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wXw:Best of wXw 2019 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 wXw統一王座戦:ボビー・ガンズ(ch)vs.ティモシー・サッチャー(10/5/19)

@ブライアン・ケイジvs.イルヤ・ドラグノフ(5/31/19)
 期待通りの真っ向からの攻め合いに
 ケイジが動ける巨体ならではの切り返しを混ぜてアクセント。

 イルヤのタフさが光る良い一進一退でしたね。
 気持ちが込められていて観る者も上手く乗せられました。

 好勝負に届かずも中々良い試合。

Aショートカット・トゥ・ザ・トップ・マッチ(8/3/19)
 2人から始まり90秒ごとに追加の
 30人によるオーバー・ザ・トップ・ロール・バトル・ロイヤルで
 王座挑戦権がかかっている形式、
 早い話ロイヤル・ランブルな訳ですが、
 本家WWEと近しいブッキング・コンディションが整ってきたと感じさせる一戦でしたね。

 トップ・スターにビッグ・マンにハイ・フライヤー。
 多用なレスラーがwXwカラーの基に揃っています。
 今のインディー環境柄色物はやや少なめですけどね。
 ゲスト枠(Tホークやリンダマン)、OB枠(シトッチなど)もありました。

 また、マイク・アピール(字幕がついているのがありがたい)や
 誰かに襲撃され入場できない等のブック上の演出も洗練されてきましたね。

 各レスラーで見ていくとまず4番手で出てきた入江。
 長期遠征でファン、団体に愛されているのでしょう
 各場面で重宝されていましたし、
 クリス・ブルックスをパウンスで脱落させたのはこの試合の名場面の一つでしょう。

 オージー・オープンのクリス・ブルックスも
 チームとして良いスポットを見せていましたね。

 21番手イルヤ、23番手ウォルターの最強チームと
 軍団対決としての形をより作っても面白かったかもしれませんね。

 ウォルターが入ってから落ちるか落ちないか
 瀬戸際の見せ場を連打し一気に引き込むと共に
 誰がこいつらを止めるんだ、という空気感を作れたのは狙い通り。

 ただそこに最後一極集中し過ぎたきらいはある。
 29番手のスターをイルヤの奇襲椅子攻撃で即脱落させるのは勿体無いし、
 30番手サプライズ本命のティモシーは
 余りこの形式の攻防には向いていないファイト・スタイルでしたからね。
 最後で実体置いてけぼりブック先走りな印象が出来てしまいました。

 後はビッグ・マンが揃いすぎているのが逆にネックとなり、
 ウォルター以外でバトル・ロイヤル最強キャラを位置づけにくいのも惜しいですね。
 一応アヴァランチがそれっぽい扱いでしたがここも少し中途半端でした。

 後一歩。
 好勝負に少し届かず。

Bティモシー・サッチャーvs.石川雄規(8/8/19)
 待望の再戦。
 じっくりグラウンドを見せ、
 媚を売らずにやりきります。

 ただ全然観客に受けておらず静かな限り。
 
 クイック、打撃で後半相手の隙を作るべく変化をつけていますが、
 流石にフィニッシュに向けてはもう少し演出するべきでしょう。
 
 前回のようにじっくりやるか、
 カナダ興行なのでもう少しアメリカナイズするか配慮が必要でした。
 まあまあ良い試合。

C関本大介vs.ウォルター(8/9/19)
 タックルの打ち合いは敢えてせず、
 展開付けを意識して試合を運んでいますね。
 激しい打ち合いで一気にギアを上げて終盤に持ち込むと
 ウォルターが素晴らしい緩急で主導。

 関本は良い働きではあるものの
 少しウォルターに見劣りする形で
 以前の戦いから年数が経った今だからこその内容とは
 今一歩言い切れない内容のまま終わる。

 好勝負に少し届かず。

DwXw統一王座戦:ボビー・ガンズ(ch)vs.ティモシー・サッチャー(10/5/19)
 オーソドックスなことをやりようによっては
 ここまで緊張感に一撃の重みを感じさせられるという実例。
 ティモシーの理想的ファイトですね。
 ボビーも共鳴しています。
 投打締を適切な場面で使い攻めの流れがあります。

 ボビーが頭部を蹴ってティモシーを流血させKO。
 見せ方を一気に変えますが、
 ボビーは傲慢に振舞えているし、
 ティモシーもKO表現は好きなのでハイ・クオリティ。

 ティモシーの反撃に対しヘタレ・ヒールっぽく受けるより
 反撃を許さない厳しさがもっと欲しかったですけどね。
 それでも一定の働きを見せて
 ティモシーの格好良さを最大限引き出しました。

 ぎりぎり好勝負。

EジェイAA(アブソリュート・アンディ、ジェイ・スキレット)vs.アンチ・ファン・ポリス(チーフ・デュプティ・ダン、ロス・フェデラレス・サントスJr.)(10/5/19)
 JAAが入場時にファンに水をぶっ掛け、
 試合が始まればナイフを取り出したり、
 手で銃を作り銃撃したりと
 コメディーで盛り上げていますが、
 かなり内輪ネタ感強く、評判ほどには楽しめなかった。
 まあまあ良い試合程度。
 (執筆日:12/?/19)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ブライアン・ケイジvs.イルヤ・ドラグノフ(5/31/19)
Aショートカット・トゥ・ザ・トップ・マッチ(優勝:ティモシー・サッチャー!)(8/3/19)
Bティモシー・サッチャーvs.石川雄規(8/8/19)
C関本大介vs.ウォルター(8/9/19)
DwXw統一王座戦:ボビー・ガンズ(ch)vs.ティモシー・サッチャー(新チャンピオン!)(10/5/19)
EジェイAA(アブソリュート・アンディ、ジェイ・スキレット)vs.アンチ・ファン・ポリス(チーフ・デュプティ・ダン、ロス・フェデラレス・サントスJr.)(10/5/19)