Germany Classic:Best of Germany 1987の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | フランツ・ヴァン・バイテンvs.レネ・ラサルテス(9/27/87) |
@フランツ・ヴァン・バイテンvs.レネ・ラサルテス(9/17/87)
レネがヒール・ワークに入りますが、
その前の導入をもう少し丁寧に描きたかったですね。
ただ組み立て自体は見事で
観客を見事に煽っていきます。
バイテンもダウン寄りに受けを合わせていますね。
細かな工夫を凝らしているので
年齢差のあるマッチアップながら
攻防の面で見劣りすると感じることもなかったですね。
レフェリーを絡めて終盤を演出し、
しっかり10日後のリマッチに向けてセットアップしました。
中々良い試合。
Aフランツ・ヴァン・バイテンvs.レネ・ラサルテス(9/27/87)
レスリングの鬩ぎ合いではバイテン優勢。
それもそのはず、レネはこの時59歳。
真っ向からの勝負はできません。
しかし主導権を握ってからの攻めは力強い。
腕に打撃を叩き込み、サブミッションで追い込み、と
その攻めの組み合わせは見事だし、
ヒールとしての怖さも感じさせてくれる。
普通にレジェンドにもなれるのに
最後までヒールとして徹するレスラー道に惚れ込みますね。
バイテンも攻防が限られる中
受け手としての表現でしっかり魅せきった。
反撃されてレネは脚を使って受け身。
リアルに心配なところもありましたが、
ブイテンも間をおいて配慮しながらベストを追及しました。
空間の使い方が素晴らしいですね。
アクションが限られているからこそ
技の使いどころとディティールに拘りきって表現している。
1試合で惚れさせるに十分なレネとバイテンの妙義でした。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:5/?/20)
Bテリー・ルッジvs.フランツ・ヴァン・ブイテン(10/1/87)
レスリングの中に荒々しさや挑発的な仕草を絡めたりと
この二人ならではのディティールがありますね。
ルッジがラフ度を上げて煽ります。
掌で踊らされる楽しみがありますが、
中盤以降は最後の1ムーブその直前まで
ワンサイドのシーンで構成されているので停滞感がありましたね。
停滞しつつも集中力を切らさせないのは流石ですが。
平均的な良試合。
Cテリー・ルッジvs.デニス・ガレット(10/11/87)
ルッジが受け手としてテンポ・コントロール。
デニスの自爆を誘発させると獰猛に襲いかかります。
アクションの技自体は現代と比べて過激でなくてもエネルギッシュですね。
ルッジがレスラーとして完成されていることを実感する内容でした。
デニス側に特筆すべき程のものはないことと
そんなにロング・マッチではないものの
効率的にフェイス/ヒールのダイナミズムを生み出していて不満点はなし。
中々良い試合。
(執筆日:5/?/22)
注目試合の詳細
なし試合結果
@フランツ・ヴァン・バイテンvs.レネ・ラサルテス(DQ)(9/17/87)Aフランツ・ヴァン・バイテンvs.レネ・ラサルテス(ドロー)(9/27/87)
Bテリー・ルッジvs.フランツ・ヴァン・ブイテン(10/1/87)
Cテリー・ルッジvs.デニス・ガレット(10/11/87)