French Catch:Best of Frence Catch 1960 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | テディ・ボーイvs.モデスト・アレド(10/13/60) |
@セルジ・レギオリvs.エリック・ウェスバーグ(7/1/60)
(途中から)
かけた後食らった後の動きだし早く
クルーザー級の良さが出ていますね。
バネ感のあるドロップ・キックにハードなアッパー・カート。
この2人の他の試合も見てみたいですね。
まあまあ良い試合。
Aアンドレ・ドラップvs.アンドレ・ボレ(7/15/60)
(途中から)
まったりグラウンド。
ヘビー級で大きい体をこじんまりさせずに受けます。
当たり前だけど地味に大切なことを徹底できていますね。
ボレが荒々しく打撃を放ちつつ
受け手はドラップのドロップ・キックに素晴らしい受け身を見せます。
腰折りのサブミッションに対しても背面逸らしての受け姿は美しい。
派手に焦らず堅実な試合運び。
1本目のフィニッシュ・シーンを使って次の攻防を生み出したり
上手く演出しながら一定の密度以上を保っています。
ボレのダメージ表現も素晴らしかった。
3本目がそれまでと比べると見所が少なく、
ボレの商品価値に配慮した中途半端な締めくくりだったのが残念。
中々良い試合。
Bアンドレ・ドラップvs.ロジャー・デラポルテ(9/22/60)
デラポルテが髪を掴んだり
ロープに押し付けて殴りつけたりとヒール道をまっしぐら。
ドラップも絵を大事にしながら適切に応対していますね。
両者間違いのない動きですが、
思ったように爆発しない煮え切らなさがあるのは
30分時間切れという結末故か。
内容自体は良いし、もう少し伸びそうな印象もありましたけどね。
平均的な良試合。
Cテディ・ボーイvs.モデスト・アレド(10/13/60)
キビキビと動きつつも重さを感じさせる動きですね。
ヘビー級とライトヘビー級の両方の良さを兼ね備えています。
ロープを蹴ってグラウンドに転がしたりと
立体的なレスリングの攻防。
同時に仮想性も利いているのがにくい。
中盤は打撃でシフト・チェンジしますが、
ダウン表現が上手くKOの可能性をチラつかせています。
そして当時としては信じられないことですが、
ロープ越しにベリー・トゥー・ベリーというスポットを
試合の要所で連発してドラマチックな展開としましたね。
ゼロ距離ドロップキックやコーナーに固定しての頭突き等
反撃スポットも負けじと見栄えのするもので
プロレスならではの魅力の詰まった勧善懲悪劇でした。
最後のフィニッシュも良い。
1960年のMOTY。
文句なしに好勝負。
(執筆日:11/?/20)
注目試合の詳細
なし試合結果
@セルジ・レギオリvs.エリック・ウェスバーグ(7/1/60)Aアンドレ・ドラップvs.アンドレ・ボレ(7/15/60)
Bアンドレ・ドラップvs.ロジャー・デラポルテ(30分時間切れ)(9/22/60)
Cテディ・ボーイvs.モデスト・アレド(10/13/60)