TOPアメリカン・プロレスどインディー →PWS:Wrestle Reunion 1/28/12

PWS:Wrestle Reunion 1/28/12の分析


名勝負 なし
好勝負 デイビー・リチャーズvs.ハーリー・スミス

◆フォーリー、マイク・タイソンがリングに登場。

@エリック・ロイヤルvs.アダム・ペイジ
 脈絡なく中盤でベイダーが登場。
 2人を叩きのめします。
 流石に反射神経に衰えが見えていましたが攻めの重さは変わらず。

A(レフェリー:ミック・フォーリー):ニュー・エイジ・アウトロウズvs.スタイナー・ブラザーズ

Bワールド・オブ・スポーツ・ルールズ:コルト・カバナvs.フィット・フィンレー
 カバナの痛がり方、受けの姿勢がいまいちで
 ルール上Evolveのような世界観にも到達できないので
 他の試合よりは見劣りする内容に見えます。

Cアンホーリー・アライアンス(タジリ、マイキー・ウィップレック)vs.7OH!4(カレブ・コンレー、セドリック・アレクサンダー)
Dマスカリータ・ドラダvs.デムス3:16

Eストリート・ファイト:ケビン・スティーンvs.トミー・ドリーマー
 両者コンディションは良くなくレスリングは素人レベルですが
 使いこなした間からの打撃が素晴らしく、
 重い一つ一つの打撃を積み重ねていきます。
 ドリーマーも落ち着いた場外乱闘を見せ、
 要所でロー・ブロー系を使う事で構成しました。
 スティーンは相変わらず注意の引き方が上手い。
 カメラの目前でドリーマーをテーブルに沈めた場面は印象的でしたね。
 後半はコンディションが悪い中でハードコアをやることで
 リアルに出てくる疲労感を試合にフィットさせています。
 試合自体の組み立てではなく観客のコントロール、
 ベテランの妙で想像以上に勝負をしてみせました。
 中々良い試合。

 試合後レイヴェンが現れドリーマーにDDT。

Fロデリック・ストロングvs.ジェイク・マニング

Gデイビー・リチャーズvs.ハーリー・スミス
 サラブレット・レスラーなスミスが軽やかな身のこなしで
 レスリングの中で優位性を細やかに描きました。
 スミスは腕狙いを絡めながら、一方では優れたベリー・トゥー・ベリーも見せる。
 サブミッションも投げも同列の攻めでありながら
 技の性質の違いを使い分けているのが素晴らしいですね。
 一方でスミスの欠点は体格の制約もあるでしょうが繊細な表現が無理だということ。
 デイビーはエプロンから胸を蹴りあげるスポットで反撃開始。
 トペ、ミサイル・キックとストレートな流れを作っていますね。
 脚狙いを加えて正攻法の試合運びです。
 終盤も盛り上がりましたね。
 スミスのスーパープレックスはスケールが大きくウィンダムを髣髴とさせ、
 仮想的な打撃も要素の一端を担っていて豊かな攻防となっている。
 更にクライマックスはサブミッションのダイレクトな切り返し合い。
 そのまま決まるかと思いきやフィニッシュは出会い頭のニーという衝撃的なもの。
 スミスの可能性をデイビーが良く理解し素晴らしい試合に仕上げました。
 ぎりぎり好勝負。
 
Hグレート・サスケ、エル・ジェネリコvs.ヤング・バックス
 序盤は余り良いとは言えませんね。
 サスケは実体を持たない見得で勝負していましたが
 それだとしてももう少し焦らして構成にしても良かったかもしれません。
 Yバックスがヒール・アピールを見せ始め、
 軽く攻防をした後ジェネリコを孤立させました。
 孤立シーンは一定のレベルを満たしていましたが、
 ジェネリコに受け手の技術を要求しているものではなく、
 これならサスケでも務まるような気がします。
 タッチしたリングに入ったサスケは
 直後こそ反撃の形に倣っていましたが
 その後は過剰アピールや自爆後の変な体勢で盛り上げる。
 ある意味では末期サスケの持ち味ですが、
 ファンである以上ではないリアリティーの欠如。
 定番のスポットをばらまいてボリュームを持たせ、
 実質メインの試合を作り上げましたがサスケにはやや厳しかったか、という印象が残る。
 中々良い試合。
 
Iレジェンズ・バトル・ロイヤル

総評
 豪華なゲストが終結した大会。
 半分は余り中身を残せなかったものの
 残り半分は予想以上の内容でただ派手であるだけの大会にすることを許さなかった
DVD Rating:★★★☆☆
(執筆日:3/1/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@エリック・ロイヤルvs.アダム・ペイジ(ノー・コンテスト)
A(レフェリー:ミック・フォーリー):ニュー・エイジ・アウトロウズvs.スタイナー・ブラザーズ
Bワールド・オブ・スポーツ・ルールズ:コルト・カバナvs.フィット・フィンレー
Cアンホーリー・アライアンス(タジリ、マイキー・ウィップレック)vs.7OH!4(カレブ・コンレー、セドリック・アレクサンダー)
Dマスカリータ・ドラダvs.デムス3:16
Eストリート・ファイト:ケビン・スティーンvs.トミー・ドリーマー
Fロデリック・ストロングvs.ジェイク・マニング
Gデイビー・リチャーズvs.ハーリー・スミス
Hグレート・サスケ、エル・ジェネリコvs.ヤング・バックス
Iレジェンズ・バトル・ロイヤル(勝者:ゴッドファーザー)