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WCPW:Best of WCPW 2017 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 PWWC準々決勝:ウィル・オスプレイvs.マイク・ベイリー(8/24/17)

@リコシェvs.キース・リー(7/21/17)
 リコシェが飛びついてヘッド・ロックをかけるも利いていないし、
 ヘッド・シザースを決めるもドロップ・キックを食らい、で
 序盤の見せ方は体格差を考えても
 リコシェの勝ち目をまったく感じさせないのはマイナス。
 20分と長めの試合時間設定のせいでしょうか、
 キースの技で繋いでいた印象です。
 しかしリコシェがクロス・ボディをキャッチして
 フォール・アウェイ・スラムなんていう
 どこにそんな力があるのか、というパワー・ムーブも放つようになると
 右肩上がりに本格派の攻防へ転じます。
 キースもリコシェを潰さない形で
 機動力の良さを出していて良かったですね。
 中々良い試合。
 (執筆日:8/?/17)

Aレイ・ミステリオvs.リコシェ(8/22/17)
 リコシェがヘッド・シザースをヘッド・スプリングで防いだり
 同ロープ走りを入れたりと
 オーソドックスな演舞が彼の味付けで色を帯びます。
 619前に起き上がってリコシェがバック・ブリーカー。
 試合を支配すると腰を攻めて行きます。
 リコシェは上手いこと技あわせもそうですし、
 良い構成に導いていますね。
 619前のヘッド・シザースを攻防のキーとして
 ちょっと終盤苦しさはありますが
 ぶれずにやりきりました。 
 中々良い試合。

Bウィル・オスプレイvs.マーティ・スクール(8/22/17)
 ライバル対決。
 オスプレイがビッグ・ブーツを連発しダイブ。
 派手ながらスクールの攻めになった時の落差は気になりますね。
 今回のスクールはスケールが小さい印象です。
 攻防は多くできているのですが、
 相乗効果で高めあっていく感覚が得られるまでには至らず。
 クライマックスは動きがのっていて良さげなんですけどね。
 平均的な良試合。

CPWWC1回戦:ジェイ・リーサルvs.ザック・セイバーJr.(8/23/17)
 開始直後リープ・フロッグにいったリーサルの脚を掴み
 セイバーが強烈なスラム。
 余りに鋭すぎて脚攻めの展開にならないのに違和感を覚えるほどです。
 お互い細かく意趣返し。
 大局観を見失うときもありますけどね。
 お互い譲らずどっちが勝ってもおかしくないバランスの良い攻防。
 細かな鬩ぎ合いを緊張感を持って描きました。
 終盤のセイバーの腕攻めかリーサルの4の字かという見せ場も良かった。
 好勝負に少し届かず

DPWWC1回戦:ウィル・オスプレイvs.レイ・ミステリオ(8/23/17)
 ミステリオvs.リコシェよりも立体を意識していますね。
 619系が水平の攻防なので
 意識的に高さを取り入れるのは良い選択です。
 中盤は凡庸。
 オスプレイが脚を攻めますが、
 ミステリオはもう少しセルしても良いのでは。
 後半にかけては溜めを作って期待値をあげ、
 よりドラマチックに感じさせると
 一つ一つ丁寧に魅せていきました。
 ただミステリオの必殺技を返すと
 即座にオスプレイが攻撃に移ってフィニッシュというのはダメージ無視で頂けない。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

EPWWC準々決勝:ウィル・オスプレイvs.マイク・ベイリー(8/24/17)
 かわしあいの演舞の中で蹴りの連打後に
 側転でかわす動きを入れるなど
 ベイリーはいつもに比べ
 この試合ではワン・ムーブ先の先を加えています。
 蹴りも冴えていてコンディション良いですね。
 2人の間で火花が散り勝利を貪欲に掴もうとしあう
 手に合わせ握る鬩ぎ合い。
 似たような技を防ぎあって
 素晴らしい内容になっているが
 最後は不必要に間を空けすぎで意図が逆効果になっています。
 ただそれも仕方ない、と一方では思うほど
 かなり重厚なニア・フォールにチャレンジしていましたからね。
 ぎりぎり好勝負。

FPWWC準々決勝:ザック・セイバーJr. vs.KUSHIDA(8/24/17)
 大一番で何度も戦ったことのある2人だけに
 長い時間を割くのは良い。
 ただニュートラルなレスリングを
 ダラダラやるのは如何なものか。
 テクニカル度はそれなりにあるのですが、
 お互い部位攻めを蓄積させるだけで
 スポットらしいものはないんですよね。
 構成も無機質です。
 ロング・マッチであることが前に出すぎて
 中身が伴っていない残念な内容です。
 まあまあ良い試合。
 
GPWWC準決勝:ウィル・オスプレイvs.リコシェ(8/26/17)
 ファルコン・アローを決めたリコシェが
 入場ゲートに連れて行きブレーン・バスター。
 リングアウト寸前に戻ろうとしたオスプレイに
 トペから450と一気に仕留めにかかります。
 オスプレイはまさかの防戦一方。
 決勝を見据えた展開としてはありですね。
 ただオスプレイの反撃が中々成功しない中で
 ちょっとした勢いも完全に消されてしまっている。
 オスプレイを全編ダメージ度80%で見せるというのは
 一流になった2人をしても難しかったか。
 凄いムーブを見せてなんぼのところが
 軽量級としてはどこかしらにありますからね。
 中々良い試合。

HPWWC決勝:KUSHIDA vs.ウィル・オスプレイ(8/26/17)
 オスプレイが初手でKUSHIDAを場外に落としダイブ。
 KUSHIDAもやり返しショートカット・スタートです。
 KUSHIDAは続けて挑発しながら腕攻め。
 ここで少し即決めようかという意図があっても良かった気がします。
 オスプレイが反撃として観客席のKUSHIDAめがけビッグ・ダイブ。
 KUSHIDAのサブミッションを耐え凌ぐ様子といい
 決勝らしさ、オスプレイを応援する流れが出来ています。
 ただそのお膳立てのためにKUSHIDAが少し制限を受けた印象。
 オスプレイが勝つならまだしもKUSHIDAが勝利ですからね、
 最後は均衡した攻防に戻した見せ方をしても良かったのでは。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:9/?/17)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@リコシェvs.キース・リー(7/21/17)
Aレイ・ミステリオvs.リコシェ(8/22/17)
Bウィル・オスプレイvs.マーティ・スクール(8/22/17)
CPWWC1回戦:ジェイ・リーサルvs.ザック・セイバーJr.(8/23/17)
DPWWC1回戦:ウィル・オスプレイvs.レイ・ミステリオ(8/23/17)
EPWWC準々決勝:ウィル・オスプレイvs.マイク・ベイリー(8/24/17)
FPWWC準々決勝:ザック・セイバーJr. vs.KUSHIDA(8/24/17)
GPWWC準決勝:ウィル・オスプレイvs.リコシェ(8/26/17)
HPWWC決勝:KUSHIDA(優勝!)vs.ウィル・オスプレイ(8/26/17)