WXW：Fight Club 9/30/11の分析
| 名勝負 | なし |
| 好勝負 | なし |
2枚、約2時間35分です。
①バッド・ボーンズvs.カールステン・ベック
ベックはヘタレ・キャラなのにいなす戦い方が出来ず、
ボーンズと戦っている事にリアリティーがありません。
また道化っぷりにしても他と比べるとイマイチ面白くないですね。
悪い試合。
②エミル・シトッチvs.クリス・ラッシュ
ラッシュはデビュー直後のようです。
技の痛みで典型的なシークエンスを実行できなくなる程の有様。
セコンドの介入があるとはいえ、
こんなレベルでシトッチと善戦してはいけない。
シトッチのスカッシュ・マッチであるべきカードでした。
ひどい試合。
③キム・レイvs.MASADA
どの能力を見ても平均にすら及んでいないレイ相手にMASADAが余裕の試合運び。
仕方なく打撃の打ち合いに応じつつもハード・ヒットの違いを見せつけていたのは救いですね。
9分もあり退屈極まりない内容。
ひどい試合です。
④フレディー・ストール・トライアル・シリーズ#5：フレディー・ストールvs.ジョン・ライアン
ストールはこういうシリーズを受けるに値する程魅力があるかは疑問。
少なくともクリス・ラッシュよりはましですけど。
試合はシュート・スタイルも出来るライアンが技術を見せつけていく内容。
トライアル・シリーズという位置づけにスカッシュしない理由がある。
悪い試合。
⑤アックスマンvs.チャック・テイラー
アックスマンは意外に見せ方も反撃のタイミングも良いものを持っている。
テイラーはアメリカでの活動に比べキャラは控えめですが
しっかりとした働きで両者が輝く試合にしている。
派手さはないがリングを上手く使って着実に高めた内容。
まあまあ良い試合でした。
⑥タッグ王座戦：ワンダラーズ(ch)vs.アダム・コール、ドリュー・グラック
ワンダラーズは連携技やタッグらしいスポットを見せているものの
形をつけるのが精一杯という印象です。
一方でCZWタッグ。
コールは良いのですがグラッグに問題あり。
ここぞで動き切れないですし、煽りは良いが他に目が向いていません。
平均レベル。
⑦佐々木義人、宮本裕向vs.アンソニー・ゼウスvs.ビッグ・ヴァン・ウォルター
佐々木とウォルターのぶつかり合いは見応えありますね。
セコンドに下がっても攻撃したりとかなりヒートしています。
宮本、アンソニーは陰に隠れた形ですが
特に欠点なく試合を補佐しています。
高レベルとは言い難いが良い盛り上がりを見せた内容。
まあまあ良い試合でした。
⑧ディック東郷vs.マーティ・スカル
アーム・ドラッグ1つから丁寧に見せる形。
スカルもレスリングで対抗できており期待が高まります。
しかしすんなりと東郷がダウンして中盤へ。
スクールが脚狙いでニーDDTをしたり、
東郷がエプロンから場外ダウンのスクールにセントーンを決めたりするも
単独で完結する工夫に過ぎません。
初対決では高度な事が出来ないというスタンスで、
それは米インディーを見慣れている者からすれば残念なものです。
また引退ツアーという形を取っているように
東郷の中に団体、相手に強い思い入れがないのも高まりきらない一因。
しっかりした試合、それ以上ではなかったですね。
平均的な良試合。
⑨エル・ジェネリコvs.サミ・カリハン
いきなりエルボーを打ち込んだカリハンにジェネリコがビッグ・ブーツ。
思いの外真っ向からぶつかるスタートとなっています。
そこから戦略的に動きますが、リングが小さくスピードを出しきれないのが勿体ですね。
中盤はサミが追い込まれながらも諦めない気持ち見せて盛り上げる。
ジェネリコも確かな技使いで交えて構築。
終盤はサミのストレッチ・マフラーを中心に据えながら
引き続きジェネリコが技を適切にまきました。
良質な内容ながらメインなのに13分と短めだったのは拍子抜け。
平均的な良試合。
試合後WXW王座挑戦に意欲を見せたカリハンを王者ウォルターが襲撃。
総評
前半に新人レベルの試合が4連続。
後半は一転良い試合だが味気なく。
大会を見たという感じさえ抱きません。
（執筆日：12/3/11）
DVD Rating：☆☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
①バッド・ボーンズvs.カールステン・ベック②エミル・シトッチvs.クリス・ラッシュ
③キム・レイvs.MASADA
④フレディー・ストール・トライアル・シリーズ#5：フレディー・ストールvs.ジョン・ライアン
⑤アックスマンvs.チャック・テイラー
⑥タッグ王座戦：ワンダラーズ(ch)vs.アダム・コール、ドリュー・グラック
⑦佐々木義人、宮本裕向vs.アンソニー・ゼウス、ビッグ・ヴァン・ウォルター
⑧ディック東郷vs.マーティ・スカル
⑨エル・ジェネリコvs.サミ・カリハン