TOP他大陸のプロレスWWC →WWC:Best of WWC 1987

WWC:Best of WWC 1987の分析


名勝負 なし
好勝負 ブル・ロープ・マッチ:カルロス・コロンvs.スタン・ハンセン(1/6/87)

@テキサス・デス・マッチ:カルロス・コロンvs.ヘラクレス・アヤラ(7/18/87)
 場外で荒々しく物にぶつけあっているシーンから開始。
 リングに入ると立てないように脚攻めをそれぞれ行い、
 チッキー・スターのアヤラへのブラス・ナックル差し入れを挟んだ後、打撃戦へ。
 
 荒々しさ、流血量自体は目を見張るのですが、
 相変わらずそれ以上の物がないですね。

 最後はアヤラが大流血のコロンの顔面を執拗に殴るのでレフェリー・ストップ。
 このルールと全く関係ない終わり方で
 試合ではなく、遺恨のプロモだったという印象を強めてくれました…。
 WWCらしいですね。

 まあまあ良い試合。

Aブル・ロープ・マッチ:カルロス・コロンvs.スタン・ハンセン(1/6/87)
 (腕をブル・ロープで繋がれ、そのロープの真ん中にはカウベルがついている。
 勝利条件は4コーナーにタッチすること)

 拳に加えてカウベルでも攻撃できるので
 一層荒々しい打撃戦になっていますね。
 ハンセンの受けっぷりは実に素晴らしいものがあります。

 WWCと言えば荒々しさと流血押しの向きが強くありますが、
 4コーナー・タッチ・ルールがあるために
 試合の枠組みの統制がとれており、
 攻守入れ替わる理由づけもはっきりしています。

 最後の演出はありきたりでしたが、
 これは試合形式上の問題なので特にこの2人の責にも寄らないでしょう。

 ぎりぎり好勝負。

Bグレート・ウォー:チッキー・スター、ヘラクレス・アヤラ、アブドゥーラ・ザ・ブッチャー、アイアン・シーク、グリズリー・ボーンvs.カルロス・コロン、ブルーザー・ブロディ、インベイダー#1、ダッチ・マンテル、TNT(12/12/87)
 ウォー・ゲームスを輸入した形ですが、幾つか改変を加えています。

 まず全員入った状態で試合開始。
 ケージから手錠が吊るされており、
 勝利条件はそれで相手全員を捕縛すること。

 その為最初から熱気はMAX。
 混沌と殴り合いながらも
 片方のリングに人数を寄せて、
 もう片方のリングで絵作りしたりと最低限の演出もあります。

 手錠に捕縛されても近くに敵が来れば
 攻撃できるというのもユニークではあります。

 ただそれでもアクションの幅は狭く、
 人数が減ってもその点は改善されず。

 また試合決着自体は意外とあっさり12分。
 
 その後手錠から解放されたチッキー・アーミーが
 コロンを更に血祭りに上げるというのが10分近くありますから、
 相変わらずWWCはプロレスを試合として捉えてないんだろうな、という印象強め。

 まあまあ良い試合程度の評価ですが、
 それでもプエルトリコの好み的には合致していたはずで、
 この形式がこれ1回切りで終わったのは不思議でなりませんね。

 (執筆日:1/?/20)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@テキサス・デス・マッチ:カルロス・コロンvs.ヘラクレス・アヤラ(7/18/87)
Aブル・ロープ・マッチ:カルロス・コロンvs.スタン・ハンセン(1/6/87)
Bグレート・ウォー:チッキー・スター、ヘラクレス・アヤラ、アブドゥーラ・ザ・ブッチャー、アイアン・シーク、グリズリー・ボーンvs.カルロス・コロン、ブルーザー・ブロディ、インベイダー#1、ダッチ・マンテル、TNT(12/12/87)