TOPアメリカン・プロレスどインディー →その他:Indies Pack 2011

その他:Indies Pack 2011の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@TV王座戦、ラスト・マン・スタンディング:トレバー・マードック(ch)vs.デレク・ストーン(Metro Pro 1/8/11)
 デレクは腹の出た白髪交じりの老齢レスラーで褒められる点はまったくなし。
 最初にジャケット下にフライパンを仕込んだのも後に続かずネタでしかありません。
 ただラスト・マン・スタンディングという事で
 椅子などを使いつつ乱戦スタイルで進められるのでそこまで足は引っ張りません。
 むしろ流血したマードックの奮闘が目立ちました。
 乱戦として手を出せるなら手を出してよいという世界観にしただけでなく
 一発一発をドラマチックにダメージ表現していたのには感心しましたね。
 WWEではないので最後のフィニッシュは余り印象に残らないものでしたが、
 試合全体としてはラスト・マン・スタンディングならではの潰し合いのイメージがしっかり残りました。
 平均的な良試合。
 (執筆日:10/1/11)

ANWAコンティネンタル王座戦:ダミアン・ウェイン(ch)vs.ショーン・デニー(Mind Shock TV Episode 73 1/29/11)
 まずはウェインのプロレスを知り尽くした技巧が炸裂。
 セコンドを威圧する振る舞い、組み方、間の消費仕方、
 相手の動作に対する対処、及び指示。
 パーフェクトです。
 中盤を任されたショーンも中々良い技の組み立てを見せましたね。
 ただ教科書の域を出ないのでちょっとまどろっこしい所もあります。
 ウェインはデニーに任せてぐったりダウンによる
 素晴らしいリアリティー表現に専念していたけれども
 もう少し反撃の配分を多くしても良かったかもしれません。
 終盤はデニーのセコンド介入を絡めて緊迫感ある攻防を繰り広げました。
 中々良い試合。
 (執筆日:7/20/12)

Bジェリー・ロウラー、ブライアン・クリストファーvs.ビル・ダンディー、ジェイミー・ダンディー(CCW 3/2/11)
 80年代の抗争を現代に甦らせるのが売りのCCWから。
 メンフィスを熱狂させたロウラーxダンディーに
 それぞれの息子を加えたタッグ・マッチです。
 ブライアンはデイビッド・フレアーのように救いようのないレスラーではありませんが、
 ロウラーの持っていた南部プロレスの才は持っていませんでした。
 一方のジェイミー。
 初めて見ましたがこのジェイミー、見事に親父さんの才能を受け継いでいます。
 派手なリアクションにストレートに打ち込むパンチ。
 ロウラーの基本技に見事な受け身を取り、セコンドになっても煽りで貢献している。
 まさに南部プロレスの申し子。
 WWEがアメリカ統一した現在ではこういう団体でしか
 活躍の機会はないのだろうな、と思うと悲しいですね。
 ジェイミーの才能に圧倒される試合。
 定期的に試合を続けるロウラーは輝いていました。
 ビルは衰え著しいもののパンチだけは一定のレベルを保っています。
 ブライアンは空気でした。
 最後はレフェリーが気絶する中ロウラーがスクール・ボーイを決めます。
 只これプロモーターが現れてカウントするのですが、
 スクール・ボーイが決まってから22秒も経ってましたね…。
 平均レベル。
 (執筆日:10/1/11)

Cノース・カロライナ・ヘビー級王座戦、フォールズ・カウント・エニウェア:ヴォルデル・ウォーカー(ch)vs.ダミアン・ウェイン(GOUGE 6/25/11)
 ウォーカーの相手との関わり方が不安定。
 ベースがしっかりしていないですね。
 ダミエンも引っ張られています。
 ただFCAという事で早々にリングを離れ、
 リング前の木製の大きな踊り場付階段に戦場が移るので影響は最小限に留まっています。
 ダミエンが支配してからは試合も安定していきます。
 椅子攻撃で流血してからは凶器を混ぜながら高低差の攻防で着実に盛り上げていきました。
 FCAという事でダミエンの魅力が十分に出たといえず、
 またヴォルデルも大柄で尚且つ飛べるという魅力を失っていて粗くなっており、
 どインディーがハードコア要素によって団体のファン以外にも臆することなく見せられる試合を作り上げた程度のものです。
 まあまあ良い試合。
 (執筆日:10/1/11)

Dケージ・マッチ:ダミアン・ウェインvs.アダム・ピアース(PWMA 3/26/11)
 (複数カットあり)
 ダミアンがテンポにのり、且つ間を取った攻めを見せます。
 ピアースが革紐やケージを使ってヒールらしい主導権の取り返し方。
 そこからの反撃においてダミアンは拳の質を変えていますね。
 今度はピアースが脚に狙いをつける展開。
 最後は気絶したレフェリーに代わってゲストがリングに入り
 抗議したピアースを殴り倒してからの決着。
 良くも悪くも古典的なケージ・マッチでしたね。
 フルで見る価値があると思わせる内容。
 中々良い試合です。
 (執筆日:9/2/12)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@TV王座戦、ラスト・マン・スタンディング:トレバー・マードック(ch)vs.デレク・ストーン(新チャンピオン!)(Metro Pro 1/8/11)
ANWAコンティネンタル王座戦:ダミアン・ウェイン(ch)vs.ショーン・デニー(Mind Shock TV Episode 73 1/29/11)
Bジェリー・ロウラー、ブライアン・クリストファーvs.ビル・ダンディー、ジェイミー・ダンディー(CCW 3/2/11)
Cノース・カロライナ・ヘビー級王座戦、フォールズ・カウント・エニウェア:ヴォルデル・ウォーカー(ch)vs.ダミアン・ウェイン(新チャンピオン!)(GOUGE 6/25/11)
Dケージ・マッチ:ダミアン・ウェインvs.アダム・ピアース(PWMA 3/26/11)