Magnum Pro:Battle Royale Cup 4/29/11の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@1回戦:デイビッド・クラークvs.デレ・コルネル
それぞれ格闘技に近いスタイル。
ハードに打撃を打ち込みながら試合を消耗戦へと持っていきます。
まだまだ粗い所はあるものの試合全体のカラーを作り上げました。
悪くない試合。
A1回戦:エリック・キャノンvs.ジェイソン・ストライフ
最初のレスリングは変化に工夫している物のスピードはいまいち。
リングが小さい事に対応できていない印象があります。
中盤以降はエリックが余裕を持った状態のままで、
ストライフが個性を出せず一般的な物以上のものではありません。
そのストライフがエリックより上回る物を見せれないまま形だけの勝利で試合を終えることに。
少し悪い試合。
B1回戦:ブライアン・ゴットvs.ザック・セイバーJr.
ゴットがレスリング・スタイルの本道を行っています。
中盤以降もレスリングがメインで
相手の隙を突いたりする形で序盤との差別化を図っている。
初めて見る選手ですが渋いですね。
対するセイバーはご存知の通りレスリングの才能はある。
打撃もいつもより情熱的で短いながらも堪能できる内容に。
まあまあ良い試合。
C1回戦:スーパーフライvs.戸澤陽
やっている事は一般的なレスリングだが、
戸澤が完成度の高さを見せつけている。
フライは特別優れている訳ではないが
シンプルなレスラーなのでやる方も見る方も簡単。
戸澤が完勝した形でスリルさはないが、
準決勝への期待が高まる恰好で1回戦としては問題ない。
悪くない試合。
D準決勝:ジェイソン・ストライフvs.デイビッド・クラーク
普通にやったらそんなに違いが出ない中で、
クラークが密接して動きを抑制する、
ストライフが距離を取って技でダウンさせる、とスタイルの違いを意図的に打ち出しています。
尤も前者は技術を必要とするスタイルですから恰好だけの状態でしたけどね。
終盤はクラークの反撃が不十分で盛り上げ切れず。
悪くない試合。
E準決勝:戸澤陽vs.ザック・セイバーJr.
セイバーは腕に狙いをつけながら、
それが無理なら無理で、そこに至るまでの過程を牽制を加えながら魅せてくる。
戸澤は変化に富む訳ではありませんが、
技術的には確立されたものを持っているのでしっかり対抗しています。
後半のグラウンドで密着した状態での攻防は見応えありましたね。
試合時間が他と変わらず10分台前半で、
技がほとんど機能していないレスリング・マッチなので
平均的な良試合、ってとこだがセイバーには改めて感心しました。
セイバーに70年代レスリングをやらせたいねぇ。
Fマット・ケイジ、クリスチャン・ローズ、ダーリン・コービンvs.トニー・コルテス、アブー・コロサス、デレク・コルネル
トリオながらゆったりと見所の少ない進行。
こういうトーナメントでの複数人タッグに良くあるコメディー要素もない。
その象徴がコービンか。
ノース・スター・エクスプレスではなく単独で呼ばれた事で
緩さだけ出して貢献どころか完全に足を引っ張っている。
ひどい試合。
G決勝:ジェイソン・ストライフvs.ザック・セイバーJr.
セイバーのサブミッションが桁違い。
締めている最中、痛みを加えている様が伝わってきます。
レスリングから抜けて技の攻防になってもセイバーの方が全然上。
終盤では更にアーム・バー狙いが加わってセイバーの攻めが重厚になりますからね。
要所では打撃の打ち合いこそ挟まれていますが、
決勝でここまで実力差があるときついものがあります。
平均より少し上。
特典として各選手のプロモを収録。
総評
戸澤vs.セイバーJr.が実現していますし、
ストライフはIWA-MS末期にプッシュされた選手。
インディー好きにはありな内容ではないでしょうか。
冷静に見ると良くも悪くもセイバーJr.のレスリング・スキルがアピールされただけな気もしますけど。
DVD Rating:☆☆☆☆☆
(執筆日:10/1/11)
注目試合の詳細
なし試合結果
@1回戦:デイビッド・クラークvs.デレ・コルネルA1回戦:エリック・キャノンvs.ジェイソン・ストライフ
B1回戦:ブライアン・ゴットvs.ザック・セイバーJr.
C1回戦:スーパーフライvs.戸澤陽
D準決勝:ジェイソン・ストライフvs.デイビッド・クラーク
E準決勝:戸澤陽vs.ザック・セイバーJr.
Fマット・ケイジ、クリスチャン・ローズ、ダーリン・コービンvs.トニー・コルテス、アブー・コロサス、デレク・コルネル
G決勝:ジェイソン・ストライフvs.ザック・セイバーJr.(優勝!)