TOPアメリカン・プロレスどインディー →IPW:Revelations 6/18/11

IPW:Revelations 6/18/11の分析


名勝負 なし
好勝負 IPW王座戦:ジェイク・クリスト(ch)vs.サミ・キャリハン(6/18/11)

@デイブ・クリストvs.アレックス・コロン
 メサイアズが乱入するもデイブが蹴散らす。
 デイブとメサイアズがマイク・アピールを行いタッグで激突する事に。
 コロンがメサイアズにドロップ・キックを叩き込みパートナーに名乗り出る。

A4コーナーズ・マッチ:ハイザヤvs.クリス・ホールvs.デイブ・デヴィッドソンvs.カサノヴァ
Bジェシー・エマーソンvs.ジェームス・エイブリー
Cタッグ王座戦:ダイナマイト・ブリゲイド(ch)vs.DNA

Cメサイアズ・オブ・ア・ニュー・エイジvs.デイブ・クリスト、アレックス・コロン
 椅子を使う事を躊躇した事からデイブが窮地に立たされた所でジェイクが乱入。
 合体技でメサイアズを葬ります。

Dミッド・アメリカン王座戦:クリスジェン・ヘイム(ch)vs.ARフォックス
 フォックスだけでなくクリスジェンも
 抑揚のある魅力的な技を持っています。
 技だけでなくカウンターも冴え渡っていましたね。
 通常技の体勢から切り返しますが、
 この試合では技の移行時に切り返すという高度な事をやっていて実に見応えがあります。
 一方が技のコンビネーションで試合を盛り上げ、
 もう一方も間を置かず即座に更なる発展系を提案する。
 両者がそれぞれの役割を交換しながら
 50%、50%と盛り上がりやすい形で試合をやりきりました。
 想像以上に素晴らしい内容。
 好勝負に届かずも中々良い試合です。

EIPW王座戦:ジェイク・クリスト(ch)vs.サミ・キャリハン(6/18/11)
 両者とにかく動いて攻めを狙い合います。
 といっても一方が打撃を打ち、もう1方が同じようにやり返すといったお約束に基づいた物ではありません。
 ジェイクの磨きぬかれた判断能力が冴え渡る
 自由度の高いかわし、カウンターが豊富にあります。
 ダイブを食らいリングに戻されたジェイクがすかさずロープに走りダイブに行ったりと
 序盤は相当にテンポが速くリング内外で攻防を繰り広げました。
 通常リングと場外を概念的に使い分けるけれども
 今回はその2つに加えて環境という要素を分離し、
 3つの要素として織り交ぜていましたね。
 リング中央に戦場が戻った中盤は打撃のハードな耐えあい。
 同時に戻ったからこそ双方の必殺サブミッション、
 ストレッチ・マッファー、トライアングル・チョークが意味を持ってきます。
 打撃の耐えあい、という定型の中でのハードさ追求もあれば
 予期せぬカウンター、サブミッションへの引きずり込みという深みの追求もある。
 特にキャリハンのバランスがいつになく素晴らしかったですね。
 最後まで見応え十分で両者のキャリア・ベストです。
 文句なしに好勝負。

Fサムタック・デス・マッチ:スコッティ・ヴォルテックスvs.ドレイク・ヤンガー
 ヤンガーが不意打ちしてスタート。
 反撃されればびびって逃げたりと
 ヒール・タッチを少し加えながら
 一つ一つ凶器スポットをこなしていきます。
 特筆すべき過激スポットはありませんでしたが、
 もはや一般的になってしまった事を
 テンション落とさずにやれるのは歴史の浅いIPWだからこそという気はしますね。
 平均的な良試合。

総評
 トリプル・メインと呼ぶには最後の試合が普通の内容でした。
 いや、DとEが素晴らしすぎたのか。
 簡単には複製できない試合内容で
 IPWの大会を一つ手にするならまさにこれでしょう。
DVD Rating:★★★☆☆
(執筆日:12/21/11)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@デイブ・クリストvs.アレックス・コロン(ノー・コンテスト)
A4コーナーズ・マッチ:ハイザヤvs.クリス・ホールvs.デイブ・デヴィッドソンvs.カサノヴァ
Bジェシー・エマーソンvs.ジェームス・エイブリー
Cタッグ王座戦:ダイナマイト・ブリゲイド(ch)vs.DNA
Cメサイアズ・オブ・ア・ニュー・エイジvs.デイブ・クリスト、アレックス・コロン(DQ)
Dミッド・アメリカン王座戦:クリスジェン・ヘイム(ch)vs.ARフォックス
EIPW王座戦:ジェイク・クリスト(ch)vs.サミ・キャリハン(新チャンピオン!)(6/18/11)
Fサムタック・デス・マッチ:スコッティ・ヴォルテックスvs.ドレイク・ヤンガー