WWC:世界のプロレス 〜カリブ編#2〜の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
約2時間45分です。
カ リビアン・プロレスの85年〜87年を収録。
1試合目−カリビアン・ラダー・マッチ:ヒューラカン・カスティーロvs.ビリー・ジョー・トラビス
櫓を組んで5メートル程上空に橋を渡し
そこから落ちたら負けというルール。
WCWではスカフォード・マッチという名前でStarrcade 86で行われています。
ドリー・ファンクSrが始祖だそうです。
この試合は櫓部分を使うわけでもなく
10分殴る蹴るした後落下するのが
唯一にして最大の見所。
2試合目−金網デス・マッチ:カルロス・コーロンvs.ザ・グレート・コキーナ
カルロスはご存知プエルトリコの帝王にしたカリートの父親。
一方コキーナは後のWWFヨコズナ。
ルールは脱出したら勝ちというルール。
3試合目−ドッグ・カラー&チェーン・デス・マッチ:ヒューラカン・カスティーロvs.ミゲル・ペレスJr
4コーナー・タッチで勝利。
フォールズ・カウント・エニウェア・ルールも含んでいます。
4試合目−ファイヤー・デス・マッチ:スーパー・メディクスvs.エリック・エンプリー、リック・バレンタイン
ロープの外を火が取り巻いています。
WWEのインフェルノ・マッチと違った魅力、雰囲気のある試合形式です。
決着は普通にフォールで決まります。
5試合目−ファイヤー・デス・マッチ:カルロス・コーロンvs.ヘラクレス・アヤラ
アヤラは元コローンの第一子分でプエルトルコ版猪木vs.藤波。
アヤラは後に独立して団体を起こします。
終盤は火も弱くなり通常の試合形式になっていきます。
デス・マッチとしては良質。
6試合目−ブ ルーザー・ブロディvs.エル・エグザーティコ
三流を一蹴。
7試合目−ブ ルーザー・ブロディvs.ヘラクレス・アヤラ
メイン・イベントですが
プエルトリコではよくあるダブル・リングアウトという終わり方。
8試合目−ブルーザー・ブロディvs.レイ・キャンディ
日本でも活躍したキャンディと迫力あるファイト。
雨が降っているしで同上の終わり方。
9試合目−ブルーザー・ブロディvs.ドリー・ファンクJ
好敵手2人ですがドリーから仕掛け
椅子攻撃が出ると場外乱闘から早めに切り上げる。
またブロディは脚が痛むようで動きが悪いです。
10試合目−ブルーザー・ブロディvs.エル・ソリタリィ
三日後に殺され、これがTVでのラスト・マッチでした。
軽く圧勝。
11試合目−チェーン・デス・マッチ:ブルーザー・ブロディvs.カルロス・コーロン
デス・マッチで反則・・・。
12試合目−ブルーザー・ブロディvs.アブドゥーラ・ザ・ブッチャー
場外乱闘から始まりリングに入るや
木片の凶器攻撃を打ち合う。
そしてまたすぐに場外乱闘になっていつもの結果。
13試合目−ブルーザー・ブロディvs.アブドゥーラ・ザ・ブッチャー
亡くなる6日前、最後のブッチャー戦。
試合はすぐにブロディがロープでブッチャーを長時間首吊り。
レフェリーが引き離すも、青の後はぐだぐだに。
14試合目−ユニバーサル・ヘビー級王座戦:カルロス・コーロン(ch)vs.スタン・ハンセン
プエルトリコ界のドル(?)箱カード。
ハンセンはいきなりレフェリーを叩きのめすと
コローンを机まで使ってぶちのめす。
コローンが反撃し流血させる。
しかし最後はハンセンの凶器付ラリアットに沈む。
15試合目−ユ ニバーサル・ヘビー級王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.カルロス・コーロン
前の試合と違った試合ができる当たり
伊達にコローンも帝王と呼ばれていません。
流智美大先生曰くブロディ刺殺事件の黒幕はコローンかもしれない。
少なくともコローンはブロディが亡くなって
良い厄介払いが出来たとほくそ笑んだろうと推測。
尚犯人のゴンザレスは無罪となり
(現場に居合わせたレスラーが証言を拒否しコローンが弁護したため)
コローンの元でプロレスを続けています。
16試合目−金網デス・マッチ:スタン・ハンセンvs.カルロス・コーロン
とにかく流血するので観客も大満足。
ハンセンはWWFルールと勘違いしケージを登ろうとするシーンも。
17試合目− スタン・ハンセン、チッキー・スターvs.カルロス・コーロン、フィデル・カスティーロ
プエルトリコ版パイパーズ・ピット、
チッキー・スター・スポーツ・ショップ で
ハンセンがコローンに横暴の限りを尽くすという前振りも収録。
カスティーロが老いぼれの役立たずでコローンは敢え無く絞首刑に。
総評。
8,9割が流血試合といわれるように
試合は非常に荒く、巧さや技より
とにかく殴り合い、流血する事が
観客に評価されるのがカリビアン・レスリングなので
かなり好き嫌いが分かれると思います。
流智美大先生の解説が入っているので
カリビアン・プロレスを知るには悪くないでしょう。
注目試合の詳細
なし試合結果
@カリビアン・ラダー・マッチ:ヒューラカン・カスティーロvs.ビリー・ジョー・トラビスA金網デス・マッチ:カルロス・コーロンvs.ザ・グレート・コキーナ
Bドッグ・カラー&チェーン・デス・マッチ:ヒューラカン・カスティーロvs.ミゲル・ペレスJr
Cファイヤー・デス・マッチ:スーパー・メディクスvs.エリック・エンプリー、リック・バレンタイン
Dファイヤー・デス・マッチ:カルロス・コーロンvs.ヘラクレス・ア ヤラ
Eブルーザー・ブロディvs.エル・エグザーティコ
Fブルーザー・ブロディvs.ヘラクレス・アヤラ(ダブル・リングアウト)
Gブルーザー・ブロディvs.レイ・キャンディ(ダブル・リングアウト)
Hブルーザー・ブロディvs.ドリー・ファンクJr(リングアウト)
Iブルーザー・ブロディvs.エル・ソリタリオ
Jチェー ン・デス・マッチ:ブルーザー・ブロディvs.カルロス・コーロン(DQ)
Kブルーザー・ブロディvs.アブドゥーラ・ザ・ブッチャー(ダブル・リングアウト)
Lブルーザー・ブロディvs.アブドゥーラ・ザ・ブッチャー(ノー・コンテスト)
Mユニバーサル・ヘビー級王座戦:カルロス・コーロン(ch)vs.スタン・ハンセン(新チャンピオン!)
Nユニバーサル・ヘビー級王座戦:スタン・ハンセン(ch)vs.カルロス・コーロン(DQ)
O金網デス・マッチ:スタン・ハンセンvs.カルロス・コーロン
Pスタン・ハンセン、チッキー・スターvs.カルロス・コーロン、フィデル・カスティーロ(DQ)