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Southeast First:Best of Southeast First 2022の分析


名勝負 なし
好勝負 モダン・エイジ・グラップリング・ルールズ:ジョナサン・グレシャムvs.ジェイデン・ニューマン(UT S4E7 6/20/22)

SEFナショナル王座戦:アダム・プリーストvs.ケビン・クー(8/1/22)

@IWTV世界王座戦:ACマック(ch)vs.マイク・ベイリー(UT S4E5 6/6/22)
 ベイリーが活き活きとヒール・プレイ。
 脚の痛みの見せ方といい
 上手く攻めに調整、緩急を利かせていますね。

 見事なパフォーマンスでした。

 マックも自由自在の動きを見せ、
 長所を押し出すことが出来ていました。
 
 ただマックを動かすに当たって
 ベイリーが打撃の張り合いに依存していて、
 その点でマックにもう少し理解力があれば、という所。

 好勝負に少し届かず。
 
AIWTV世界王座戦:ACマック(ch)vs.ダニエル・マカベ(UT S4E6 6/13/22)
 マックはサブミッションへの入りは鋭いので、
 レスリングで同レベルのやり取りとまではいかないものの
 マカベの世界観に思った以上の調和を見せています。

 先週のマカベに続いて見応えのある内容でした。

 マック自体には王者としてもう一伸び成長しなければいけない課題を感じますが、
 ベイリー、マカベが自分の個性をここまで色濃く出せているように、
 挑戦者が制約を受けにくい点は
 インディー・シーンの優秀なレスラーをぶつけていく楽しみがありますね。

 好勝負に少し届かず。 

Bモダン・エイジ・グラップリング・ルールズ:ジョナサン・グレシャムvs.ジェイデン・ニューマン(UT S4E7 6/20/22)
 5分ラウンド制。
 仰々しい名前をつけた興業のメイン・イベント。
 知名度は低いもののレスリング・テクニックには定評のあるニューマンが
 自身の目指すべき理想像であるグレシャムとの一騎打ちに臨みます。

 レスリングは力強く、しなやかに体勢を変えていて
 良いボディ・コントロールを見せましたね。

 レスリング・ベースにすると技術に目がいって無味乾燥になることもある中で、
 グレシャムは感情的なやり取りをしっかりアクセントで散りばめていますね。
 R制とも相性の良い演出でしたね。

 グレシャムがニューマンの資質を引き出し調和を見せつつ
 後半にかけては厳しく見応えのある攻防の数々。

 終盤もレスリングに拘りぬいて激しくやり抜きました。

 30分弱の激闘でしたが、まとまり感があって素晴らしかったですね。

 ぎりぎり好勝負。

CSEFナショナル王座戦:アダム・プリーストvs.ケビン・クー(8/1/22)
 シーズン・フィナーレのメイン。

 気合の入った動きで
 オーソドックスの攻防にも関わらず魅了していきます。
 
 クーは以前よりもテクニックをプロレスとして披露する術を知り、
 またインディーの王座を総なめにしているだけあり風格の作り方も分かってきた印象ですね。

 プリーストも自分のペースを乱さず、
 適切に個性を出すことが出来るようになりました。

 場外戦から入場ゲート前で攻防。
 プリーストが花道でブレーン・バスターを決めるとクーがKO。
 
 スタッフが駆け付け退場かという所をプリーストが襲撃してリングに戻します。
 2人のやや弱いスター・パワーを補完する良いドラマ展開でしたね。

 ちょっと盛り込み過ぎではありましたが、
 退屈することのない40分ものロング・マッチで完全燃焼しました。

 ぎりぎり好勝負。

 (執筆日:11/?/22)