RPW:Best of RPW 2017の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.クリス・ブルックス(8/17/17) ザック・セイバーJr.vs.ウィル・オスプレイ(8/27/17) |
@タッグ王座戦、ウォー・マシーン・ルールズ:ウォー・マシーン(レイ・ロウ、ハンソン)(ch)vs.CCK(トラヴィス・バンクス、クリス・ブルックス)(8/16/17)
トルネード・ルール。
これをウォー・マシーン・ルールズと呼んでしまえる程
ウォー・マシーンはこの形式でブレイクしていますね。
リング外も使って大きな乱闘。
負傷中のリコーズが介入しても
ウォー・マシーンは物ともしないというアクセントもあります。
ただ大味な印象はありますね。
CCKもこの2人の組み合わせだとタッグ力が落ちるイメージ。
それでも終盤はWMを分断して追い込む、という
形がしっかりできているのは流石ですね。
そこを凌ぐことでウォー・マシーンのタフさが目立つも
最後はベルト攻撃連発で台無し感・・・。
他のトルネード・ルールの試合に比べると微妙。
平均的な良試合。
Aジェイ・ホワイトvs.トラヴィス・バンクス(8/17/17)
トラヴィスが攻撃的に応じ、
ジェイのナチュラル・フェイスっぷりを活かします。
ジェイもスポットに頼らず
繊細な積み上げで試合を作っていきました。
お互い相手を引き立てて良い化学反応でしたね。
好勝負に少し届かず。
Bブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.クリス・ブルックス(8/17/17)
ブルックスが不意打ちを仕掛けると
セイバーも感情的に応じます。
想像以上に感情の伴った張り合いになりましたね。
続いてセイバーが脚攻め。
これも支配しすぎず抵抗を許すことで
ブルックスの反撃への流れ、
気持ちをしっかりと伝えてきます。
終盤は一つにまとまりきっていないものの
それは2人のスキルが及ばなかったというより
想像以上に広がり、アイディアが溢れて抑制が効かなかったという印象です。
これは再戦して欲しい。
ぎりぎり好勝負。
Cジョシュ・ボドムvs.デイヴィッド・スターvs.バブルガム(8/27/17)
ボドムは尊大なヒールとしてかき回し役です。
スターが今のっている選手として
試合に勢いを与えます。
バブルガムは堅実な選択で試合を進めます。
3人がそれぞれ自分だけの役割を果たすという意味で
3ウェイとしては確かに良いものの
正攻法過ぎて少し面白みに欠けるか。
後半バブルガムの動きにオリジナル性があって
おっ、と思ったものの他2人は自分の限界を破れませんでした。
中々良い試合。
Dザック・セイバーJr.vs.ウィル・オスプレイ(8/27/17)
セイバーが先んじて腕攻撃スタート。
良い間で緊張感がありますね。
オスプレイも機動力を活かした技で魅せます。
相手に任せても高クオリティなので
少し相手任せにしている間に
タイミングを計って切れ味鋭いカウンターを織り込むことができる。
シンプルだが魅力的な前半戦。
打撃の打ち合いでヒート・アップすると
セイバーがオスプレイをコーナー上で絞首刑にする等
感情的な、怖いセイバーを解禁してきます。
今年のセイバーはこれができるようになって
一皮も二皮も向けて世界一のレスラーになりましたね。
終盤のサブミッション・スポットは
どれもフィニッシャーになりえる見せ方でした。
王座戦かと見間違う程の激戦。
文句なしに好勝負です。
Eデイヴィッド・スターvs.ライアン・スマイル(9/3/17)
スターが跳ね起きれないという緩さを見せたかと思いきや
エプロンを使って過激なスポットを叩き込みロープを使って脚攻め。
この振り幅がスターの魅力ですね。
ライアンは受けに徹していますが、
力が入りすぎておらず
反撃はシンプルに勢いがあります。
終盤スマイルにもう一伸び欲しかったですね。
良い一進一退を見せていたのですが、
最後は良くも悪くもスターが完封する形になっていました。
好勝負に少し届かず。
Fジョシュ・ボドムvs.フラッシュ・モーガン・モブスター(10/1/17)
ノン・タイトルながら
しっかり王者/挑戦者の構図がありますね。
ボドムは王者然としつつもモーガンを軽んじていて
モーガンは予想を超えたカウンター、ムーブで健闘します。
このスタイル・クラッシュの方法論オンリーですが、
相当手があっている上に
1本調子でもちゃんと最後まで見せれるだけの引き出しがあります。
まさかこの試合がショーをスティールするとはね。
好勝負に少し届かず。
Gトラヴィス・バンクスvs.ティモシー・サッチャー(10/22/17)
ティモシーが挑発。
トラヴィスがのらず、
ティモシーは敢えてのプロレス技で揺さぶりにかかる、という
面白い展開になっています。
これによりトラヴィスの攻めの鋭さが際立っていて正解ですね。
思いの他スイングしています。
こういう形はティモシーの自分の形では余りないと思っていたが
しっかり根っこの部分で自分たち2人の共通部分を見出しました。
最後のクロス・フェイスはフィニッシュらしさが足りなくて
少し物足りない終わり方だったのが前年。
好勝負に少し届かず。
Hトラヴィス・バンクスvs.マイク・ベイリー(10/15/17)
蹴りにチョップをお互い耐え合って、と
ストレートにタフ・ガイな見せ方を。
要所で打ち合いを配した間違いない構成と
トラヴィスのリード・ラインでの盛り上げは良かった。
ただ最後のベイリーの蹴りに対する見せ方が微妙で
フィニッシュまでの流れが物足りなかったですね。
中々良い試合。
Iブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.マット・リドル(12/8/17)
それぞれ自分の武器はちゃんと出せていますが、
その時に相手が輝いているかというと疑問ですね。
サブミッションから投げへの
変幻の切り替えで中盤盛り上がって行きますが、
終盤のリドルの気合受けといった定番が
良いときの半分くらいしか効果を出せていません。
一方で上手くいっていない部分があるのは
2人が自分たちの試合をやろうとしたからでもあって
光るものも少なくはなかったので
終わってみれば思ってより総合評価は低くないですね。
中々良い試合。
Jクリス・ブルックスvs.デイヴィッド・スター(12/13/17)
序盤はブルックスがヘタレっぷりを発揮して楽しませます。
メインで試合放棄のネタまでやってしまうか、と首を捻っていましたが
一気に素早い切り替えし合いに転じハード・スポットで
がつんと展開を持っていくのには関心しました。
ハードな投げからどんどん加速。
シングルとしてはとかくテンポだけで押しすぎ。
最後もレフェリーがカウント2で止めるミスをした
丸め込みフィニッシュで残念な印象をダメ押し。
平均的な良試合。
(執筆日:12/?/17)
注目試合の詳細
なし試合結果
@タッグ王座戦、ウォー・マシーン・ルールズ:ウォー・マシーン(レイ・ロウ、ハンソン)(ch)vs.CCK(トラヴィス・バンクス、クリス・ブルックス)(8/16/17)Aジェイ・ホワイトvs.トラヴィス・バンクス(8/17/17)
Bブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.クリス・ブルックス(8/17/17)
Cジョシュ・ボドムvs.デイヴィッド・スターvs.バブルガム(8/27/17)
Dザック・セイバーJr.vs.ウィル・オスプレイ(8/27/17)
Eデイヴィッド・スターvs.ライアン・スマイル(9/3/17)
Fジョシュ・ボドムvs.フラッシュ・モーガン・モブスター(10/1/17)
Gトラヴィス・バンクスvs.ティモシー・サッチャー(10/22/17)
Hトラヴィス・バンクスvs.マイク・ベイリー(10/15/17)
Iブリティッシュ・ヘビー級王座戦:ザック・セイバーJr.(ch)vs.マット・リドル(12/8/17)
Jクリス・ブルックスvs.デイヴィッド・スター(12/13/17)