TOP他大陸のプロレスWXW →WXW:16 Carat Gold Day Two 3/6/10

WXW:16 Carat Gold Day Two 3/6/10の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約3時間35分です。

@2回戦:ビッグ・ヴァン・ウォルターvs.澤宗徳
 序盤はウォルターが出来もしない素早い攻防を試しリアリティーに欠け、怪物に戻ったら戻ったで退屈。
 澤はテンションの高さのせいでガタガタ。
 観客を沸かせてもこれでは引き込めません。
 それなりにオープニングとしての役目は務めているが・・・。
 悪くない試合。

A2回戦:KAGETORAvs.エリック・スティーブンス
 KAGETORAが技を叩き込むインパクトのタイミングを変化させているのが上手いですね。
 スティーブンスは全盛期にはベースの重さ、最大インパクトで見劣りしますがROHの現状と比べると十分輝いている。
 まあまあ良い試合。

B#1コンテンダーズ・4コーナー・エリミネーション・マッチ:トミー・エンド、ザック・セイバーvs.アップ・イン・スモークvs.ヤング・バックス
 ちょっと荒っぽいもののスピードと派手な要素で盛り上げています。
 UiSは縁の下の力持ちとして中盤、適切なポイントで脱落。
 エンド、セイバーに務まるのか、と危惧しましたが
 2人同時にリングに上がっての動きが見所を生んでおり無事良い試合のまま終了しました。
 まあまあ良い試合。 

Cタッグ王座戦:スウィッチブレード・コンスピレシー(ch)vs.ヤング・バックス
 連戦という事で体力差を生かした構図ですね。
 コンスピレシーがカバーでリズムをつけ、バックスも適切に反撃しています。
 2試合目なせいか思ったより激しくなく一定のレベルに落ち着いていますが
 コンスピレイシーがYバックスに見劣りしていなかったのは嬉しい驚きであり、試合をより面白くしている。
 平均的な良試合。

Dジョニー・キッドvs.ポール・トレイシー
 会場の一体感は中々なのですが
 それぞれの持ち味を出すために試合のスケールを小さくしているのが問題ですね。
 古さという共通点でスイングするかと思ったけど
 アメプロ対ユーロプロのスタイル・クラッシュだものね。
 目的地を見失い迷ったまま終了時間を迎えました。
 少し悪い試合。

E#1コンテンダーズ・マッチ:関本大介、岡林裕二vs.バッド・ボーンズ、カーニッジ
 でかい奴ら同士が戦ってさ、飛んだりアルゼンチン・バック・ブリーカーとかしたら面白いよな、というWXWらしい短絡的な内容です。
 4人揃っている事でがたいのあるレスラーの欠点も出ており、
 勝手に想像力膨らませて目をつぶってやる必要がある部分もあったりする。
 平均レベル。

F2回戦:アーレスvs.クラウディオ・カスタニョーリ
 元SMHという事で親しみを持ちながらの対決。
 身長・身体能力・プロレス力、三拍子揃っているレスラーだから当然良い試合なんだけどストーリー性に問題がありますね。
 読み合いは往復チン・ロックやネクタイでのチョークを扱っていて、馴れ合いになっているし、
 (WXWの観客はこういうのが好きだけど)
 友好関係から激しさを生む変化に乏しく、
 対等ではなくアーレスを応援させようとするシフトもすっきりしない。
 終盤は粘る展開だから粘れて、時間が来たからフィニッシュできた、という印象を受けます。
 まあまあ良い試合。

G2回戦:クリス・ヒーローvs.マーティン・ストーン
 ヒーローの一連の打撃セットと前後に攻防を配置する事でしっかりクオリティを稼いでいます。
 体力勝負というベクトルで勝負しているにも関わらず、
 適切に疲労感を扱えていないので、無駄な返しあいや長ったらしい印象も持ちますが
 ストーンが拳を使ったりとごり押しで
 何らかのハイ・ステージまで無理やり変化させています。
 平均的な良試合。

HWXW王座戦、フォールズ・カウント・エニウェア:スティーブ・ダグラス(ch)vs.アブソリュート・アンディ
 必ず決着をつけ、敗者は1年間王座に挑戦できない、というルールがついています。
 試合は悪い意味で波風立てない内容。
 1つ1つの行動にかけるエネルギー量の少なさに、
 そのプロレスからはリアリティーを失わせています。
 単発でダラダラとボードや必殺技やテーブルを重ねて45分の時間を費やした後、
 最後は油断をついた丸めこみでフィニッシュです。
 WXWの内輪でしか通用しない激戦。
 悪い試合。

総評
 WXW村でしか通用しないベクトルで楽しませよう、とする試合が多く疲れる内容。
 (執筆日:6/10/10)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@2回戦:ビッグ・ヴァン・ウォルターvs.澤宗徳
A2回戦:KAGETORAvs.エリック・スティーブンス
B#1コンテンダーズ・4コーナー・エリミネーション・マッチ:トミー・エンド、ザック・セイバーvs.アップ・イン・スモークvs.ヤング・バックス
Cタッグ王座戦:スウィッチブレード・コンスピレシー(ch)vs.ヤング・バックス
Dジョニー・キッドvs.ポール・トレイシー
E#1コンテンダーズ・マッチ:関本大介、岡林裕二vs.バッド・ボーンズ、カーニッジ
F2回戦:アーレスvs.クラウディオ・カスタニョーリ
G2回戦:クリス・ヒーローvs.マーティン・ストーン
HWXW王座戦、フォールズ・カウント・エニウェア:スティーブ・ダグラス(ch)vs.アブソリュート・アンディ