴り。
  フィッシュが距離を爪蹴り。
  アメドラがフィッシュをコーナーにもたれさせ蹴りを連打。
  エルボーを連打し倒れさせる。
  離れる。
  フィッシュが距離を爪エルボー。
  エルボーと蹴りを交互に打ち込み倒れさせるとニーを押し付ける。
  離れる。
  アメドラは起き上がらず猪木アリ状態。
  フィッシュがかぶさりにいく。
  アメドラが脚を取ろうとするもフィッシュがロープに逃げる。
  フィッシュがタックルへ。
  アメドラが耐えフロント・ヘッド・ロック。
  コーナーに押し込められるも腕を取り引っ張り曲げる。
  ブレイク。
  ナックル・ロック。
  フィッシュが押し込む。
  ブリッジしたアメドラの上にのる。
  アメドラが腹に脚をあて飛び上がるとモンキー・フリップ。
  起こす。
  フィッシュが蹴り。
  ロープに振ろうとする。
  ロープを掴んで耐えるアメドラに蹴り。
  蹴り。
  ロープに振りドロップ・キックで落とす。
  ロープに走りトペ・コンヒーロ。
  エルボー。
  リングに戻しエルボーを打ち下ろす。
  エルボー。
  コーナーでブロー。
  スナップ・メア。
  背中に蹴り。
  背中に蹴り。
  カバー。カウント1。
  バック・ドロップ。
  カバー。カウント2。
  隙を突いてアメドラが腕を取りにいく。
  変形バタフライ・ロック。
  踏んで押し込む。
  踏みつけようとするもかわされる。
  スナップ・メアから背中に蹴り。
  背中に蹴り。
  起こすと脚に蹴りを打ち込んでいく。
  崩れたフィッシュロメロ・スペシャルを狙う。
  鼻フック。
  飛んで踏みつける。
  蹴りつけ場外に出す。
  戻ってきたフィッシュにフロント・ヘッド・ロック。
  レッグ・ロック。
  抵抗するフィッシュの腰にニー。
  インディアン・デス・ロック。
  腕も取り肩をつけにいく。カウント2。
  エプロンでダウンするフィッシュにスライディング・キック。
  エプロンからフライング・ニー。
  リングに戻すとミサイル・キック。
  跳ね起きる。
  起き上がるのを待ちうけ蹴り。
  蹴り。
  脚に蹴りをいれ崩す。
  脚に蹴りをいれ崩す。
  フィッシュが起き上がり押す。
  アメドラが脚に蹴りを入れ崩す。
  脚に蹴りを入れ崩す。
  フィッシュが起き上がりエルボー。
  アメドラが脚に蹴りを入れ崩す。
  脚に蹴りを入れる。
  クローズラインへ。
  フィッシュがかわしバック・ドロップ。
  コーナーのアメドラにランニング・エルボー。
  エクスプロイダー。
  コーナーに上るとダイビング・ヘッド・バッド。
  カバー。カウント2。
  蹴りを放つもガードされ拳はかわされる。
  しかし拳をかわすと変形ファルコン・アロー。カウント2。
  担ぐ。
  アメドラが後ろに逃れコーナーに押し飛ばし突進。
  フィッシュがカウンターで蹴り。
  ビッグ・ブーツへ。
  アメドラが受け止めドラゴン・スクリュー。
  フィッシュがカウンターでバック・ブリーカー。
  ムーンサルトへ。
  避けられたので着地するも痛みから崩れる。
  アメドラが中央に引っ張りアキレス腱固め。
  フィッシュが転がって両者場外に転落。
  アメドラが先にリングに戻る。
  フィッシュもリングに戻る。
  脚を引きずりながらも起き上がる。
  アメドラが牽制からジャンピング・キック。
  ジャーマン。カウント2。
  タイガー・スープレックス。カウント2。
  キャトル・ミューティレーション。
  反転したフィッシュにエルボー連打。
  20発叩き込みカバーするもカウントは2。
  ジャーマンへ。
  フィッシュが着地。
  アメドラがエルボーを打ち込んでいく。
  ロープに走る。
  フィッシュがカウンターでジャンピング・キック。    
  アメドラがアッパーカート。
  フィッシュが蹴り。
  アメドラがアッパーカート。
  フィッシュがスピン・キック。
  カバーするもカウント2。
  横からニーを叩き込んでいく。
  起こして腕を取りながらのニー。
  ニー。
  アメドラは近づいてきたフィッシュを蹴り飛ばす。
  蹴り飛ばす。
  崩れたフィッシュと両膝をついてエルボーの打ち合い。  
  アメドラは唾を吐くとエルボー。
  加速度的にエルボーを打ち合い起き上がる。
  アメドラは蹴りで応戦。
  顔への張り手の打ち合い。
  フィッシュがニーを連打。
  ジャンピング・ニーへ。
  アメドラは受け止めると脚を蹴り払う。
  レッグ・ロック・ジャーマン。カウントは2。
  変形アンクル・ロック。
  体勢を変えてロープから離れさせる。
  フィッシュがたまらずタップ・アウト!
  アメドラの勝利!

試合結果

@ジョン・モクスリーvs.ブロディー・リー(ノー・コンテスト)
Aクリス・ディキンソンvs.リッチ・スワンvs.リコシェvs.ドレイク・ヤンガー
BWSU王座戦:メルセデス・マルチネス(ch)vs.ティナ・サン・アントニオ
Cアダム・コールvs.ジョニー・ガルガーノ
Dジグソウ、ハロウィックドvs.エアロフォーム
Eエリック・キャノンvs.サミ・カリハン
Fオシリアン・ポータルvs.アップ・イン・スモーク
Gチャック・テイラーvs.ジミー・ジェイコブス
Hブライアン・ダニエルソンvs.ボビー・フィッシュ