AEW:Best of AEW TV Matches 2021 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 女子王座イリミネーターUSブラケッツ1回戦:リホvs.セリーナ・ディーブ(Dynamite 2/17/21) さくらえみ、伊藤麻希、VENY vs.志田光、駿河メイ、門倉凛(2/28/21) |
@女子王座イリミネーター・トーナメントJPブラケッツ準々決勝:さくらえみvs.VENY(2/15/21)
さくらえみはデフォルメしたムーブを放ちつつ
ベテランらしい戦術性も織り込んでいます。
VENYは体の柔らかさ、身体能力を
前面に押し出して分かりやすく盛り上げます。
シンプルな中にそれぞれの個性が光りましたね。
さくらえみが技だけに頼らず見立てを作っていて流石でした。
平均的な良試合。
A女子王座イリミネーターUSブラケッツ1回戦:リホvs.セリーナ・ディーブ(Dynamite 2/17/21)
リホは観客のリアクションと一致した試合運びで上手く載せていきます。
セリーナは堅実な試合に対する姿勢。
足の痛みの表現、一つ一つの動作、表現に対する意識が見事。
空間構成も一段高い見地から試合を見据えており、
プロレスリング・マスターと評すべきレベルでこなしています。
リホもセリーナの形に乗るだけでなく、
それ以上に踏み込んで貢献もしており、
最後まで試合が進化し続けました。
決勝でもおかしくない内容でしたね。
ぎりぎり好勝負。
B女子王座イリミネーター・トーナメントJPブラケッツ準決勝:さくらえみvs.坂崎ユカ(2/22/21)
さくらえみのギミック作りが素晴らしいですね。
Queenの入場曲で王様の衣装での演出から始まり
デフォルメされたブル・ファイト、
愛くるしいセコンドの介入まで魅力に溢れています。
世界観の凄い!
坂口も構築への理解が高く、技を丁寧に配置していますね。
このトーナメントならではのレア・カードを
日米両方のファンが見ても納得する形ですり合せました。
それにしても現役第一線の坂崎相手に
さくらえみがここまで自分色に染め上げて寄せ付けないとは思わなかった。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Cさくらえみ、伊藤麻希、VENY vs.志田光、駿河メイ、門倉凛(2/28/21)
伊藤の空間を使ったアピール力素晴らしく、
ハードヒッター志田との対比は絵になりますね。
伊藤と雰囲気整ったVENYもヒールの役回りを楽しみつつ力強さを見せます。
そうすると無色の門倉は無色であることが味になる。
メイはさくらえみやVENYとのChocoPro対決で見栄えする攻防を演出。
さくらえみも先週に続き最高のギミック・パフォーマンス。
華やかで多彩な色合いが混ざって一層輝いていく夢時間でした。
ECWでみちのくプロレスがUSに上陸した時以来の衝撃のトリオ再来ですが、
彼女たちこの6人全員は同じ団体に属していないという圧巻。
最後を志田vs.VENYで締めくくるのは良いので、
もう少しダイブ等でシングルへの道筋を強くして
シングルの攻防もトリオのそれまでのテンポ感に引っ張られないように
ギア・チェンジしたら更に良くなりましたね。
創造性に溢れたお見事な試合でした。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:2/?/21)
注目試合の詳細
なし試合結果
@女子王座イリミネーター・トーナメントJPブラケッツ準々決勝:さくらえみvs.VENY(2/15/21)A女子王座イリミネーターUSブラケッツ1回戦:リホvs.セリーナ・ディーブ(Dynamite 2/17/21)
B女子王座イリミネーター・トーナメントJPブラケッツ準決勝:さくらえみvs.坂崎ユカ(2/22/21)
Cさくらえみ、伊藤麻希、VENY vs.志田光、駿河メイ、門倉凛(Dynamite 2/28/21)