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French Catch:Best of Frence Catch 1960 part.1の分析


名勝負 なし
好勝負 ジーン・コーン、イーシャ・イスラエルvs.マーセル・マニャビュー、クラウド・ガセット(4/21/60)

3本勝負:レネ・ベン・チムール、ギルバート・セスカvs.チェリー・ビビ、ピエール・ベルナール(5/6/60)

@ラサッテスvs.マイケル・アラリー(1/22/60)
 金髪ヒールのあらりーが良いですね。
 間を使って歩き回りつつポージングを意識した攻め。

 ラサッテスはレスリング・テクニックこそないものの
 ボディビルダー上がりでやられ姿は良い感じ。
 打ち上げるアッパーカードも絵になり、
 打撃戦だけの押し引きで盛り上がります。

 クオリティ的には伸び悩んだものの
 エンタメとしては十分に楽しませ続けました。

 フレンチ・キャッチはアスリートも豊富な一方で
 こういうキャラの立ったレスラーも少なくないですね。

 最後はえぐいダイビング・ニー・ドロップでフィニッシュ。

 平均的な良試合。

Aアントニオ・モントロvs.ピエール・ベネット(2/12/60)
 モントロはルチャドール。
 他にないムーブで見栄えがしますね。
 
 ただ決めるのか防がせるのか
 意思疎通が不十分の中で派手な動きをするので、
 時々ムーブが決まらず崩れることも。

 綺麗に決まった時の迫力は他にない飛び切りですけどね。
 それぞれが空中で交錯してミスかと思いきや
 ボディ・シザースに繋げたのは驚きでした。
 
 最後はベネットが打撃にシフトし場外に放り投げ。
 モントロが大きな受け身を取りつつ美しいヴィクトリー・ロールで逆転勝利。

 簡潔にまとめあげました。

 まあまあ良い試合程度ですが、モントロを見る価値はある。

Bジーン・コーン、イーシャ・イスラエルvs.マーセル・マニャビュー、クラウド・ガセット(4/21/60)
 軽快にスナップ・メア、シザースを着地していく
 クルーザー級ならではの攻防でスタート。

 一方で締め上げつつレフェリーの見ていないところで掌打したり
 レフェリーを盾にしたりとヒール要素も良い塩梅で織り交ぜていきますね。
 レフェリーがヒールに腹を立ててアッパーカートを打ち込む今風の演出もあり。

 グラウンドやタッグ要素もオールOK。
 更にはハード・バンプもあって、バランスの取れた内容。

 ぎりぎり好勝負。

C3本勝負:レネ・ベン・チムール、ギルバート・セスカvs.チェリー・ビビ、ピエール・ベルナール(5/6/60)
 切れ味鋭いレスリング。

 セスカの華やかなムーブを繰り広げた後、チムールの孤立。
 スナップ・メアでベルナールのハンマー・ロックから逃れようとするも
 セコンドのビビがベネットの手を掴んで防いだりと
 タッグならではの煽りが良いですね。
 
 一人出遅れたベネットも荒々しい打撃で甚振って存在感を示します。

 シチュエーションと帰結がしっかり繋がっており、
 全体から見て無駄な時間のない素晴らしい試合運びでした。

 派手な絵作りもできていましたね。
 3本目のフィニッシュも華麗でした。

 ぎりぎり好勝負。

D3本勝負:ロジャー・デラポルテvs.カウボーイ・ジャック・ベンス(5/26/60)
 デラポルテの安定感が素晴らしいですね。
 呼吸を図りながら上手くコントロールする。
 
 ベンスは少し重心が高く浮ついた動きなものの
 デラポルテの掌の上で、華やかな彩を試合に加えます。

 ベンスの足りない部分を目立たせず
 徐々に盛り上げるデラポルテの上手さ。

 脚攻めの明確な展開も良かった。

 ベンスは2本目にリベンジする際にも脚の痛みを表現。
 アメリカ出身だからこそのサイコロジーでしょうか。

 ボレの乱入とベンスが続行不能なことから
 3本目は行われずにそのまま決着したのは少し肩透かしでしたが、良い化学反応でした。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:11/?/20)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@ラサッテスvs.マイケル・アラリー(カウントアウト)(1/22/60)
Aアントニオ・モントロvs.ピエール・ベネット(2/12/60)
Bジーン・コーン、イーシャ・イスラエルvs.マーセル・マニャビュー、クラウド・ガセット(1-1)(45分時間切れ)(4/21/60)
C3本勝負:レネ・ベン・チムール、ギルバート・セスカvs.チェリー・ビビ、ピエール・ベルナール(2-1)(5/6/60)
D3本勝負:ロジャー・デラポルテvs.カウボーイ・ジャック・ベンス(2-1)(5/26/60)