DEFY:Best of DEFY 2018の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | シェイン・ストリックランドvs.ダービー・アレン(5/26/18) 8xGP王座戦:シェイン・ストリックランド(ch)vs.ブライアン・ケイジ(8/10/18) アルテミス・スペンサーvs.レイ・フェニックス(10/27/18) |
@8xGP王座戦:シェイン・ストリックランド(ch)vs.マット・サイダル(2/2/18)
1周年記念大会のメイン。
ストリックランドは王者として堂々とした振る舞い。
対するサイダルもベテランの領域になり
じっくり受けきって、すぐに演舞に返さずとも魅せれる自信がある。
キャラ表現は元々苦手ではあるものの今ならヒール・アクセントも加えられる。
ストリックランドの鋭さと噛み合った攻防。
後半はサイダルが脚攻めで追い込み。
ストリックランドは疲労感を出して一発逆転、カタルシス勝負の見せ方です。
ただそれならサイダルがもっとニア・フォールの追い込みをすべき。
少々完成度が物足りなかった。
好勝負に少し届かず。
A8xGP、インパクト王座戦:シェイン・ストリックランド(8xGP ch)vs.オースチン・エリーズ(Impact ch)(4/13/18)
チャンピオン対決。
どう作り上げるか最初は試行錯誤。
お互いペースに持ち込もうとして
相手がそれを阻害する鬩ぎあいを見せます。
先に主導権を掴んだエリーズがテンポをつくり
引っ掻きなど独特の軽い技で緩急をつけていきます。
ストリックランドがそこに流れで勢いをつけて
2人だからこそ出来る形が見えてきます。
終盤はエネルギッシュな攻防ですが、
クライマックスが両者リングアウト、DQで
二度再開というブック演出が余剰。
どうしても王者対決だからこそ仕方ないのかもしれないけれど。
好勝負に少し届かず。
Bシェイン・ストリックランドvs.ダービー・アレン(5/26/18)
まだテープが片付けられないうちにアレンが殴りかかると場外戦になり、
まさかのバルコニーからのコフィン・ドロップ。
会場は熱狂の渦に包まれます。
このビッグ・スポットを冒頭に持ってきて、
しかもリングに戻って仕切りなおしても可能な程
この試合のアレンは最高のコンディション。
狂気の表情でストリックランドの腕を壊しに行きます。
ストリックランドも思わぬ防戦に追い込まれながら
ピンポイントで説得力十分な反撃でアレンを潰しに行く。
どこで終わっても満足感を残せるほどの攻防を繰り広げた激闘。
文句なしに好勝負です。
Cレイ・フェニックスvs.レイ・ホーラス(7/20/18)
リングの高さのない会場でも関係なし。
見せ場のダイブもそこに至るまでの
トップ速度で目まぐるしく入れ替わりながら打つことでその効果は飛び切りになる。
観る者の想像を超えてアクションを重ねる数え歌。
ようやく一息をついたのは開始後6分。
そこからは疲労感を入れながらも
一進一退の手は緩めず攻防を繰り広げました。
ただ彼らならあるはずのハードな大技は出ずに11分で終了。
これはこれで良い試合ですが、もっといけたはず。
好勝負に少し届かず。
D8xGP王座戦:オースチン・エリーズ(ch)vs.シェイン・ストリックランド(7/20/18)
エリーズがレフェリーの気をそらして
いきなりロー・ブローにブレーン・バスター。
コントロバーシャルナ出だしですが、
ストリックランドもトペコンを打ち込むと
更に階段から殴り落としたりするので
そこからは一進一退ベースで作れます。
しっかり間を取ったり、張り手の打ち合い等も行い、
王座戦らしい雰囲気を生むことも忘れていない。
ただ最後はエリーズがDQ狙いで
意図的にレフェリーに手を上げるようなブック色強めな締め方。
前回もそうだったので少し残念な部分も。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:12/?/18)
E8xGP王座戦:シェイン・ストリックランド(ch)vs.ブライアン・ケイジ(8/10/18)
(DEFY NOWでは12/27/18放送分)
ケイジがパワーで軽くストリックランドを投げ捨て
最強の挑戦者という立ち位置を演じます。
真っ直ぐなスタイル・クラッシュで軌道に乗せた後は
ストリックランド:力技⇒ケイジ:飛び技
⇒ストリックランド:サブミッション、と
テンプレートから飛躍させる技使いで広げて行きます。
ケイジがトペを受け止め観客席にブレーン・バスターという
Holy Shit!な場面から一気にギアを上げると
素晴らしい攻防を繰り広げフィニッシュ。
ぎりぎり好勝負。
Fアルテミス・スペンサーvs.レイ・フェニックス(10/27/18)
(DEFY NOWでは2/7/19放送分)
アルテミスのロープを乗ってのアーム・ドラッグを演舞に取り入れると
フェニックスも肩を踏み台にバク転、と盛り上げます。
アルテミスはまだ細部をコントロールしきれていませんが
トップ・レスラーのフェニックスと対等に渡り合うシーンを
しっかり演じることができており、これはDEFYの観客も見ていて嬉しいですね。
中盤にアクシデント。
トペを狙ってロープに走ったアルテミスに
フェニックスがリングに戻ってカウンターのスーパー・キック。
これが喉のど真ん中をぶち抜く強烈な当たりに。
試合続行不可能かと思われましたが、
アルテミスは起き上がりフェニックスと握手を交わします。
フェニックスはこの気持ちを汲んで手心加えない厳しい攻め。
アルテミスは明らかに動きが落ちていて受けのミスもありましたが、
苦手なダメージ表現が演じなくてもできるのは大きい。
懸命に頑張るアルテミスの姿に観客は万来の歓声で後押し。
アルテミスが一発逆転を信じさせる
強烈なドライバー、バック・クラッカーを放つので終盤の攻防も掛け値なしに成立。
最後は美しいスパイラル・タップで締めました。
アクシデントを見事に乗り越えドラマチックな試合にしました。
ぎりぎり好勝負。
G8xGP王座戦:シェイン・ストリックランド(ch)vs.アルテミス・スペンサー(12/14/18)
(DEFY NOWでは3/21/19放送分)
ストリックランドがゴング前に不意打ちラリアット。
王者らしからぬ振る舞いと共に
アルテミスを壊しにかかります。
WWE入り・離脱が決まってヒール・ターンする鉄板の展開ですね。
アルテミスはダメージ表現が余り得意ではないので
28分の試合時間をもう少しカットするか、
序盤はなんだかんだレスリングを挟んだ方が良かった印象ですが、
それでもストリックランドが様々な見せ方を駆使しながら
アルテミスを叩きのめしていくので雰囲気は十分でしたね。
終盤もストリックランドがあらゆる攻めで追い込みますが、
アルテミスが全て跳ね除けていく展開。
過剰過ぎる演出でクオリティに繋げて評価はできませんが、
これまでDEFYを支えてきたストリックランドの王座禅譲ですから
これもありというものでしょう。
中々良い試合。
(執筆日:5/?/19)
注目試合の詳細
なし試合結果
@8xGP王座戦:シェイン・ストリックランド(ch)vs.マット・サイダル(2/2/18)A8xGP、インパクト王座戦:シェイン・ストリックランド(8xGP ch)vs.オースチン・エリーズ(Impact ch)(新チャンピオン!)(4/13/18)
Bシェイン・ストリックランドvs.ダービー・アレン(5/26/18)
Cレイ・フェニックスvs.レイ・ホーラス(7/20/18)
D8xGP王座戦:オースチン・エリーズ(ch)vs.シェイン・ストリックランド(新チャンピオン!)(7/20/18)
E8xGP王座戦:シェイン・ストリックランド(ch)vs.ブライアン・ケイジ(8/10/18)
Fアルテミス・スペンサーvs.レイ・フェニックス(10/27/18)
G8xGP王座戦:シェイン・ストリックランド(ch)vs.アルテミス・スペンサー(新チャンピオン!)(12/14/18)