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CWF-MA:Best of CWF-MA 2019の分析


名勝負 なし
好勝負 CWF-MAヘビー級王座戦:トレヴァー・リー(ch)vs.ケイン・ジャスティス(2/24/19)

@CWF-MAヘビー級王座戦:トレヴァー・リー(ch)vs.ケイン・ジャスティス(1/5/19)
 力量差あり過ぎるというかカインが本当に何もしない。
 その中でリーがどのように30分試合を構築しようとするか
 その試行錯誤に注目しないととても見れない。
 試合そのもので見てしまうと退屈。
 最近まともなレスラーと当たっていないので、
 2019年はマッチメイクに恵まれて欲しいところ。
 平均レベル。

ACWF-MAヘビー級王座戦、4コーナーズ・イリミネーション・マッチ:トレヴァー・リー(ch)vs.エリック・ロイヤルvs.ブラッド・アティテュードvs.ケイン・ジャスティスvs.クール・ジェイvs.ロイ・ウィルキンス
(2/2/19)
 フェイス/ヒールに分かれたタッグ回しですが、
 トレヴァーが孤立役を務めるので高値安定してますね。
 特にエリックとの攻防は伝説の試合を思い出させる程素晴らしい。
 20分かけてトレヴァーの孤立タイム終了。
 そこからの展開の鍵を握ったのはアティテュード。
 パワフルなムーブでクールJを落として、
 フェイス2人vs.ヒール3人にしたり、
 ケインを椅子攻撃で更に沈めて1vs.3にしたり。
 ただここまでスケール・アップしたし、
 地力があるのだからロイを先に脱落させて残すべきだったと思いますね。
 40分〜60分の時間帯はタッグ中盤を
 ダラダラやっているような印象を受けました。
 3人になってトレヴァーとケインも激突するので3ウェイ風味になりますが、
 エリックはヒールなので、こずるく外から絡んでくるので、
 序盤で期待したトレヴァーvs.エリックは余りないままエリック脱落。
 トレヴァーの後継者と位置づけられたケインが
 最後の一騎打ちに臨みますが、そんなスキルないので凡庸です。
 WWE入りが発表されていて
 ケインに王座移動かと皆が思っていただけに
 トレヴァーが防衛した瞬間は驚きでしたけどね。
 73分のロング・マッチ。
 玉石混合、中々良い試合でした。

ACWF-MAヘビー級王座戦:トレヴァー・リー(ch)vs.ケイン・ジャスティス(2/24/19)
 前回の4コーナーズ・マッチで王座を落とすかと思いきや、
 まさかの防衛を果たしてワン・モア・マッチ見れることに。
 相手は前回最後まで残ったケイン。
 ケインへの禅譲試合になりそうな気もしますし、
 1,085日もの間王座を守ってきたトレヴァーであり、
 もはやCWFの存在そのものといっても過言ではない存在であるからこそ
 通例を破って、また防衛してしまうかもしれない。
 異例の状況に会場も独特の雰囲気になっていますね。

 まずはレスリング。 
 相変わらず長時間マッチなので
 トレヴァーがじっくりと魅せます。
 ケインは多少仕掛けを繰り出しますが、
 基本的にスキルはそこまでではないので
 トレヴァーが支配して韻踏みぐらい。
 20分経過。

 トレヴァーがエプロンでPKキックを狙うも不発に終わり、
 再びレスリングへと戻ります。
 トレヴァーが脚攻めで主導権を握り、
 腕も攻めてケインを削っていきます。
 ケインには受け表現の才がないのが残念すぎますが、
 トレヴァーの攻めは厳しく、形になっています。
 反撃の可能性を積みながら着実に追い込み。
 この時点で40分経過。
 
 完璧なトレヴァー。
 気持ちを押し出してきたケインに温存していた技を叩き付け、
 どんなリアクションに対してもそれを上回る回答を見せます。
 この試合が持つテーマ"禅譲"が如何に高い壁であるか、
 憎たらしいまでの強さをヒール性に混ぜ込んで証明していきます。
 最後の試合だからこそ成り立っている表現ではありますが、
 ケインのわずかな反撃でほとんど攻めっぱなしなのに
 良くぞここまで構築できるな、と惚れ惚れする構築テクニックです。

 55分経過。
 レフェリーの制止を無視した執拗な頭部ストンピングを繰り出し、
 更に振り切ったトレヴァー。
 ケインも遂にベースラインに立ってきます。
 乱入者スポットから不穏な展開になるかと思いきや、
 CWFのレスラーがフェイス/ヒール関係なく、
 リングを取り囲み最後の試合を見守る形に。
 60分経過。

 決まりそうなお約束の形。
 サブミッションへの引きずり込みを
 何度となく重ねるが決まらない、決まらない。
 
 ケインも感情的になりレフェリーの制止を無視した執拗な頭部ストンピング。
 トレヴァーがその隙を突きサブミッション。
 押さえ込みは返されるも即座に両腕を掴んでの頭部ストンピング。
 レフェリーがトレヴァーを引き離したので、
 DQ?ノー・コンテスト?と騒然としましたが、
 ケインの試合続行不可能、トレヴァーの防衛とアナウンスされると観客からは大歓声。
 ケインが少し体を起こしたのを見るとトレヴァーはこんな形は納得行かない、と
 試合を再開させ、ニー連打で、正式な3カウント、フォール勝ち。
 試合時間は75分40秒。

 現代においてNWA時代のような絶対王者を見せるという
 稀有なプロレス風景の最後の幕閉じ。
 しっかりと生き様を見せてくれました。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:2/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@CWF-MAヘビー級王座戦:トレヴァー・リー(ch)vs.ケイン・ジャスティス(1/5/19)
ACWF-MAヘビー級王座戦、4コーナーズ・イリミネーション・マッチ:トレヴァー・リー(ch)vs.エリック・ロイヤルvs.ブラッド・アティテュードvs.ケイン・ジャスティスvs.クール・ジェイvs.ロイ・ウィルキンス
(2/2/19)
ACWF-MAヘビー級王座戦:トレヴァー・リー(ch)vs.ケイン・ジャスティス(2/24/19)