WXW:16 Carat Gold Day One 3/6/09の分析
| 名勝負 | なし |
| 好勝負 | なし |
２枚組み約２時間３５分です。
①４コーナー・サバイバル：ダン・パイザンvs.サミ・カリハンvs.シャ・サミュエルズvs.トミー・エンド
欠員が無かったためトーナメント出場とならなかった補欠４人の戦い。
時間が来るとサミュがエンドを連れ出してどこかへ消えて、という
手抜きな幕引きですが控えが積極的にタッチした事もあり
一応４コーナー･サバイバルの体裁を整えられた。
それを評価して少し悪い試合。
出場選手が紹介されリングで記念撮影。
②関本大介vs.マーティン･ストーン
パワーのぶつかり合いという簡単な題目だったにもかかわらず
妥協して簡単な物で入るとそのまま消極的な構築につながります。
関本が無事勝利し２回戦以降のために技の認知が行えた事を成果としましょう。
少し悪い試合。
③ドレイク･ヤンガーvs.アダム･ポラック
CZW王者として紹介されたヤンガー。
いきなりヘッド･バッドの打ち合いにいくも
ポラックがびびって当ててないのが見えてしまいます。
技術もなければ根性もない。
そんなポラックが早い段階で隠し武器により
ヤンガーを流血させペースを掴む、内容なので
全編に渡って粗い部分が見える、悪い試合となりました。
ヤンガーが勝利。
④スティーブ･ダグラスvs.高岩竜一
高岩が積極的にレスリングを仕掛ける幕開けだった割には
これもリアクションなしでそれぞれが一方的な物を見せる退屈な内容になりました。
しかもダグラスがヒールとなったせいかやる事なす事駄目です。
せめて介入スポットの使い方ぐらいしっかりとして欲しいですね。
悪い試合。
高岩がここで敗北。
⑤ブライアン･ダニエルソンvs.ダグ･ウィリアムス
アメドラが何をするか見せる前から
またヒールをすると決め付けてYou can't Wrestleと叫ぶ観客。
相変わらず観客の質が悪いですね。
結局仕切りが入った状態からアメドラがヒールを発現する事になるのだけど
ダグってこういう機微が分かる方じゃないですからね。
彼らがやろうとしていた事を観客に乱されたような気がしてなりません。
良い攻防もあったけれどアメドラの横綱土俵といっても良い内容でした。
平均的な良試合。
アメドラが無事に２回戦へ。
⑥ザック・セイバーJr vs.テリー・フレイジャー
スピード感でもって蹴り中心の打撃を繰り出し、サブミッションも不意をついて繰り出す。
流行のスタイルですが見よう見真似で基本がなっていません。
高岩がカルテルと共に乱入してくるスポットもなんであの位置なんだろうなぁ。
ひどい試合。
試合後カルテル、高岩がセイバーをリンチするも救出が来ると逃げ出す。
⑦ビッグ・ヴァン・ウォルターvs.エリック･スティーブンス
更にカリハンが加わったカルテルが試合前にスティーブンスをリンチ。
その状態からスタートしたのに
ウォルターのチョップにいきなりスティーブンスが打ち返したのはいけないですね。
試合前のリンチを感じさせず普通にウォルターが優位に立っているだけの印象を与えます。
またウォルターの無駄にでかい体格上有効な反撃方法もないんですよね。
ウォルターの試合で筋書きが活かせないと辛い。
スティーブンスがウォルターを投げたりなぎ倒す様は面白かったけどねぇ。
少し悪い試合。
スティーブンスが木偶に道を譲る結果に。
⑧Shingo vs.アブソリュート･アンディ
Shingoは最初からヒールでいく事に。
結局ゲストという見方は変わらなかったものの
サミングなどを含めてよりバランスの良い攻めを見せています。
②や④と違って全然違和感を感じさせない構築にもなっています。
アンディも他のレスラーもどきと違って芯の通ったファイトを見せていて良いですよ。
まあまあ良い試合程度ながらWXWには貴重な一戦。
Shingoが２回戦へ。
⑨タイラー･ブラックvs.クリス･セイビン
この大会ならではのカードがメイン･イベント。
やはりこの２人はしっかりしていますね。
タイラーは攻めが一貫しているし
セイビンは抑揚のつけ方が素晴らしい。
メインにふさわしい高クオリティを常に維持しています。
只セイビンがヒール的な試合運びで
長所のカッティングが余り見られ無かったのと
終盤を組み立てる攻防の要素が
初顔合わせの制限を感じさせるラインナップだったのが少し悔やまれますね。
それでも期待には応えている内容です。
好勝負に届かずも中々良い試合。
総評
WXW勢が使えず関本、高岩が凡試合に。
アメドラ戦ももう一伸び欲しかった。
メインが救いですね。
（執筆日：5/11/09）
DVD Rating：★☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
①４コーナー・サバイバル：ダン・パイザンvs.サミ・カリハンvs.シャ・サミュエルズvs.トミー・エンド②関本大介vs.マーティン･ストーン
③ドレイク･ヤンガーvs.アダム･ポラック
④スティーブ･ダグラスvs.高岩竜一
⑤ブライアン･ダニエルソンvs.ダグ･ウィリアムス
⑥ザック・セイバーJr vs.テリー・フレイジャー
⑦ビッグ・ヴァン・ウォルターvs.エリック･スティーブンス
⑧Shingo vs.アブソリュート･アンディ
⑨タイラー･ブラックvs.クリス･セイビン