WXW:18+ Underground Chapter 3 4/18/10の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | TJ'sファイナル・デス・マッチ、蛍光灯200本マッチ:サムタック・ジャックvs.HATE |
1枚、約2時間25分です。
@ザック・セイバーJr vs.カールステン・ベック
セイバーがいつもより良い蹴りを見せていますね。
ヘタレのベックも打撃を打ち返し、激しい打撃の打ち合いがベースとなっています。
また避けを多用した一進一退も見られる。
多少ワン・パターンだが予想以上の出来。
平均レベルです。
Aマスクド・マンvs.カーニッジ
マスクを剥ぐも油断して丸め込まれる、というだけの2分の試合。
誰が正体なんだ、という興味一本勝負ですがアンソニー・ゼウスという聞いたことの無い選手で・・・。
ひどい試合。
B2フェイスvs.フランク・バウンサーvs.パスカル・スパルターvs.バッド・ボーンズ
理も通っていない、レベルの低い試合構成だけどそれぞれの個性には可能性を感じさせる。
特にスパルターは迫力がありウォルターの対抗馬として売り出せそう。
悪い試合。
Cテーブルズ&チェアーズ:アームド・チャー、クレイジー・セクシー・マイクvs.アックスマン、バーンド・フォー
チャー、マイクはコスチュームを統一し連携技を幾つか見せている物の基本的にタッグ力はなし。
アックスマン、フォーも粗いですね。
例の如くテーブルといってもちゃっちいボードをのせたものだし誤魔化す足しにはならず。
悪い試合。
Dアーレスvs.エミル・シトッチ
それぞれ自分勝手に動いて温い雰囲気を助長しています。
脚攻めや過激技を良い方向で受け取りにくい低調な内容。
少し悪い試合です。
Eクラウディオ・カスタニョーリvs.トミー・エンド
CCが鉄板の仕事。
強烈に支配しながらインパクトも生み出していきます。
エンドは始動から技までの時間を短くして反撃が鋭い。
しかし不安定で決め手にも欠ける。
腰攻めまで絡めた完成度の高い攻めを粘り勝利したのは納得しきれぬ部分があります。
まあまあ良い試合。
FUVU王座戦、サムタック・デス・マッチ:アダム・ポラック(ch)vs.カーニッジ
CZWは抗議した方が良い、と思う程ポラックの試合運びがひどい。
デス・マッチ・テイストにも何の価値も無い。
ひどい試合。
GTJ'sファイナル・デス・マッチ、蛍光灯200本マッチ:サムタック・ジャックvs.HATE
試合開始時と最後にそれぞれ「ハグ」、「TJがシャイニング・ウィザードを意図的に受けて敗北」というドラマチックな絵を用意しただけ。
それ以外の基幹部分は蛍光灯だけでTJを有名にした注射器は使いませんし、
最大のスポットもステージから蛍光灯テーブルへの投げ、とこれまでに何度も見た事あるレベルです。
最後だから全てやろう、という試合じゃない。
でもこの試合は凄く良いデス・マッチです。
もうこれ以上体を傷つけてはいけない、限界だ、と気づいてからの引退試合。
そこには凄く正常な感覚がある。
一つ一つのベース・ラインの絶対インパクト値を高めるための自分の体を磨きぬく、考えを張り巡らせるという努力を、
全てとは言わないが少なからず体を張るという行為で代用しているデス・マッチ・ファイターにとって
凶器の使用には劣等感やデス・マッチというジャンルだからという言い訳、つまらない見栄がつきまといます。
しかしこの日の2人は自然体で、痛みに正直でした。
過激な行動は熱狂を生むでしょう。
しかし心を動かすのは底に潜む姿勢であり思想です。
この試合は前者こそないが後者が脈々と流れている。
ぎりぎり好勝負です。
総評
TJに衝撃を受けた者なら是非彼の最後のデス・マッチを見届けたい。
(執筆日:9/7/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆
注目試合の詳細
GTJ'sファイナル・デス・マッチ、蛍光灯200本マッチ:サムタック・ジャックvs.HATETJがハグ。
TJが蛍光灯を1本持つ。
HATEは蛍光灯束を持つ。
それを見てTJは蛍光灯を2本追加。
HATEが振るも避けられる。
TJが振るも避けられる。
両者の蛍光灯がぶつかり割れる。
TJが蛍光灯を持つ。
HATEが蛍光灯を取らないのを見ると投げ渡す。
殴りつけて割る。
コーナーにもたれたHATEに突進。
蹴りを受け止めると回して蛍光灯にぶつける。
蛍光灯を下に置くとHATEの体を反らしエルボー・ドロップで叩きつける。
カバー。カウント1。
HATEをロープに振ろうとする。
振り返されるも止まる。
クローズラインを避けると蛍光灯を叩きつける。
蛍光灯越しに場外に落とそうとする。
レフェリーが止めるよう言う。
TJは蹴りで蛍光灯を割ってから場外に落とす。
場外に出るとチャントに合わせて蛍光灯を連続で叩きつける。
額に押しつけて殴りつけ割る。
腹に蛍光灯を叩きつける。
HATEが殴りつける。
蛍光灯十字架を叩きつける。
破片を叩きつける。
蛍光灯2本を振り下ろし叩きつける。
破片を叩きつける。
殴りつけダウンさせる。
蛍光灯束をクロスさせて置く。
そこへのブレーン・バスター。
背中に破片を叩きつける。
リングに戻す。
蛍光灯を手一杯に取り置く。
その隙をついてTJが蛍光灯を叩きつける。
HATEが腹にパンチ。
ドロップ・トー・ホールドでマットの蛍光灯群に叩きつける。
カバー。カウント1。
TJが蛍光灯を手にして背中に叩きつける。
TJが木の土台を叩きつける。
立てるとロープの蛍光灯を斜めに立てかける。
そこに投げて割る。
HATEはたまらず場外に出る。
TJは中央に椅子を立てる。
椅子の上に椅子を逆さまにのせる。
入ってきたHATEに椅子を投げつける。
蛍光灯を背中に叩きつけていく。
椅子の上に蛍光灯を橋渡しにする。
そこへのブレーン・バスターを狙う。
HATEは体勢を入れ替えるとこぼれ落ちた蛍光灯を戻しそこへのブレーン・バスター。
カバー。カウント2。
TJの胸に蛍光灯を当てて割る。
TJがHATEの胸に蛍光灯を当てて割る。
HATEが蛍光灯をTJの胸に当てて割る。
蹴りを入れ背中に蛍光灯を叩きつける。
蛍光灯へのチョーク・スラムを狙う。
TJがリバースDDTに切り返す。
カバー。カウント2。
短い蛍光灯束を叩きつけようとする。
HATEはかわすと奪い取りそれを使ってのバック・ブリーカー。
ガット・バスターにつなげシャイニング・ウィザード。
カバー。カウント2。
もう1発狙う。
TJは破片を投げつけ目潰し。
ファルコン・アローを決める。カウント2。
起きあがるとボードを指さす。
土台を中央に置く。
蛍光灯をHATEの後頭部に起き踏み割る。
蛍光灯ボードを土台にのせる。
蛍光灯をHATEの背中に叩きつけ起こす。
コーナー上に乗せる。
蛍光灯を叩きつける。
雪崩式ハリケーン・ラナを狙う。
HATEがロー・ブロー。
蛍光灯ボードへのパワー・ボム。
カバーするもカウントは2。
場外に下りると土台を立て蛍光灯ボードをのせる。
TJがリングから場外のHATEに蛍光灯を投げつける。
HATEを連れ蛍光灯ボードの前のステージに上がる。
パンプハンドルへ。
HATEが防ぎ下の蛍光灯ボードへのチョーク・スラムを狙う。
TJはエルボーを入れるとファルコン・アロー。カウント2。
座り込んで休む。
起きあがると下の蛍光灯ボードを指さす。
ファルコン・アローを狙う。
HATEは防ぐと顔に張り手。
下の蛍光灯ボードへのサイド・スラム。
TJは動かない。
ようやく上体を起こすと這ってリングに戻る。
HATEもリングに戻る。
中央には蛍光灯櫓が置かれている。
HATEがTJにサイド・スラムを狙う。
TJは蹴りをたたき込んで逃れるとヘッド・バッドで倒す。
HATEの上に蛍光灯櫓をのせる。
コーナーに上る。
フロッグ・スプラッシュへ。
しかしかわされ自爆。
HATEはTJの上に蛍光灯櫓をのせる。
コーナーに上りダイビング・エルボー・ドロップ。
カバー。カウント2。
シャイニング・ウィザード。
カバー。カウント2。
エルボー・パッドを外す。
TJが起きあがるもわざと膝をつき手招き。
HATEはニー・パッドを外すとシャイニング・ウィザード。
カバーし1,2,3!
HATEの勝利!
TJには観客から拍手とありがとうチャントが起こる。
TJは中央の椅子に座ると話し出す。
試合結果
@ザック・セイバーJr vs.カールステン・ベックAアンソニー・ゼウスvs.カーニッジ
B2フェイスvs.フランク・バウンサーvs.パスカル・スパルターvs.バッド・ボーンズ
Cテーブルズ&チェアーズ:アームド・チャー、クレイジー・セクシー・マイクvs.アックスマン、バーンド・フォー
Dアーレスvs.エミル・シトッチ
Eクラウディオ・カスタニョーリvs.トミー・エンド
FUVU王座戦、サムタック・デス・マッチ:アダム・ポラック(ch)vs.カーニッジ
GTJ'sファイナル・デス・マッチ、蛍光灯200本マッチ:サムタック・ジャックvs.HATE