TOPアメリカン・プロレスどインディー →MCW:Phenomenal Final 4 3/26/06

MCW:Phenomenal Final 4 3/26/06の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚組み総時間は約3時間20分。

団体のカラーからリング・マットが黄色というのは違和感あるな。

@準決勝:フリオ・ディネロvs.ダニー・ドーリング
A準決勝ジョシュ・ダニエルズvs.ジェネシス
 まずはMCW王座がかかった準決勝2試合から。
 この4人がPhenomenalであるかは大いに疑問というか
 はっきり否定させて頂きます。
 元ECWのドーリング、
 小悪党のディネロ、
 ある程度他でも通用するものを持っているが小さいジョシュ、
 正反対にでかくて動けるが見るものは無いジェネシス。
 MCWオリジナルから選ばれたらこんな面子になるのも仕方ない。
 そこまで悪くはないけれども・・・。

B#1コンテンダーズ・マッチ(レイジTV王座戦):ダグ・デリシャスvs.キーナン・クリード
 せめて・・・せめて最後の乱入スポットぐらいは
 もう少し上手く演じてもらえないだろうか。
 こんな奴らが王者を名乗る事になるのだものなぁ。
 悪い試合。

Cクルーザー級王座戦:デレク・フレイジャー(ch)vs.ラッカス
 ラッカスがCZW王者にも関わらず
 きちんと決着して見せ、
 尚且つその内容は
 見事にスイングしたアクロバティック・プロレス。
 8分という短さが惜しい、中々良い試合でした。

Dサブミッション・マッチ:アール・ヘブナーvs.Dエドワーズ
 DエドワーズがMCWのオフィシャル・レフェリーなんですから
 これがとんでもなくネタすぎるカードだとお分かりになるでしょう。
 その上このレフェリー・マッチを裁くレフェリーがブライアン・ヘブナーなんだから。
 試合(そう呼べるのか)は
 アールがブライアンの見ていない所で
 ヒール的挑発を繰り返し
 やり返そうとしたエドワーズをブライアンが止める。
 納得いかないエドワーズはブライアンに手を出してしまい・・・
 最後はモントリオールの悲劇を再現に。
 
EMCW王座戦、決勝:ジェネシスvs.フリオ・ディネロ
 呆れるまでに躍動感の無い試合をありがとうございます。
 これに団体のトップ王座がかかっているなんて頭が痛い。
 悪い試合。

Fタッグ王座戦、ガントレット・マッチ:ジェームス・ギャング(ch)vs.ホーリー・ルアーズvs.スラッカーズvs.ダニー・ドーリング、ダニー・ジャックス
 ジェームス・ギャングのマイクがハイライトといえば
 その試合の質を述べる必要は無いでしょう。
 
GXディビジョン王座戦:クリストファー・ダニエルズ(ch)vs.AJスタイルズ
 序盤はAJ のドロップ・キック炸裂という最終結果のために
 全てのムーブが存在するという
 この2人が目指していた到達点に辿り着いた神がかった6分間。
 この数え歌の中でも一番の出来の序盤です。
 非常に面白く素晴らしい。
 中盤7分は大きな視点から言うと抑え所であり
 地味ですが、それは基本に極めて忠実だからであり
 緩急によって一方的な攻めと感じさせないようにしています。
 終盤5分は得意技を幾つか出した後必殺技の攻防で構成。
 もはや素材にしては出尽くした感を抱いてましたが
 サンセット・フリップを潰される所から
 スタイルズ・クラッシュへの切り返しには唸らされる。
 それぞれ必殺技の一撃性を保ったのも好感が持てる。
 既に完成されているとはいえ終盤も素晴らしい出来でした。
 この2人にしては18分というのは短すぎる気もしますが
 黄金カードの名に恥じない名品に違いは無く
 ぎりぎり名勝負。
 この2人にはもうこの先苦手とする特殊形式を
 如何に克服するかという問題しか残されていないのでは?

@MCW王座戦、フォールズ・カウント・エニウェア:ザ・ブルーザー(ch)vs.ジョーイ・マシューズ
 体形、風貌からプロレスできない臭漂う
 ブルーザーと共に行く会場巡りの旅から始まります。
 マシューズのおかげで見れるかと思いきや17分は長すぎた。
 最後もサブミッションを3回目で腕を上げてタップなんていう
 妙な終わり方で・・・
 悪い試合。

Aクルーザー級王座戦、ラダー・マッチ:アメージング・レッド(ch)vs.キーナン・クリード
 キーナンは不器用の代名詞なのか。
 ジェームス・キーナンといい・・・。
 こんな相手に正統派ラダー・マッチをやろうというのは無理がありました。
 レッドのおかげで何とか形にはなっている。
 平均より少し上程度。

BSATvs.ブリスコ・ブラザーズ
 期待通りスピードに乗って
 張り合ったり連係を見せたりと魅せてくれます。
 只終盤なぜかシングル対決にして思ったほど延びず。
 平均より少し上。

総評
 Phenomenal 4とはトーナメント参加者ではなく
 AJ、ダニエルズ、ラッカス、フレイジャーを指していたというオチ。
 その2試合狙いでどうぞ。
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

GXディビジョン王座戦:クリストファー・ダニエルズ(ch)vs.AJスタイルズ
  組み合い離れる。
  AJがヘッド・ロック。
  バック・ドロップへの切り返しを着地しロープへ。
  ダニエルズがドロップ・キックを決める。
  AJが場外に逃れ間を置く。
  腕の取り合いからAJがアーム・ドラッグを決める。
  ダニエルズが場外に逃れ間を置く。
  グラウンド・レスリング。
  ヘッド・ロックを食らったダニエルズがAJをロープに振る。
  ダニエルズは不意を突いて側転で止まるとパンチ。
  AJがダニエルズの攻撃を避けてドロップ・キック。
  場外に逃れたダニエルズへブランチャ。
  リングに戻しカバー。カウント2。
  ニー・ドロップにバック・ブリーカーを決めカバー。カウント2。
  ダニエルズはコーナーに押し込むとショルダー・ブロック。
  ダイビング・フォア・アームズを狙ったAJを受け止めエクスプロイダー。
  ダニエルズが攻めSTOからカバー。カウント2。
  チョーク・スラムを狙う。
  防がれるもネック・ブリーカーを決めカバー。カウント2。
  首に狙いをつける。
  AJが殴りつけていく。
  ダニエルズがモンキー・フリップ。
  着地されるもすかさずラリアット。
  カバーするもカウント2。
  アラビアン・プレスからクロス・フェイス。
  AJがロープを掴む。
  AJが延髄切りを決め両者ダウン。
  AJが攻め立て一回転してのリバースDDT。
  カバーするもカウント2。
  AJがスプリングボード式の技を狙う。
  ダニエルズがAJを捕らえてデス・バレー・ドライバー。
  カバーするもカウント2。
  BMEもカウント2。
  AJがハイ・キックを狙う。
  避けられるもその延長上でペイレイ・キック。
  トーチャー・ラックからパワー・ボムを決めるもカウント2。
  ダニエルズがAJに蹴りを入れエンジェルズ・ウィングを狙う!
  AJがハリケーン・ラナに切り返す。
  サンセット・フリップへ。
  ダニエルズは耐えて潰しカバーの体勢。
  AJがその動きを利用してスタイルズ・クラッシュの体勢へ!
  ダニエルズが蹴りつけて逃れる。
  AJがローリング・ラリアットへ!
  ダニエルズが避けると同時にラスト・ライツの体勢へ!
  AJが体勢を入れ替えることで逃れ蹴りつける。
  スタイルズ・クラッシュへ!
  ダニエルズは自ら跳んで逃れるとエンジェルズ・ウィング!
  カバーし1,2,3!
  ダニエルズの防衛!
  ドーリング、ジャックスが現れ馬鹿にする。
  ならお前らと今ここでタッグ王座戦をやってやるとダニエルズ。
  ドーリング、ジャックスは入る振りだけして去っていく。
  ダニエルズは逃げても次回大会で挑戦してやると発言しAJと握手。

試合結果

@準決勝:フリオ・ディネロvs.ダニー・ドーリング
A準決勝ジョシュ・ダニエルズvs.ジェネシス
B#1コンテンダーズ・マッチ(レイジTV王座戦):ダグ・デリシャスvs.キーナン・クリード
Cクルーザー級王座戦:デレク・フレイジャー(ch)vs.ラッカス
Dサブミッション・マッチ:アール・ヘブナーvs.Dエドワーズ
EMCW 王座戦、決勝:ジェネシスvs.フリオ・ディネロ(新チャンピオン!)
Fタッグ王座戦、ガントレット・マッチ:ジェームス・ギャング(ch)vs.ホーリー・ルアーズvs.スラッカーズvs.ダニー・ドーリング、ダニー・ジャックス(新チャンピオン!)
GXディビジョン王座戦:クリストファー・ダニエルズ(ch)vs.AJスタイルズ
@MCW王座戦、フォールズ・カウント・エニウェア:ザ・ブルーザー(ch)vs.ジョーイ・マシューズ
Aクルーザー級王座戦、ラダー・マッチ:アメージング・レッド(ch)vs.キーナン・クリード
BSATvs.ブリスコ・ブラザーズ