TOPアメリカン・プロレスECWECW 1999年 →ECW:Night of Extreme Action 2/6/99

ECW:Night of Extreme Action 2/6/99の分析


名勝負 なし
好勝負 TV王座戦:ロブ・ヴァン・ダム(ch)vs. ジェリー・リン

2枚組み約2時間45分です。
メニューあり。

@ダニー・ドーリングvs.ノヴァ
 ノヴァはその変に小さくいじったムーブが微妙だが悪くは無い。
 ドリーングもロードキルを従え小悪党ファイトを。
 (この前見た06年時より良いように見えるけれど)
 只フィニッシュは不細工。
 少し悪い試合。

Aトミー・ロジャース、クリス・チェッティvs.FBI(リトル・グイドー、トレイシー・スマサーズ)
 トミー・リッチまでついているFBIが演技賞物の好演で
 良い味出してますというか完全にFBIの試合。
 ロジャース、チェッティは現代スタイルでありながら
 どこか時代遅れで地味。
 平均より少し上。 

Bヨシヒロ・タジリvs.スーパー・クレイジー
 序盤のチェーン・レスリングはお見事。
 そこからリング、場外を広く使った
 ルチャ・ムーブの応酬も良いですね。
 只8分という短さでダイブ後リングに戻ってからが
 やや物足りないからなという気もします。
 悪い点なんてルチャ合戦において
 細かい点で様式美に達していないというぐらい。
 流石数え歌。
 中々良い試合でした。
 ちなみにタジリはまだ怪奇派ではありませんでしたが
 スタイルは同じでしたね。
 タランチュラも使っていたし。

Cスパイク・ダッドリーvs.ビッグ・ダディ・ダッドリー
 瞬殺っていう内容ではない瞬殺の試合でした。
 兄弟の中でスパイク1人が反抗しているようです。

Dダッドリーズvs.ボールズ・マホニー、アクセル・ロッテン
 打撃中心のストリート・ファイトに。
 しばらくしたらスポットを並べてあっさりと終了。
 しかし見所は実はこれから。
 ニュー・ジャックが現れ痛快活劇を。
 これ含めて平均レベル。

Eジャスティン・クレディブルvs.トミー・ドリーマー
 ラダーを含めた各種凶器を
 軽めの使用で試合を作っているハードコア・マッチ。
 最後は乱入を含めて派手に。
 何度と無く行われたカードということで
 安定していますが
 トリプル・メイン・イベントと言うには
 余りに軽い内容でしたね。
 平均レベル。

FFTW王座戦、フォールズ・カ ウント・エニウェア:サブー(ch)vs.タズ
 タズがECW王 者であり、
 これが予定されている統一王座戦への前哨戦となります。
 場外を上手く使ってクラシカルな緩急をつけており
 30分という長丁場の試合を見事に構築しました。
 テーブル、椅子も使って迫力もありました。
 しかしながら終始攻防、主導権の移り変わりが曖昧過ぎます。
 (exタズが大技を決めカバー→返したサブーがカバー)
 これをしっかりしたらかなりの物になったのですけれど。
 中々良い試合でした。

GTV王座戦:ロブ・ヴァン・ダム(ch)vs. ジェリー・リン
 #11。
 最初は前回と同じ内容で進みます。
 ロメロ・スペシャル後から変化あり。
 RVDの攻めだったのがより一進一退にしようという狙いになっています。
 RVDvs.リンの形としてはそっちの方がより良いのだけど
 その分根幹が細くなっているしこの段階では一長一短ですね。
 後半戦。
 アルフォンソが不在で前回のように椅子を気軽に使えない状態な上に、
 両者に明らかな疲れが見え始め攻防を省く、というこれまで無かった窮地に陥ります。
 これには劣化版にならざるをえないかと思ったのですが否。
 前回メインを成功させ、一流になった者としての自負が2人を突き動かします。
 RVDもリンも体に鞭打ってがむしゃらに動くんですね。
 凄い気持ちが伝わってきて心を打つものがありました。
 エモーションで補い再びメイン・イベントを成功させました。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:9/24/09)

総評
 AFGと熱戦が3試合あり、
 他もECWらしいカードが揃っています。
 まあまあ良い大会でした。

DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

FFTW王座戦、フォールズ・カウント・エニウェア:サブー(ch)vs.タズ
  殴りカバーし合う。
  タズはサブーを落とすと柵に振ろうとする。
  サブーは振り返すと椅子攻撃。
  観客席のタズに2段スプリングボード式クロス・ボディ。
  カバーするもカウント2。
  タズがサブーをゴミ箱にぶつけカバー。カウント2。
  サブーをひな壇から殴り落としカバー。カウント2。
  サブーはタズをテーブルにのせるとレッグ・ドロップでテーブル葬。
  カバーするもカウント2。
  タズがサブーにテーブルへのフェイス・バスター。
  殴り合い。
  タズが椅子を叩きつける。
  リングに戻る。
  サブーをコーナーに乗せると雪崩式エクスプロイダー。
  カバーするもカウント2。
  ベリー・トゥー・ベリーで場外のエプロンに橋渡しにされたテーブルに投げ捨てる。
  カバーするもカウント2。
  リングに戻す。
  サブーはタズがリングに戻った所に襲い掛かるとスプリングボード式レッグ・ラリアット。
  カバーするもカウント2。
  2段スプリングボード式ムーンサルトもカウント2。
  タズがクローズラインを決めるも腕を痛めた様子。
  サブーはタズを落とすとトペ・スイシーダ。
  観客席で殴り合う。
  タズがビリヤード台の上でDDTを決めカバー。カウント2。
  今度は反対側の観客席で殴り合う。
  リングに戻ってくる。
  サブーが椅子を投げつけポエトリー・イン・モーション。
  カバーするもカウント2。
  キャメル・クラッチ。
  タズがタップしないので諦め椅子を踏み台にスプラッシュへ。
  タズは受け止めると椅子へのフラップジャックに切り返す。
  カバーするもカウント2。
  再び場外に出て観客席へ。
  テーブルの上でフェイス・バスター。
  リングに戻る。
  サブーが低空ドロップ・キックで椅子の上に倒しレッグ・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  椅子付きレッグ・ドロップ。
  タズはサブーをテーブルに乗せるとコーナー上へ。
  サブーが起き上がり雪崩式ハリケーン・ラナ。
  カバーするもカウント2。
  タズがエクスプロイダー。
  カバーするもカウント2。
  サブーが2段スプリングボード式レッグ・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  タズがジャーマン。
  カバーするもカウント2。
  タズはパンチを耐え切るとハーフ・ボストン・クラブ。
  サブーがレッグ・ロックに切り返す。
  タズが決め返すもロープに逃げられる。
  タズがベリー・トゥー・ベリー。
  カバーするもカウント2。
  サブーはタズをテーブルに寝かせるとダイビング・ボディ・プレス。
  カバーするもカウント2。
  タズがサブーのパンチを避けると同時にタズミッション!
  サブーはコーナーを蹴ってカバーに持っていこうとするも
  タズは両肩がつかないようにする。
  サブーは立ち上がるとロー・ブロー。
  タズは離してしまうもすぐにタズミッション!
  サブーが耐え切り30分時間切れ!
  タズが5分延長を要求する。
  応じないレフェリーにエクスプロイダー。
  両者は次こそ決着をつけてやると誓い
  ひとまずここではお互いの健闘を称えあう。


GTV王座戦:RVD(ch)対ジェリー・リン
  リンが腕を取り返すと同時にアーム・ドラッグへ。
  RVDが腕を取り蹴り連打からボディ・シザース。カウント2。
  仕切りなおし。
  RVDがショルダー・タックル。
  縦横斜めのロープ・ワークからRVDがモンキー・フリップ。
  リンが着地して見せる。
  ロープ・ワーク。
  RVDが開脚で避けようとする。
  読んでいたリンはレッグ・ドロップを決めると
  クローズラインで落としエプロンからトペ・アトミコ。
  柵に振り叩きつけようとする。
  RVDが振り返しリンを柵にぶつけ観客席に入れると柵の上からトペ・アトミコ。
  柵の上にもたれさせるとエプロンからレッグ・ドロップ。
  リングに入れカバー。カウント2。
  腰に狙いをつける。
  スプリングボード式の技を狙う。
  そこにリンがドロップ・キックを決め場外に落とす。
  ダイビング・クロス・ボディで追撃。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  コーナー上へ。
  追ってきたRVDにサンセット・フリップ・パワー・ボム。カウント2。
  コーナー上のRVDの体勢を崩すとスーパープレックス。
  カバーするもカウント2。
  RVDが飛びついてきたリンにスパイン・バスター。
  ボディ・スラムを狙う。
  リンは後ろに逃れるとクレイドル・パイル・ドライバーを狙う!
  RVDがリバース・スープレックスに返しローリング・サンダー。
  カバーするもカウント2。
  ダイビング・サイド・キックを決めカバー。カウント2。
  ジャーマンを狙う。
  バックを取り返されるも脚を払いレッグ・ドロップ。
  そしてフロッグ・スプラッシュ。
  ダメージが大きくカバーが遅れる。
  回復していたリンがカバーに来たRVDを丸め込む。カウント2。
  丸め込み合戦へ。
  リンがクローズラインを避けジャーマン。カウントは2。
  トルネードDDTを狙う。
  RVDが耐えてノーザンライトに返そうとする。
  リンがDDTに切り返しカバー。カウント2。
  ブレーン・バスターを狙う。
  RVDが逆に投げようとする。
  リンは後ろに着地しバックを取る。
  RVDは体を反転させ柔軟な体を生かした蹴り。
  クローズラインを決める。
  椅子を手にしリングに入る。
  そこにリンが襲い掛かりブレーン・バスターを狙う。
  RVDがアトミック・ドロップに切り返しヴァン・ダミネーターへ!
  リンは避けると第2撃の払い蹴りを避け同時に椅子へのレッグ・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  椅子を持ってコーナー上へ。
  RVDも後を追い椅子を奪い合う。
  リンが椅子を叩きつけるも体勢を崩してロープの上に股間から落ちる。
  RVDは先に起き上がるとロープの上のリンにヴァン・ダミネーター!
  開脚式ムーンサルトを決め1,2,3!
  RVDの防衛!

試合結果

@ダニー・ドーリングvs.ノヴァ
Aトミー・ロジャース、クリス・チェッティvs.FBI(リトル・グイドー、トレイシー・スマサーズ)
Bヨシヒロ・タジリvs.スーパー・クレイジー
Cスパイク・ダッドリーvs.ビッグ・ダディ・ダッドリー
Dダッドリーズvs.ボールズ・マホニー、アクセル・ロッテン
Eジャスティン・クレディブルvs. トミー・ドリーマー
FFTW王座戦、フォールズ・カ ウント・エニウェア:サブー(ch)vs.タズ(30分時間切れ引き分け)
GTV王座戦:ロブ・ヴァン・ダム(ch)vs. ジェリー・リン