TOPアメリカン・プロレスどインディー →FSM:Chapter Two 3/11/07

FSM:Chapter Two 3/11/07の分析


名勝負 なし
好勝負 アレックス・シェリーvs.ロウ・キー

2枚組み2時間40分です。

1試合目−グラン・アクマvs.ジグソウ
 Chikara 同士でお互いを良く知っているので
 ジグソウのハイ・フライング、アクマの蹴りという
 スタイルの違いを生かしスピードにのった攻防を見せ
 短いながらもっと見たいなという気にさせる良い試合。

2試合目−メタル・マスターvs.シェイン・ホリスター
 ひどい試合。
 メタル・マスターがチャド・コリヤーだということだけ記載しておきます。

3試合目−フェニックス・ツインズvs.アイアン・セインツ
 前の試合ほどではないが良くない。
 せめてベビーvs.ヒールにしたら良いのに。

4試合目−ヒューマン・トルネードvs.ジョシュ・アベクロンビー
 得意のお笑いスポットから切り込み
 のりにのってその後の普通の試合も
 中々見所のあるものになりました。
 
5試合目−アレックス・シェリーvs.ロウ・キー
 本当はTNAでこのレベルの試合をするはずなんだけど・・・
 と愚痴はおいといて
 ロウ・キーの蹴り主体のスタイルとシェリーのマット・レスリング・スタイルを
 組み合わせた好勝負。
 ただその異質なスタイルをあわせるために
 お互い力をセーブせざるをえなかったという印象を受けます。 
 それでもマッチ・オブ・ザ・ナイトです。

6試合目−4コーナー・マッチ:トリック・デイビス、ビリー・ロックvs.マレク・ブレイブ、ライアン・エピックvs.ノース・スター・エクスプレスvs.CJオーティス、トゥルース・マルティニ 
 場外に出ると交代ルールがあり
 それを生かして終始ハイ・ペースで進んでいきます。
 逆に緩急が無くなり淡白で、また技術的に拙い部分も見られますが
 ひどい試合をされるよりよっぱどましです。 

7試合目−NWA女子王座戦:フォールズ・カウント・エニウェア:アメージング・コング(ch)vs.アン・ブルックストーン
 たいていつまらない試合に終わる
 フォールズ・カウント・エニウェア戦ですが
 今回はコングの化け物ぶりが存分に発揮された良い試合となりました。
 しかしなぜ無名の(?)ブルックストーンとさせうのでしょう。
 レイシーを乱入要員として呼んでいるんならいっそ試合させればいいのに。
 (他にもジェイコブスを解説に招いたりと
 無意味に豪華なことをしています) 
  
8試合目−エディ・キングストンvs.ジョーイ・ライアン
 前半はライアンのキワモノぶりをネタにコメディーで
 後半は普通の試合に。
 しかし4試合目のような出来にはならず。

9試合目−エリック・キャノンvs.ジョーイ・マシューズ
 マシューズは元WWEのジョーイ・マーキュリーです。
 坊主頭になっています。
 意外にもコメディー・スポットで切り込んできました。
 その後はWWEっぽい試合になりましたが  
 マーキュリーはシングルではぱっとせず
 ヒールっぽいことも立場上できずで平均よりは上程度の試合でした。

10試合目−タイラー・ブラックvs.マーティ・ジャネッティ
 ジャネッティに衰えが見え動きが鈍いです。
 スピード、ハイ・フライングが売りだっただけにこれは辛い。
 ジャネッティがタイラーの子供の頃のヒーローということで
 ベビーvs.ベビーの構図。
 粗が出ないうちに早めに切り上げてきました。
 
11試合目−NWAジュニア・ヘビー級王座戦:タイガーマスクW(ch)vs.マイク・クァッケンブッシュ
 バーン・ガニア並に絶対ベビーのはずの
 クァックが途中からヒール化してしまい
 それまで大歓声を送っていた(タイガーマスクには少量の歓声)観客もとまどっています。
 上記の変化も影響して攻防も特筆すべきほどではありません。
 試合時間が11分と短く、じっくりできなかったのも一因です。
 勿論良い試合では在りますが
 素晴らしいとは到底言えず
 試合といいヒール化といいファンの結果を裏切る形になってしまいました。 
 それでもクァックのキャリアを語る上で重要な一戦になるであろう試合です。

総評。
 新興団体FSMの2興行目。
 総時間の割りに試合数が多く
 時間が足りないと感じる試合が多々見られましたが
 試合の質としては中々のもの。
 今後もこれだけのレスラーを呼び続けるなら
 要注目の団体となるでしょう。
 後見た感じ、この団体はベビーvs.ヒールにはこだわりがないようですね。
 そこらへんちょっと損している気がします。 
DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

Dアレックス・シェリーvs.ロウ・キー
  ロウ・キーが軽く挨拶だといわんばかりに蹴りを入れる。
  シェリーは間をおくと
  両手を踏んだり噛み付いたりとラフな攻めも織り交ぜながら
  ロウ・キーの腕を攻撃していく。
  ロウ・キーはチョップ合戦に打ち勝つと手堅くチン・ロック。
  アトミック・ドロップを食らったシェリーは観客席まで逃れる。
  ロウ・キーはシェリーをリングに戻すと許しを請うシェリーに
  容赦なく蹴りを入れていく。
  シェリーはサミングからダイビング・サイド・キックでロウ・キーの動きを止める。
  再び腕を中心に攻めていく。
  シェリーはロウ・キーを甚振って行き雪崩式の技を狙う。
  ロウ・キーはモンゴリアン・チョップを叩き込み雪崩式キー・クラッシャーを狙う!
  シェリーは逃れ雪崩式チン・ブリーカーを決める。
  カバーするもカウント2。
  首狙いで攻め立てていく。
  シェリーがフロッグ・スプラッシュを狙う。
  ロウ・キーは脚を立てて防ぐと
  カッポ・キックを決めチョップを連発。
  蹴りも連発し猛攻を見せる。
  シェリーはバック・ドロップから逃れると頭部へ波状攻撃。
  カバーするもカウント2。
  ロウ・キーはブラック・マジックを決めカバー。カウント2。
  ならばとキー・クラッシャーを狙う!
  シェリーはスライス・ブレッドを狙うも防がれる。
  ロウ・キーがランニング・ドロップ・キック。
  更にウォーリヤーズ・ウェイへ!
  避けられるもすかさずスペース・ローリング・延髄切りへ。
  シェリーはレフェリーを立てに防ぐとスーパー・キックからSTO!
  1,2,3!
 

JNWAジュニア・ヘビー級王座戦:タイガーマスクW(ch)vs.マイク・クァッケンブッシュ
  腕取りから試合開始。
  仕切りなおし後クァックは右腕を取り挑発する。
  タイガーマスクは場外で間を置く。
  リングに戻るや打撃で先手を取る。
  スピードに乗った攻防からクァックを落とすと619でフェイク・ダイブ。
  クァックが脚攻めでペースを握りペンデュラムを決めたりする。
  クァックはマスクを取ろうとして心理的に揺さぶりをかける。
  クァックはタイガーマスクを落とすとトペ・コンヒーロ。
  リングに戻しタイガー・ドライバーを決める。カウントは2。
  タイガーマスクはコーナー上のクァックを投げ落とす。
  クァックは前転して着地すると蹴りを受け止めアンクル・ロック。
  タイガーマスクは蹴りで反撃すると雪崩式バタフライ・スープレックス。
  カバーするもカウントは2。
  ダイビング・ヘッド・バッドからカバーするも再びカウント2。 
  ならばとタイガースープレックスを狙う!
  クァックは脚を蹴って逃れると掌底を狙う。
  タイガーマスクは回し蹴りで迎撃するとムーンサルトへ。
  避けられるも着地し主導権を渡さない。
  タイガー・スープレックスを狙う!
  クァックは脚を蹴って逃れるとマスクを取り
  タイガーマスクが顔を抑えている隙をついて丸め込む!1,2,3!
  クァックが新ジュニア・ヘビー級チャンピオンに! 

試合結果

@グラン・アクマvs.ジグソウ
Aメタル・マスターvs.シェイン・ホリスター
Bフェニックス・ツインズvs.アイアン・セインツ
Cヒューマン・トルネードvs.ジョシュ・アベクロンビー
Dアレックス・シェリーvs.ロウ・キー
E4コーナー・マッチ:トリック・デイビス、ビリー・ロックvs.マレク・ブレイブ、ライアン・エピックvs.ノース・スター・エクスプレスvs.CJオーティス、トゥルース・マルティニ
FNWA 女子王座戦:フォールズ・カウント・エニウェア:アメージング・コング (ch)vs.アン・ブルックストーン
Gエディ・キングストンvs.ジョーイ・ライアン
Hエリック・キャノンvs.ジョーイ・マシューズ
Iタイラー・ブラックvs.マーティ・ジャネッティ
JNWAジュニア・ヘビー級王座戦:タイガーマスクW(ch)vs.マイク・クァッケンブッシュ(新チャンピオン!)