TOPアメリカン・プロレスどインディー →IWA-Texas:American Joshi Queen of Queens Tournament 6/21/09

IWA-Texas:American Joshi Queen of Queens Tournament 6/21/09 の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約2時間25分です。

@1回戦:サラ・デル・レイvs.エンジェル・ブルー
 サラはS&S仕様のヒールですがレスリングを大切にしたスタイルをとっています。
 それでも漲るパワーを感じさせるのが流石。
 腰投げを組み合わせた首投げは素晴らしいです。
 最後のフィニッシュまで一貫した攻めで試合を完成させています。
 エンジェルは基本技しかできないも同然なものの分をわきまえているのでよし。
 悪くない試合。 

A1回戦:クラウディア・デル・ソリスvs.レイチェル・サマリン
 ストロング・スタイルを粗さの言い訳に使っているサマリンですが
 今回は打撃を控えてサブミッション中心の攻防を行いフィニッシャーもシャープ・シューターです。
 しかしサラの後でこういう試合をするとレベルの低さが際立ちます。
 ひどい試合。

B1回戦:ジェシカ・ジェームスvs.レイン
 レインは試合のペースを掴むヒールだけど
 スタイル上最後は相手が動いてくれないとどうにもならない。
 ジェシカは取りあえずヘッド・シザースやアーム・ドラッグを使えるけど形になっていない技が多い、という
 そこらにいそうな素人レスラーの1人で・・・。
 悪い試合。

C1回戦:ポリシア・ペレスvs.デイジー・ヘイズ
 サラと並ぶ2台巨頭が1人、デイジーも気合が入っていますね。
 変幻のレスリングにリアルがあります。
 ポリシアはレインのようなヒール・スタイルですが
 まだ終盤のフィニッシュまで見据えたような完成度に至っていないのが惜しいですね。
 悪くない試合。

Dスコット・サマーズvs.ダーリン・チャイルズ
 場外乱闘ベースですが、女子大会ということで
 本来したいのであろう凶器攻撃が禁じられているのが痛い。
 最後はMASADAが乱入、サマーズに、と思わせチャイルズを攻撃しています。
 これはサプライズな展開だったようですね。
 悪い試合。
 
E2回戦:サラ・デル・レイvs.レイチェル・サマリン
 サラはS&Sドミネイト・スタイルなのに
 いきなり場外を逃げ回って追ってきた所を攻撃しようとする
 へたれヒール戦略を取っていて「えー↓」と思わせます。
 最後もタイツをつかんでの丸め込みでしたね。
 イメージ像を崩してまでやる価値はないでしょうに。
 レイチェルとの攻防は表面的且つグダグダでした。
 ひどい試合。

F2回戦:デイジー・ヘイズvs.ジェシカ・ジェームス
 1アクション増やしたシークエンスが出来るので
 デイジーはジェシカにとってやりやすい相手だったでしょうが・・・
 まだ試合全体で形作る事は出来ず、
 それを認めるように変哲の無いサブミッションで終了しました。
 実力差を試合内部で偽り過ぎるのには抵抗感があるけれども
 準決勝という舞台でスカッシュ・マッチと余り変わらない内容をするのも格式を作り上げる点では良くない。
 少し悪い試合。

GACW王座戦:JTラモッタ(ch)vs.マイク・デル
 デルは考えながら試合できるし、
 その良さを発揮できるように試合スタイルを組んでいる。
 ラモッタもは力が体内部に詰まっていると感じさせるような良い動きをする。
 どちらもこのインディー・レベルにしては珍しいことに、
 致命的な欠点がなく長所が目立つ選手です。
 カウンターの概念の扱いも適切で終盤ではコーナーを使うなどの工夫を見せている。
 最後はスクリュー・フィニッシュで普段見てない者としてはちょっとポカーンですが、
 これはまあまあ良い試合としても良いでしょう。

Hニッキー・ロックスvs.ミスチーフ
 ロックスが打撃を重く見せる等して
 元メジャーとして格上感を付随させたスタイルを取っています。
 ミスチーフはそれを受け止めながらも
 Shimmer王座を持って登場しただけに自分も相応のアピールをしていきます。
 相手への信頼から意図を放りっぱなしに出来る良い関係にある。
 平均より少し上。

I決勝:サラ・デル・レイvs.デイジー・ヘイズ
 デイジーのクロス・ボディにサラのビッグ・ブーツと
 試合開始直後から一気に構図に入っていきます。
 サラがダウン・ベースの安定感ある構築を見せ、
 そこにデイジーがクイックを挟む事でリズムを付与します。
 大技をそれ単体だけではなく
 周囲の小さな一進一退も踏まえてどのように使うべきか考えているのは流石です。
 10分なく方向性も固定されていますが
 決勝にふさわしいハーモニーを奏でた内容。
 平均的な良試合。

@ダイアモンド・アイシーvs.クラウディア・デル・ソリス
 見せ方に気を払わず粗い仕事内容。
 クラウディアはフィニッシャーに側転を絡めているものの側転後完全に動き止ってますね。
 レベルの低い選手には良くあることですが
 この状態でフィニッシャーに使うなんてどういう神経しているのでしょう。
 アイシーも微妙でしたが、こちらは本気度が伝わる動きをしていたのでそれなりに反応を引き出せていました。
 ひどい試合。
  
総評。
 悪くはないのだけれどこれだけ面子を揃えて
 結晶は10分以下だったりと突き抜け切れていない感はある。
 (総評日:10/11/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@1回戦:サラ・デル・レイvs.エンジェル・ブルー
A1回戦:クラウディア・デル・ソリスvs.レイチェル・サマリン
B1回戦:ジェシカ・ジェームスvs.レイン
C1回戦:ポリシア・ペレスvs.デイジー・ヘイズ
Dスコット・サマーズvs.ダーリン・チャイルズ
E2回戦:サラ・デル・レイvs.レイチェル・サマリン
F2回戦:デイジー・ヘイズvs.ジェシカ・ジェームス
GACW王座戦:JTラモッタ(ch)vs.マイク・デル(新チャンピオン!)
Hニッキー・ロックスvs.ミスチーフ
I決勝:サラ・デル・レイvs.デイジー・ヘイズ(優勝!)
@ダイアモンド・アイシーvs.クラウディア・デル・ソリス