OTT:Best of OTT 2017 part.3の分析
名勝負 | マット・リドルvs.マイク・ベイリー(10/7/17) |
好勝負 | #1コンテンダーズ・マッチ:ジョーダン・デヴリンvs.マット・リドル(11/4/17) ノー・リミッツ王座戦:マーク・ハスキンス(ch)vs.ジョーダン・デヴリン(12/9/27) キングス・オブ・ザ・ノース(ボーンソウ、ダミアン・コーヴィン、ダンカン・ディスオーディナリー)vs.マーク・ハスキンス、フリップ・ゴードン、レイ・フェニックス(12/10/17) |
@マット・リドルvs.マイク・ベイリー(10/7/17)
間合いを計っての打撃の牽制合戦から
不意を突いてベイリーがCデストロイヤー。
気合で耐えたリドルが打ち返すという異形の掴みで
初っ端からトップ・クラスの熱量が生まれます。
相手がダウンしない中で場外打撃戦。
段差のある観客席越しに持ち上げたりと
他で見たことのない戦いが繰り広げられます。
後半は見せ方を絞って真っ向からハード・ヒット。
どちらが倒れるか単純明快な張り合いを
下手な味付けをせずストレートに
それぞれの魅力を押し出して仕上げました。
ぎりぎり名勝負。
Aマット・リドルvs.ザック・ギブソン(10/8/17)
ギブソンが相手の形に持って活かせず腕攻め。
ダイブを放ち腕攻め継続。
事前にマイク・アピールを入れていただけの
気持ちを行動でも伝えることができていますね。
リドルの思わぬ苦戦に観客の応援も力が入ります。
リドルの苦戦を得意技防止で上手く表現できていた。
ただ終盤の打撃戦が他のカードよりも熱量に欠けますね。
ギブソンの苦手ではないにしろ
他のレスラーより特に上回っていない部分で
売れ線だからと勝負してしまった印象です。
終盤が勿体無かったものの素晴らしい試合。
好勝負に少し届かず。
Bライアン・スマイルvs.スコッティ・デイヴィス(11/4/17)
デイヴィスが不意をついてフロント・ヘッド・ロックを決め
DDT、ネック・ブリーカーを連発。
意表を突いた面白い出だしですが、
いくらアンダードッグとはいえ
これを受けたスマイルが軽く扱いすぎな印象。
スマイルが主導権を取り返し、
手を、腰を攻めていきます。
デイヴィスの個性的な攻めを
スマイルも上手いこと合わせにいって
この2人ならではの試合に仕上げています。
デイヴィスが思わぬ健闘を見せて熱戦になりましたね。
間をコントロールしてもっとストーリーを語りきれば
更に魅力的に映っていたでしょう。
好勝負に届かずも中々良い試合。
C#1コンテンダーズ・マッチ:ジョーダン・デヴリンvs.マット・リドル(11/4/17)
この日のリドルは非常に厳しい攻めを見せますね。
体重を乗せて思いっきり打ち込んでいく。
対するデヴリンは華こそないものの
デイビー・リチャーズのような
硬いハード・ヒット・スタイル。
リドルを押さえつけておくための
技選びにはセンスを感じますね。
リドルもいつもの反撃の流れが作れず地道な削りあいへ。
技の種類の使い分けがハマって
終盤は華があり、尚且つ実が伴っている究極的な攻防でした。
想像以上の死闘。
文句なしに好勝負。
Dコーディvs.フリップ・ゴードンvs.レイ・フェニックス(12/9/27)
フェニックスとゴードンの飛び切りのムーブ。
そこに織り込まれるのは
見劣りしないキレを持ちつつ
キャラのニュアンスを持たせられるコーディ。
3人の間で心理戦も出来ていて
この3人で3ウェイをさせるとは
中々もって面白いブックを組んできたな、と思わせます。
ただ中盤にレフェリー気絶を絡めたのは少し手抜き。
終盤も場外を使って上手く整理すれば
もっと攻防に熱が入り盛り上がったはず。
所々で頭を使っていないのが見受けられたのは残念。
中々良い試合です。
Eノー・リミッツ王座戦:マーク・ハスキンス(ch)vs.ジョーダン・デヴリン(12/9/27)
仕留める道筋が明確な攻め合い。
ハード・ワークな両者なだけに
着実なスポットをそれぞれ重ねていきます。
似通ったスタイルの中でハスキンスが王者として貫禄を見せ、
デヴリンもそこからバトンを受け取るだけのパフォーマンスは見せました。
王座交代劇として印象的なシーンが少なく、
ワン・オブ・ゼムに埋もれてしまうがクオリティは十分。
ぎりぎり好勝負。
Fキングス・オブ・ザ・ノース(ボーンソウ、ダミアン・コーヴィン、ダンカン・ディスオーディナリー)vs.マーク・ハスキンス、フリップ・ゴードン、レイ・フェニックス(12/10/17)
英米墨トップ・フライヤーによる
これまた豪華なチームを組みましたね。
相手がビッグ・マンとあって序盤から美しい演舞を見せます。
ダイブ・シーンから場外乱戦、
リングに戻ってトリオ技、と
鉄板の試合構成で盛り上げていきます。
派手な攻防で面白いですが、
この2チームならまだまだもっと凄いことが出来るでしょう。
少しコンパクトにまとめてしまった印象はある。
ぎりぎり好勝負です。
(執筆日:12/?/17)
注目試合の詳細
なし試合結果
@マット・リドルvs.マイク・ベイリー(10/7/17)Aマット・リドルvs.ザック・ギブソン(10/8/17)
Bライアン・スマイルvs.スコッティ・デイヴィス(11/4/17)
C#1コンテンダーズ・マッチ:ジョーダン・デヴリンvs.マット・リドル(11/4/17)
Dコーディvs.フリップ・ゴードンvs.レイ・フェニックス(12/9/27)
Eノー・リミッツ王座戦:マーク・ハスキンス(ch)vs.ジョーダン・デヴリン(新チャンピオン!)(12/9/27)
Fキングス・オブ・ザ・ノース(ボーンソウ、ダミアン・コーヴィン、ダンカン・ディスオーディナリー)vs.マーク・ハスキンス、フリップ・ゴードン、レイ・フェニックス(12/10/17)