TOP他大陸のプロレスWXW →WXW:18+ GorefestII 4/4/09

WXW:18+ GorefestII 4/4/09の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

2枚、約2時間55分です。

いつもの酒場ではなく体育館で行われています。
酒が入っていないせいか、いつもより真面目に応援している気がします。

@ザック・セイバーJr vs.カールステン・ベック
 リングに蛍光灯1本が置かれていて、その蛍光灯の攻撃でフィニッシュする。
 デス・マッチ・トーナメントの前座としてこれは良い考えだし
 しっかりレスリングの攻防で蛍光灯を避け防ぎあったのには感心しました。
 しかし途中で唐突にレフェリーが蛍光灯を持ち去ったのには興醒めですね。
 そんな事をしてまで試合時間を延ばす必要はありません。
 どうしても延ばすならヒールのベックがヘタレ心を起こした、と理由づければ良い。
 少し悪い試合。

Aバーブド・ワイヤー・ヘル:ドレイク・ヤンガーvs.サミ・カリハン
 CZWの王者同士がデス・マッチという形式上ビッグ・マッチでしたが
 ヘルとついている割にロープに有刺鉄線が巻きつけられている+有刺鉄線ボードだけで過激度は軽めの形式。
 これでは忘れて有刺鉄線ロープに走ってしまうとか
 避けられて有刺鉄線に突っ込む、という
 ある意味正統な事をした時に失笑が起こってしまうのも無理ないかと。
 同じCZWという事で一定のレベルは満たしており悪くない試合。

Bツール・ド・ヨーロッパ:サムタック・ジャックvs.アダム・ポラック
 自転車レース、ツール・ド・フランスにかけたネーミングで、
 一定時間ごとにある国に関連した凶器が支給される、という形式。
 この特殊なるルールに2人は踊らされましたね。
 支給されたから使う、時間に合わせて動いている、という印象が強いです。
 3カ国目のデンマークでレゴが出てきたのは面白いものの使えないし
 最後の4カ国目、ポーランド、ドイツで両者に釘が渡されるものの
 時間制限という余分なルールで使わずにエンドするのはデス・マッチとしては無い。
 悪い試合。
 ちなみに1,2カ国目はベルギー、イタリアで木の棒が何本も刺さったボードとピザ切り器他でした。

CTLC&サムタックス:アンドリュー・パターソンvs.HATE
 ビッグ・ブーツもまともに当てれない事を初っ端から露呈した
 HATEですがシャツを脱いで凶器攻撃(題目に加え蛍光灯やホッチキスも)を受けていきます。
 途中からタフネスは切れていましたがそれを含めて
 ”力尽きるまで”戦おうとする様子は正調デス・マッチ・ファイターの姿。
 パターソンも良い攻めを見せていましたね。 
 時間をかけにかけての結果だがユーロ・オリジナル2人で
 CZW流デス・マッチをやってのけたのは大きい。
 まあまあ良い試合。

Dサムタック・キックパッズ&ライト・チューブ・バンドルズ:ダニー・ハボックvs.デヴォン・ムーア
 シャツを着ていたためにキックパッドのダメージがいまいち伝わらなかったのは残念だけど
 蹴りを多用しながら試合を進め、蛍光灯もしっかり割っていきます。
 若干短めでしたが20分かかったCと違って7分で魅せた所に本場の力量を感じさせます。
 去年のKOTDM決勝カードだけに盛り上がりも良かったですね。
 まあまあ良い試合。

E準決勝、ログ・キャビンズ・エリミネーション・マッチ:ダニー・ハボックvs.サムタック・ジャックvs.ドレイク・ヤンガーvs.HATE
 蛍光灯を基本武器として場外の投げなんかも織り交ぜる。
 良い乱闘系ハードコア・マッチだったと思います。
 只フィニッシュ・スポットに3ウェイ・スポットを採用しているだけで
 他は基本的にTJvs.HATE、ヤンガーvs.ハボックなんですよね。
 それなら普通に2試合に分けて欲しかった。
 ずっと二元中継の小さい画面で見るために迫力が減衰されてしまったのが勿体無いです。
 平均より少し上。
 試合後今回予想外の働きを見せたHATEのマイク。

Fレジオ、ファーマー・ジョーvs.ステルナウ、マーカス・シーマン
 トイレ休憩。
 悪い試合です。

 ムーアが現れCZW王座戦を要求。
 現れたヤンガーとそのまま試合へ。

GCZW王座戦:ドレイク・ヤンガー(ch)vs.デヴォン・ムーア
 ヤンガーはデス・マッチ2試合をやった後ですからね、
 FCA的攻防からリングに戻ると短く切りあげます。
 少し悪い試合。
 試合後ヤンガーがムーアを認めると共にWXWにまた戻ってくるよ、とマイク。

H決勝、ノー・ロープス、エレクトリファイド・ライト・チューブス、カリビアン・スパイダー・ウェブス、FCA:サムタック・ジャックvs.ダニー・ハボック
 ロープなしでリングサイド2箇所にウェブが設置され
 リングには蛍光灯と電気のついた蛍光灯が用意されている形式。
 FCAはウェブへの攻撃のためだけでリングから離れる事はないです。
 中身としてはウェブに落ちるのにラダーを使ったり
 画鋲を撒く、という+αはあるにはあったものの
 試合前にリングを見て予想される物しかなかったし
 只の投げは決勝最後の攻防としては地味すぎる。
 新世代としては最後にビッグ・スポットに挑んだり
 細かい所に気を使わないと分が悪いですからね。
 まあまあ良い試合ながらもう一つ頑張りが欲しかった。
 
 試合後優勝者のマイクで幕。

総評
 特別良い試合はなかったし3年ぶりの開催で優勝者は見え見えでしたが
 HATEの活躍など大会のバランス自体は良かったですよ。
 (執筆日:8/6/09)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ザック・セイバーJr vs.カールステン・ベック
Aバーブド・ワイヤー・ヘル:ドレイク・ヤンガーvs.サミ・カリハン
Bツール・ド・ヨーロッパ:サムタック・ジャックvs.アダム・ポラック
CTLC&サムタックス:アンドリュー・パターソンvs.HATE
Dサムタック・キックパッズ&ライト・チューブ・バンドルズ:ダニー・ハボックvs.デヴォン・ムーア
E準決勝、ログ・キャビンズ・エリミネーション・マッチ:ダニー・ハボックvs.サムタック・ジャックvs.ドレイク・ヤンガーvs.HATE
Fレジオ、ファーマー・ジョーvs.ステルナウ、マーカス・シーマン
GCZW王座戦:ドレイク・ヤンガー(ch)vs.デヴォン・ムーア
H決勝、ノー・ロープス、エレクトリファイド・ライト・チューブス、カリビアン・スパイダー・ウェブス、FCA:サムタック・ジャック(優勝!)vs.ダニー・ハボック