TOPアメリカン・プロレスどインディー →MCW:Shane Shamrock Memorial Cup 7/9/06

MCW:Shane Shamrock Memorial Cup 7/9/06の分析


名勝負 なし
好勝負 予選:アレックス・シェリーvs.クリス・セイビン

SSMカップ、クルーザー級王座戦:デレク・フレイジャーvs.ラッカスvs.ジェリー・リンvs.クリス・セイビンvs.ピティ・ウィリアムスvs.スティーブ・アンソニー

2枚組み総時間は約3時間5分。

@予選:トム・カーターvs.アルター・ボーイ・リュークvs.デレク・フレイジャー
 リュークと3ウェイ様式が脚を引っ張っているので
 フレイジャーとカーターのシングルが見たかったですね。
 手が合いそうな感じでしたし。
 平均レベル。

 MCWディーバがシャツを配ります。

A予選:リッチ・マイヤーズvs.ジェリー・リン
 ごまかすためにヒールをやっているような
 マイヤーズ相手にリンが横綱相撲を。
 短いながら悪くない。

B予選:アレックス・シェリーvs.クリス・セイビン
 ギア・アップ時の動きが
 滑らか且つスピードに乗っていながら
 素晴らしい攻防を見せてくれます。
 特にセイビンは絶好調で
 場外へのヒップ・トス、
 スタンディング・ムーンサルト、ビッグ・ブーツといった
 普段使わないムーブも成功しています。
 願わくば、ショー・ストッパー2人が織り成す
 この至福の時間をもう後5分楽しみたかった。
 そうすれば名勝負も狙えたのに。
 文句なしに好勝負。
 
 キャットファイトを挿入。

C予選:スティーブ・アンソニーvs.キーナン・クリード
 クリードは00年のSSMカップで優勝してますが
 今回の豪華すぎる面子では勝ち目0%。
 他と余りに実力差が違うので
 カーター、ソンジェイのどちらかをここに回して欲しかったですね。
 この試合自体は思ったより見れて
 少し悪い試合ですけれど。

D予選:ジョシュ・ダニエルズvs.ピティ・ウィリアムス
 良くも悪くもなく平均レベル。

E予選:ソンジェイ・ダットvs.ラッカス
 飛び師競演、といった按配で派手に動き回る試合。
 少しスポット・フェストの色合いはありますけれど
 同時にハンドスプリングといった絵になるシーンもあり
 平均的な良試合。

Fストリート・ファイト:アダム・フラッシュvs.コーポラル・パニッシュメント
 外にも出る場外乱闘に
 リングに戻って、最後は椅子を打ちまくりドローという名のノー・コンテスト。
 普通にフィニッシュするより良い感じです。
 少し悪い試合。

 つまらないスキットが11分も。

Gアルティメット・ジェパーデイ:フリオ・ディネロ(MCW ch)、スコット・フォウラー、ジェイソン・スタティック(Tag ch)vs.ブルーザー、ジェネシス、ダニー・ジャックス
 試合前のマイクで
 この会場にいる奴なら誰でもいいぜ、と前振りをしておいて
 適当に試合し最後は第3者が出てきて掠め取るというサプライズ。
 悪くは無い。

HSSMカップ、クルーザー級王座戦:クリス・セイビン(ch)vs.デレク・フレイジャーvs.ラッカスvs.ジェリー・リンvs.ピティ・ウィリアムスvs.スティーブ・アンソニー
 ROHの SotFの元ネタになったのがこのSSMカップ。
 4コーナー・エリミネーション・マッチです。
 まず試合前にカップの返還、
 シャムロックのトリビュート・ビデオが流されます。
 これは反則。
 子供と笑顔で映っているシーンなんか見せられたら
 まったく知らない私でも感情移入してしまうではないですか。
 さて試合ですがSotFと大きく違うのはその試合時間でしょう。
 今回は18分と半分以下ですね。
 しかしその短い時間の中で
 各自が自己主張して結構濃密な時間になりました。
 流石仕事人揃いなだけあります(アンソニーを除いて)。
 試合概要としては
 各コーナーに控えがいる事を利用して
 テンポの良い展開から始め
 5連鎖ロシアン・レッグ・スイープというスポットを挟むと
 6ウェイ・ダンス・スタイルに。
 実際に絡むのは2,3人ぐらいですけど
 タッチ・ルールを無視して勢いで押し切ります。
 この面子でやるとは贅沢すぎる。
 残り2人になると1回仕切り直してから
 1/3の6分を使ってじっくりと。
 素早い避けあいになるかと思いきや
 真っ向の打ち合いから立てた椅子を使った上手い攻防に持って行ったのは唸らされました。
 シャムロックのフィニッシャー、クローバーリーフで締めるのもずるい。
 試合後はシャムロックの遺族もリングに上がり
 アイルランド国旗が掲げられます。
 おい、シャムロックよ。
 愛されてるなぁ。
 MCWでプロレスして良かったなぁ。
 文句なしに好勝負。

総評
 再興後初のSSMカップという事で
 史上最高の面子、力の入った演出で行われ
 結果予想以上の内容に。
 MCW史上最高の大会でしょうね。
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

B予選:アレックス・シェリーvs.クリス・セイビン
  レスリングからロープに走ると
  アーム・ドラッグ、カバーを決め合い跳び起きる。
  シェリーがヘッド・シザース。
  セイビンの蹴りを受け止めるとロープの外に回して
  動けなくしてからコード・ブレイカー。
  シェリーが軽快に攻めていく。
  セイビンはコーナーへの突進を防ぐと一回転してからアーム・ドラッグ。
  ショルダー・スルーをエプロンに着地しミサイル・キック。
  カバーするもカウント2。
  今度はセイビンが攻める番。
  バック・ドロップを狙う。
  シェリーが着地しレッグ・ラリアット。
  セイビン目掛け突進。
  セイビンはヒップ・トスで場外に落とすとトペ・スイシーダ。
  リングに戻す。
  シェリーがセイビンにカウンターで蹴りを入れターン・バックルへのコンプリート・ショット。
  コーナーに固定しドロップ・キック。
  場外に逃れたセイビンにトペ・コンヒーロ。
  リングに戻しダイビング・クロス・ボディ。
  スライス・ブレッド#2へ。
  防がれるや着地してロープに走る。
  セイビンがカウンターでスピン・キック。
  延髄切りに低空ドロップ・キックからスタンディング・ムーンサルト。カウント2。
  コーナーに振りビッグ・ブーツ。
  雪崩式ハリケーン・ラナを狙う。
  シェリーは雪崩式アトミック・ドロップに返すと
  トルネード・アーム・バー・テイクダウンからボーダー・シティ・ストレッチ!
  セイビンが何とかロープを掴む。
  セイビンは不意を突いてジョー・ブリーカー。
  延髄切りからロープに走る。
  シェリーがカウンターでバック・ブリーカー。
  ムーンサルトを狙う。 
  セイビンはシェリーの体勢を崩して逆さ吊りにするとドロップ・キック。
  抱えてフェイス・バスター。
  カバーするもカウントは2。
  ツームストンを狙う。
  シェリーが体勢を入れ替えフェイス・バスター。
  スーパー・キックからブレーン・バスターでカバー。カウントは2。
  2K1ボムを狙う!
  セイビンがクルーシーフィックスに返す。
  シェリーはカウント2で返すと蹴りつけロープへ走る。
  セイビンが抱え上げクレイドル・ショックを狙う!
  シェリーがアーム・ドラッグに切り返す。
  セイビンが素早い動きからジャックナイフ固めへ持って行き1,2,3!
  

HSSMカップ、クルーザー級王座戦:クリス・セイビン(ch)vs.デレク・フレイジャーvs.ラッカスvs.ジェリー・リンvs.ピティ・ウィリアムスvs.スティーブ・アンソニー
  00年03年覇者のクリスチャン・ヨークがカップの返還。
  シャムロックへのトリビュート・ビデオが流される。
  セイビンのクルーザー級王座もかけられる事になる。
  ピティ対セイビンで試合開始。
  セイビンがショルダー・タックルにアーム・ドラッグ連発。
  セイビンがリンに交代。
  リンが優位に進めバック・ブリーカー。
  深追いせずピティがフレイジャーにタッチさせてやる。
  リンとフレイジャーの素早い攻防。
  最後はルチャ・スタイルで両者跳ぶ。
  両者交代しラッカス対アンソニーに。
  避けあいからラッカスがヘッド・シザースにドロップ・キック。
  自コーナーに崩れてきたアンソニーにピティがタッチ。
  ピティがラッカスにコーナーへのベリー・トゥー・ベリー。
  そのコーナーで控えていたリンがラッカスにタッチ。
  リンはコーナーへの攻撃を避けるとピティを逆さ吊りにし股間を踏みつけ国歌斉唱。
  ブレーン・バスターを狙う。
  ピティが防いでネック・ブリーカー。
  カバーするもカウント1。
  バック・ブリーカー。
  コーナーに振り飛ばされたピティは
  そこの控えのセイビンにエルボーを入れてからロシアン・レッグ・スイープを狙うも耐えられる。
  セイビンがピティの横に付くと他の選手も入ってきて5連鎖ロシアン・レッグ・スイープ。
  フレイジャーがコーナー上へ。
  リンが打ち上げたラッカスにミサイル・キック。
  カバーするもカウント2。
  エプロンのリンがショルダー・ブロックを狙ったフレイジャーにレッグ・ドロップ。
  セイビンがアンソニーに襲い掛かりクレイドル・ショックを狙う。
  アンソニーが逃れフロント・スープレックス3連発。カウント2。
  ブレーン・バスターを狙う。
  セイビンは防ぐと延髄切りからクレイドル・ショックで1,2,3!
  アンソニー脱落(7分)!
  リンがセイビンにパワー・ボムを狙う。
  セイビンが逃れてクレイドル・ショックを狙う。
  リンが逃れてTKO。
  カバーするもカウント2。
  パワー・ボムを狙う。
  ラッカスがリンにレッグ・ラリアットを決めスタンディング・ムーンサルト。カウント2。
  ラッカスの攻撃を避けたリンはスプリングボード式に場外のセイビンにクロス・ボディ。
  ラッカスがリンに場外ダイブを狙う。
  ピティがラッカスにクローズラインを決め阻止、
  場外のリンに飛びつきヘッド・シザース。
  フレイジャーがセイビンとピティにトペ・スイシーダ。
  ラッカスがセイビン、ピティ、フレイジャーにトペ・コンヒーロを決め一服。
  リンをリングに戻しカバーするもカウント2。
  ハンドスプリング・エルボーから前転してのフェイマサーを狙う。
  リンがその動きを利用してクレイドル・パイル・ドライバーまで持っていこうとする。
  ラッカスが逃れパワー・ボムの体勢。
  リンが逃れエア・ライド・クラッシュ。
  カバーするもカウント2。
  ピティがリンに襲い掛かる。
  TKOから逃れるとリンにカナディアン・デストロイヤーを決め1,2,3!
  リンが脱落(11分)!
  セイビンがピティに襲い掛かる。
  ピティが低空ドロップ・キックから丸め込もうとする。
  読んでいたセイビンは身を任せることで逃れるとオクラホマ・オールで1,2,3!
  ピティも脱落(11分)!
  フレイジャーがセイビンにミサイル・キックを狙う。
  セイビンはドロップ・キックで迎撃するとクレイドル・ショックを狙う。
  フレイジャーが逃れツイスティング・ネック・ブリーカーを狙う。
  セイビンがバック・ドロップに切り返す。
  フレイジャーが着地しツイスティング・ネック・ブリーカーで1,2,3!
  セイビンが脱落(12分)!
  これで新王者誕生が確実。
  関係者もリングの周りに集い見守る。
  最後はラッカス対フレイジャー。
  両者起き上がると殴り合いにビッグ・ブーツの打ち合い。
  ラッカスがペイレイ・キックを決めればフレイジャーがスピン・キック。
  クローズラインで相打ち。
  フレイジャーが飛びつきパイル・ドライバーまで持って行くもカウント2。
  ラッカスが変形バタフライ・ロック。
  フレイジャーが押し込みカバーに持っていく。カウント2。
  フレイジャーがサンセット・フリップ。
  ラッカスは逃れると飛びつきローリング・ジャーマンに持っていく。カウントは2!
  椅子を取り出す。
  フレイジャーが隙を突きパッケージ・パイル・ドライバー。
  カバーするもカウントは2。
  フレイジャーはコーナー前に椅子を設置しラッカスを振る。
  ラッカスが椅子を飛び越える。
  フレイジャーが椅子に手を突いてヘッド・シザースの体勢に持っていく。
  ラッカスがその動きを利用して椅子に突きたてる!
  カバーするもカウントは2!
  2脚椅子を立てるとそこにフェイス・バスターを狙う。
  フレイジャーが逃れ椅子へのインバート・スープレックスを狙う。
  ラッカスは椅子の上に着地するとその椅子へのファルコン・アロー!
  カバーするもカウント2で止めると
  シャムロックのフィニッシャー、クローバーリーフでタップを奪う(18分)!
  ラッカスが優勝し新クルーザー級チャンピオンに!
  肩車されたフレイジャーとラッカスがカップを掲げる。
  ラッカスはアイルランド国旗を掲げる。

試合結果

@予選:トム・カーターvs.アルター・ボーイ・リュークvs.デレク・フレイジャー
A予選:リッチ・マイヤーズvs.ジェリー・リン
B予選:アレックス・シェリーvs.クリス・セイビン
C予選:スティーブ・アンソニーvs.キーナン・クリード
D予選:ジョシュ・ダニエルズvs.ピティ・ウィリアムス
E予選:ソンジェイ・ダットvs.ラッカス
Fストリート・ファイト:アダム・フラッシュvs.コーポラル・パニッシュメント(ドロー)
Gアルティメット・ジェパーデイ:フリオ・ディネロ(MCW ch)、スコット・フォウラー、ジェイソン・スタティック(Tag ch)vs.ブルーザー、ジェネシス、ダニー・ジャックス(勝者:アダム・フラッシュ(新MCWチャンピオン!))
HSSMカップ、クルーザー級王座戦:クリス・セイビン(ch)vs.デレク・フレイジャーvs.ラッカス(優勝!新チャンピオン!)vs.ジェリー・リンvs.ピティ・ウィリアムスvs.スティーブ・アンソニー