AEW:Best of AEW TV Matches 2020 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 30分アイアン・マン・マッチ:ケニー・オメガvs.Pac(Dynamite 2/26/20) ケニー・オメガvs.トレント(Dynamite 4/1/20) ストリート・ファイト/フォールズ・カウント・エニウェア:クリス・ジェリコ、サミー・ゲヴァラvs.マット・ハーディ、ケニー・オメガ(Dynamite 5/6/20) SCU(クリストファー・ダニエルズ、フランキー・カザリアン)vs.FTR(キャッシュ・ウィーラー、ダックス・ハーウッド)(Dynamite 6/24/20) |
@30分アイアン・マン・マッチ:ケニー・オメガvs.Pac(Dynamite 2/26/20)
最初の仕掛け合いは演舞にするのか火花を散らすのか
どっちつかずな印象もありましたね。
ただやるべきことはやって
開始5分という早い段階でドラゴン・スープレックスを放つにも関わらず
しっかり疲労感を付随した激戦模様になっていて、
トップファイター対決ならではの見応えがあります。
特に大技の見せ方がかなりしっかりしているので
いつ決まってもおかしくない雰囲気がありますね。
PacのDQ覚悟の椅子攻撃により均衡を崩して後半残り13分。
断崖式ファルコン・アローなど
オメガらしい圧倒的肉体負荷の基、ドラマチックに。
得意のニア・フォール合戦を前面に押し出していますが、
途中の椅子を使った筋書きや
終盤にテーブルを追加したりと
上手く目線をずらしながら行うので
食傷気味にならずにやりきることに成功しています。
通常放送では勿体無いぐらいの激戦でした。
文句なしに好勝負。
(執筆日:2/?/20)
Aケニー・オメガvs.トレント(Dynamite 4/1/20)
無観客にて開催ながら
試合を見守るレスラー、スタッフも反応を起こし、
いつも通りに近い形をトータルでサポート。
AEWのポジションは低いトレントですが、
トレントから積極的に仕掛けて
オメガも引かずに受け止めたことで
軽い扱いにならず、しっかりと実の伴ったものに。
エプロンの相手を場外にジャーマンしたり、
会場の柱へパワー・ボムしたり、と
観客がいない中でオメガのハードコア魂が爆裂。
トレントのゆったりスロー・ペースの攻めと緩急がつき、
またトレントが自分の攻めターンで時間を稼いで回復を狙う、という
理も通っていて、とハイブリッドに充実させることができています。
最後は20分時間制限という
分かりやすいスリリングな要素も持ち込むことで
無観客の影響を最小限にしてショーをスティールしました。
ぎりぎり好勝負。
Bストリート・ファイト/フォールズ・カウント・エニウェア:クリス・ジェリコ、サミー・ゲヴァラvs.マット・ハーディ、ケニー・オメガ(Dynamite 5/6/20)
マットがAEW参戦。
サミーぐらいの軽量級だと
技に迫力を持たせることが出来、まだ通用しますね。
サミーもジェリコとのタッグを楽しんでいて活き活きしています。
試合はハードコア・テイストになると
ヘイガーが乱入し2対3の乱戦。
観客席を通って会場通路に移ると
ごみ箱に投げ捨てたり、ガレージのシャッターにパワー・ボム決めたりと
オメガの大好きな路上プロレスになります。
そして最大の見せ場は運転するカートで轢かれるシーン。
ジェリコは普通の受け身でしたが、
サミーは結構な速度のカートに対し、
空中に飛び上がって完全に身を任せての受け身。
これにはびっくりしましたね。
その後も特別感のある攻防で、
最後はサンタナ、オーティズ乱入により
2対5で普通に押し切る形ですが、全く問題にならない。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:5/?/20)
Cレイ・フェニックスvs.オレンジ・キャシディー(Dynamite 5/20/20)
フェニックスが先に入場しようとしていたキャシディー
飛び蹴りで不意打ちを狙うも何もせずに避けられてしまう。
キャシディーの無気力ファイトと
業界屈指のスピードを誇るフェニックスの演武が加わり
いつも以上に面白さが強調されましたね。
そこに踏みとどまらず比較的早い段階で
キャシディーが真面目モードにシフト。
激しい技でニア・フォールを見せます。
ただ最後はカジノ・ラダー・マッチの予告として
セイビアンがラダーを持ってきたことで気を取られたことから決着。
中々良い試合。
フェニックスは素晴らしいパフォーマンスが期待されましたが、
試合後のカジノ・ラダーへの参加者へのダイブが
しっかりと受け止めてもらえず墜落しPPV欠場となったのは残念でしたね。
DTNT王座戦:コーディ(ch)vs.ジャングル・ボーイ(Dynamite 6/3/20)
軽快な演武の中で制圧的にならないよう配慮するコーディ。
新たなスターが誕生しようとしている
この時を副社長として適切に演出していますね。
劣性のジャングル・ボーイでしたが、
コーディがバリケード自爆から流血。
ここをターニング・ポイントとして一進一退に。
試合時間が限られているのもありますが、
MJF vs.ジャングル・ボーイに比べると
ストーリー・レベルは不十分で、
点でのアピールが目立ちますね。
とはいえ点の引きが強烈だったので
引き続きジャングル・ボーイを印象付ける試合にはなっていました。
中々良い試合。
ESCU(クリストファー・ダニエルズ、フランキー・カザリアン)vs.FTR(キャッシュ・ウィーラー、ダックス・ハーウッド)(Dynamite 6/24/20)
序盤の細かなテンポ作り、
タッチ・ワークから見応えがありますね。
両者地味な方のタッグですが如何なくテクを発揮しています。
CM中で小さな画面になっている時でも
質を落とさない試合運びで、
キレキレでアクションを重ねていきます。
特にFTRの緩急は素晴らしいですね。
タッグの妙で複数人が複雑に絡んで見せ場を作り上げており、
SCUも年齢を感じさせないパフォーマンスを見せました。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:7/?/20)
注目試合の詳細
なし試合結果
@30分アイアン・マン・マッチ:ケニー・オメガvs.Pac(1-1⇒時間切れサドンデス⇒2-1)(Dynamite 2/26/20)Aケニー・オメガvs.トレント(Dynamite 4/1/20)
Bストリート・ファイト/フォールズ・カウント・エニウェア:クリス・ジェリコ、サミー・ゲヴァラvs.マット・ハーディ、ケニー・オメガ(Dynamite 5/6/20)
Cレイ・フェニックスvs.オレンジ・キャシディー(Dynamite 5/20/20)
DTNT王座戦:コーディ(ch)vs.ジャングル・ボーイ(Dynamite 6/3/20)
ESCU(クリストファー・ダニエルズ、フランキー・カザリアン)vs.FTR(キャッシュ・ウィーラー、ダックス・ハーウッド)(Dynamite 6/24/20)