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CWF-MA:Best of CWF-MA 2016の分析


名勝負 CWF-MA王座戦:トレヴァー・リー(ch)vs.アンドリュー・エヴェレット(Ep.60 7/6/16)
好勝負 CWF-MA王座戦、ノーDQ、ノー・タイム・リミット:ロイ・ウィルキンス(ch)vs.トレヴァー・リー(episode 43 3/9/16)

CWF-MA王座戦:トレヴァー・リー(ch)vs.セドリック・アレキサンダー(5/18/16)

CWF-MA王座戦:トレヴァー・リー(ch)vs.エリック・ロイヤル(10/12/16)

@CWF-MA王座戦、4コーナーズ・イリミネーション・マッチ:ブラッド・アティテュード(ch)vs.トレヴァー・リーvs.ランス・ルードvs.ロイ・ウィルキンスvs.ジョン・スカイラーvs.チェト・スターリン(1/13/16)
 他がいるからと気を緩めず
 一定以上の適切なアクションを繋げています。
 ダイブ・シークエンスから中盤戦へ。
 ここでは会場2階からのダイブもありましたね。
 テンポをあげてしっかり脱落への盛り上がりを作った後、
 フェイス2人対ヒール2人になります。
 トップ・エースのトレヴァーでストーリーを作り、
 最後はトレヴァーvs.アティテュード。
 アティテュードはまだ技セットが完成されておらず、
 攻防の質に少しばらつきも見られましたが、
 最後の裏切りの演出含めてストーリーは語り切りました。
 45分ものロング・マッチ。
 好勝負に少し届かず。

ACWF-MA王座戦、ノーDQ、ノー・タイム・リミット:ロイ・ウィルキンス(ch)vs.トレヴァー・リー(episode 43 3/9/16)
 どインディーながら意欲的な試みを行うと共に、
 リーを輩出した団体CWF。
 またしてもやってくれました。
 92分の試合です。
 早速振り返っていきましょう。

 まずはリーが腕攻め。
 リングの広い使い方、空間の捉え方見事です。
 リーが攻め手側単独で見せ方を成立させているが十分。
 古風な感覚もあるリーならではの見所もある。
 ヒールのロイも脚攻め、腕攻めでやり返し。
 ロイはヒール表現が物足りないか。
 セコンドの使い所がより洗練されれば
 イメージも変わった気がします。
 それでもリーが引っ張りぬく。
 ロイよりも俺の方が上だと見せつける技の表現、
 カバーをアクセントで入れるテンポ付、
 体重を増した分、説得力を推して
 スローな試合運びで構築をしっかりと。

 1時間を目前に長時間化の手法がダブってきたのは
 ロイのポテンシャルに制限されたか。
 その後のクライマックスも乱入や凶器で
 試合時間を狙いに行った感があります。
 課題もあるが、見応えもあるし、
 ロング・マッチをやり遂げたことは素直に評価出来る。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:7/?/16)

BCWF-MA王座戦:トレヴァー・リー(ch)vs.ジェシー・アドラー(Ep.48 4/13/16)
 CWFにおける今のリーは2006年のROHのブライアンを彷彿とさせますね。
 今回は期待の新鋭という位置づけながら
 無名の平凡レスラー、ジェシー相手に45分試合にチャレンジ。
 レスリングでは韻を踏む形で時間を稼ぎ、
 中盤もコントロールした上でちょっとばかしの自由を与えてやっています。
 本来なら次の展開へ行っても良い所で
 足踏みしてシーン数をを水増ししているので
 あくまで評価は試合というよりかはリーへの個人的技能になりますが、
 終盤エプロンへのネック・ブリーカーから
 走り続けたハイテンポの攻防を一応成立させたという点では
 ジェシーもある程度褒めてやっても良いか。
 中々良い試合。

CCWF-MA王座戦:トレヴァー・リー(ch)vs.セドリック・アレキサンダー(5/18/16)
 外様のセドリックが場外に逃げて仕切る形。
 アクション量が少ないのとセドリックはあくまでアスリート・レスラーのため
 序盤は正直普通にカットされても良い内容。
 セドリックが徐々に引き寄せるも
 トレヴァーが切って脚攻め。
 セドリックも腰を攻めて疲弊させます。
 正直ここまでは長時間マッチありきの内容。
 しかしダイブを皮切りに後半に突入するとスリリングな内容に。
 セドリックの鋭い攻めが輝き、
 トレヴァーが幻のカウント3にまで追い込まれます。
 トレヴァーの必死の粘りに会場も熱を帯びていましたね。
 予想もつかない切り返しとハード・ヒットの攻防は
 お互いが力尽きるまで続き、終わってみれば試合時間は54分。
 長時間ありきな所があり手放しには評価できないものの
 激戦であったことは間違いありません。
 ぎりぎり好勝負。

Dラスト・マン・スタンディング:ニック・リチャーズvs.カミカゼ・キッド(6/29/16)
 カミカゼ・キッドはマスクマンなので表情が見えないものの
 手持ち無沙汰に竹刀で殴ったりと逆手にとって怖さを演出している。
 ニックも悪辣な外観ではないので遺恨の表現はそこまでではないか
 抗争を続けているだけあって気持ちはのっていますね。
 立てた椅子へのタイガー・スープレックスや
 有刺鉄線ボードも出てきたりと過激度も高め。
 演じ手の割りに見応えがありましたね。
 中々良い試合。

ECWF-MA王座戦:トレヴァー・リー(ch)vs.アンドリュー・エヴェレット(Ep.60 7/6/16)
 静かな立ち上がりはロング・マッチになる予感を与えます。
 リーが手を踏みつけてみせると執拗に手に拘り
 アンドリューの動きを防ぎにかかります。
 一方的な腕攻めとせず序盤なのでレスリング要素を絡めているのがみそ。
 ハード・ヒット具合も半端ない。
 マシンガン・チョップの打ち合いをした後、
 観客席の目の前で誤魔化しぬきKO必須のハード・ヒットを見せます。
 リーが王者としての貫録を見せ、
 エヴェレットの奮起を促すストーリーを作る試合運びはお見事。
 その魅力を増すようにエヴェレットが流血しドラマ性も増し増し。
 TNAを経験してこういう表現がリーの強みに加わりましたね。
 一発逆転を狙うエヴェレットにリーもハイ・インパクトな技で対抗。
 途切れることなく最後まで観客を魅了し続けた死闘40分間でした。
 ぎりぎり名勝負。
 (執筆日:7/?/16)

FCWF-MA王座戦:トレヴァー・リー(ch)vs.エリック・ロイヤル(10/12/16)
 乱戦におけるカウンターという切り口で
 序盤から大技を取り込む構成にしています。
 エリックがトレヴァーを鉄柱めがけて投げっぱなしパワー・ボムしたのには驚きましたね。
 余りに強烈で下地の時間が十分ではないにも関わらず
 トレヴァーを心配し応援する気持ちに流される。
 エリックがヒールというのが昨年と違う位置づけですね。
 ハッピー・バースデイ・トゥ・ユーと歌いながら甚振るアイディアはグッド。
 ただ後半のシーンにとっておいても良かった。
 トレヴァーが反撃して腕攻めで押せ押せのシーンといい
 一方的なシーンが多いための物足りなさがありますからね。
 終盤、トレヴァーがトップ王者にふさわしい力強いファイトを見せると
 エリックも粘って、ストーリーとは別に思わず尊敬してしまうハード・ファイトっぷり。
 技の攻防の妙は去年より減っていますが、
 フェイス/ヒール逆転したことによる2人のスタイル・チェンジがまた興味深い。
 エリックの突進系は各シーンを上手く使ってましたね。
 最後もこの対決にふさわしいフィニッシュ。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:5/?/17)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@CWF-MA王座戦、4コーナーズ・イリミネーション・マッチ:ブラッド・アティテュード(ch)vs.トレヴァー・リーvs.ランス・ルードvs.ロイ・ウィルキンスvs.ジョン・スカイラーvs.チェト・スターリン(1/13/16)
ACWF-MA王座戦、ノーDQ、ノー・タイム・リミット:ロイ・ウィルキンス(ch)vs.トレヴァー・リー(新チャンピオン!)(episode 43 3/9/16)
BCWF-MA王座戦:トレヴァー・リー(ch)vs.ジェシー・アドラー(Ep.48 4/13/16)
CCWF-MA王座戦:トレヴァー・リー(ch)vs.セドリック・アレキサンダー(5/18/16)
Dラスト・マン・スタンディング:ニック・リチャーズvs.カミカゼ・キッド(6/29/16)
ECWF-MA王座戦:トレヴァー・リー(ch)vs.アンドリュー・エヴェレット(Ep.60 7/6/16)
FCWF-MA王座戦:トレヴァー・リー(ch)vs.エリック・ロイヤル(10/12/16)