TOPアメリカン・プロレスどインディー →OHW:Death in the Valley 5/15/10

OHW:Death in the Valley 5/15/10の分析


名勝負 なし
好勝負 決勝、40ペインズ・オブ・グラス・スカフォーディング:ドレイク・ヤンガーvs.JCベイリー

1枚、約1時間55分です。

@サムタックス&ジャックス:トビー・クラインvs.エルクビュー・アダムvs.スーパー・オーファン
 威勢よくリングに大量の画鋲をばら撒いたものの
 最初のバック・ドロップだけで、ほとんどは場外戦でリングに戻るとすぐ弱いフィニッシュです。
 デス・マッチとしての過激度以前に
 女装キャラ、オーファン含めて驚くほど緩いですね。
 ここまで来たらそれなりにネタとして楽しめなくもないが・・・。
 悪い試合。

AバーブドワイヤーTLC:デイビッド・デイvs.JCベイリーvs.ジョン・スローン
 デイ、スローンがタッグを組む形。
 その関係を見せれる連中ではありませんが一番良い形ですね。
 TLCという事でそれなりに見応えもあるし、少し悪い試合。

Bピッツ・オブ・ヘル:ヴァイパーvs.ビルドーvs.WHACKS
 ピットという形式上、周辺を回る必要があるとはいえ
 グダグダというかマイ・ペースすぎる試合進行ですね。
 ただ凶器の取り扱いはそんなに悪くなかったのではと。
 少し悪い試合。

Cライト・チューブ・ボーズ:フリークショウvs.ドレイク・ヤンガー
 チョップという基本ムーブからトラップの見せ方までデス・マッチの基本の地をいく進行ですね。
 後半は通常試合寄りへとなっていくも
 ヤンガーが試合構築能力を活かしてリードし、まあまあ良い試合としました。

Dザック・ヴィンセントvs.フィル・マチオ
 良くあるノン・トーナメント・カード。
 これも飛び業師の自己中心的な内容かと思いきや
 意外に見せ方を丁寧に考えていたりしますね。
 フィニッシュもただのトルネードDDTながら
 炸裂するインパクトを考えて動いているから説得力があります。
 悪くない試合。  

E準決勝、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:エルクビュー・アダムスvs.ドレイク・ヤンガー
 1ターン・アダムスに攻撃させただけで基本的にヤンガーが余裕を持って戦う内容。
 JYDヘッド・バッドを披露したりもしていますね。
 そのためテンション高い物ではないが手抜きはしておらず楽しませてくれる。
 悪くない試合。
 
F準決勝、100カーペット・ストラプス:WHACKSvs.JCベイリー
 蛍光灯みたく割っていくものではないから100本は多すぎましたね。
 意図的に折ったり、数本まとめたりして工夫はしていましたが
 最後に持参した蛍光灯束を使ったように
 頑張りの限界を感じさせてしまう内容。
 ただそこそこのデス・マッチではある。 
 平均より少し上。

G決勝、40ペインズ・オブ・グラス・スカフォーディング:ドレイク・ヤンガーvs.JCベイリー
 何て形式でしょう。
 前年のCODでさえ割ったガラスの枚数は12枚だっていうのに
 この試合では計20枚のガラスを割ることになります。
 形式のタイトルになっている40枚の半分ですが、それにしたって驚異的な枚数です。
 普通は4枚で行われるんですからね。
 ガラスの性質、設置する動作を必要とし、ダメージが大きい、故に
 多少単調にはなっていますが、どちらもIWAでしごかれただけに細かい変化をつけながらこの限界破りをやってのけました。
 2010年にもなってこんな試合が見られるとは。
 ぎりぎり好勝負です。

総評
 ひどい試合がなく、安心して楽しめる上に
 決勝が無名トーナメントとは思えぬハードすぎる内容になっています。
 もうKOTDMやCarnage Cupなんていらないから
 これを定番トーナメントにしたらと思う程の掘り出し物です。
 (執筆日:7/3/10)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

G決勝、40ペインズ・オブ・グラス・スカフォーディング:ドレイク・ヤンガーvs.JCベイリー
  組むとヤンガーが担ぐ。
  逃れられたのでクローズラインへ。
  ベイリーは避けると向かってきたヤンガーにショルダー・スルー。
  ヤンガーはコーナーに立てかけたガラスに落ちる。
  別のコーナーに立てかけたガラスに投げ割る。
  別のコーナーに立てかけたガラスに投げ割る。
  別のコーナーに立てかけたガラスに投げようとする。
  ヤンガーが体勢を入れ替えヒップ・トスでガラスの上に落とす。
  ヤンガーは起き上がるとガラスの破片をベイリーの口に入れフォア・アームズ。
  殴りつける。
  椅子を頭部に投げつけてぶつける。
  椅子を2脚中央に立てるとその上にガラスをのせる。
  そこへの滞空式ブレーン・バスター。
  カバー。カウント2。
  ガラスをコーナーに立てかける。
  ボディ・スラムで割る。 
  ベイリーの足を掴むとを引きずる。
  椅子の上にガラスをのせる。
  ロープに振るとフラップジャックで割る。
  カバー。カウント2。
  噛み付く。
  椅子にガラスの片側をのせる。
  ベイリーを椅子に叩きつけかがませる。
  コーナー上へ。
  ベイリーが起き上がり捕まえる。
  雪崩式ハリケーン・ラナを決めるも自身の脚がガラスを割ってしまう。
  カバーするもカウント2。
  ヤンガーをうつぶせにさせると、その上に椅子にのしたガラスを設置。
  ダイビング・ダブル・ストンプを決める。
  カバーするもカウント2。
  ガラスの破片をヤンガーの背中に押し付けていく。
  バックを取る。
  ヤンガーがバックを取り返す。
  ベイリーは足をかけて防ぐとバックを取り返しエース・クラッシャー。
  カバー。カウント2。
  ヤンガーは腕の傷口を気にしている。
  ベイリーがヤンガーの背中を椅子で突く。
  椅子を4脚設置するとガラスを2枚並べて設置。
  ヤンガーをつれコーナーへ。
  コーナーに座る。
  ヤンガーが殴りつけヘッド・バッド。
  ガラスの上に椅子を2脚のせる。
  ガラスをその上にのせる。
  ベイリーを殴りつけるとトップ・ロープからスーパープレックス。
  両者ダウン。
  両膝を突いた状態で殴りあう。
  フォア・アームズの打ち合い。
  ヤンガーはベイリーを起こすとフォア・アームズ連打。
  ヘッド・バッド。
  コーナーにガラスを立てかける。
  ベイリーをそのコーナーに振ろうとする。
  振り返されるもヤンガーはガラスの前で止まる。
  突進してきたベイリーにガラスへのスパイン・バスター。
  カバーするもベイリーがロープを掴む。
  椅子の上へのデス・バレー・ドライバー。
  カバーするもカウント2。
  ガラスをダウンするベイリーに投げ落として割る。
  椅子の上にガラスを置く。
  その上にベイリーをかがませる。
  コーナー上に座る。
  ベイリーが起き上がりヘッド・バッド。
  殴りつけコーナー上へ。
  ヤンガーは担ぐと雪崩式ファルコン・アロー。
  カバーするもカウントは2。
  ガラスをコーナーに立てかける。
  そこへのコップ・キラーを狙う。
  ベイリーがロー・ブロー。
  そのガラスへのドライバー。
  カバーするもカウント2。
  ベイリーがコーナーにガラスを立てかける。
  ヤンガーを起こそうとする。
  ヤンガーはガラスの破片を投げつける。
  コーナー・ガラスへのコップ・キラー。
  カバーするもベイリーがロープを掴む。
  6脚の椅子の上にガラスを3枚並べる。
  ベイリーをその下に動かすとリングサイドのスカフォードを上っていく。
  ベイリーが逃れスカフォードを揺らす。
  ベイリーは体勢を崩してガラス上に落下。
  ベイリーがカバーし1,2,3!
  ベイリーの優勝!

試合結果

@サムタックス&ジャックス:トビー・クラインvs.エルクビュー・アダムvs.スーパー・オーファン
AバーブドワイヤーTLC:デイビッド・デイvs.JCベイリーvs.ジョン・スローン
Bピッツ・オブ・ヘル:ヴァイパーvs.ビルドーvs.WHACKS
Cライト・チューブ・ボーズ:フリークショウvs.ドレイク・ヤンガー
Dザック・ヴィンセントvs.フィル・マチオ
E準決勝、ファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:エルクビュー・アダムスvs.ドレイク・ヤンガー
F準決勝、100カーペット・ストラプス:WHACKSvs.JCベイリー
G決勝、40ペインズ・オブ・グラス・スカフォーディング:ドレイク・ヤンガーvs.JCベイリー(優勝!)