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SWE:Best of SWE 2016 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 AAW王座戦:サミ・キャリハン(ch)vs.トミー・エンド(7/10/16)

@ピート・ダンvs.マーク・ハスキンス(4/9/16)
 通常のSWEの試合に比べると
 かなりじっくりと序盤の積み重ねをしていますね。
 相手に主導権を譲るまいとする細かな鬩ぎ合い。
 観客席裏の場外乱闘からリングに戻るとピートのターンになっていますが、
 鬩ぎ合ってただけにハスキンスが守勢になるだけの
 もう少し印象的なスポットを用意したかった。
 後半に関しても一進一退は丁寧なものの
 地味な印象はぬぐえないですね。
 それでも乱入者が出てきたクライマックスで爆発。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

Aピート・ダンvs.タイラー・ベイト(4/30/16)
 試合の展開スポットは特にいつもと変わりないものの
 序盤から終盤まで相手に対する対抗意識が前面に出てていて 
 打撃の耐えあいが頻繁に出てきます。
 細やかな攻守の調整に寄与していて見応えがありましたね。
 また感情ののった打撃は重戦車タイプのタイラーを最高に輝かせていましたね。
 唯一残念なのは試合時間が11分しかないこと。
 SWEは試合時間が短めなんですよね。
 これだけが物足りない原因。
 好勝負に少し届かず。

Bアンドリュー・エヴェレット、タイラー・ベイトvs.セコンド・シティ・コレクティヴ(ダミアン・ダン、ピート・ダン)(4/30/16)
 ピートとタイラーの絡みは
 同日のシングルと同じくインテンシティの高い戦い。
 そこにエヴェレットのハイ・フライや
 ダミアンの追加ヒール・プレイが加わって
 タッグとしての華やぎが生まれているのは良いのですが、
 根幹的な魅力はピートvs.タイラーなので
 同日に2大会なぞやらずにピートvs.タイラーに
 20分弱の試合時間を与えてくれ、と思ってしまいますね。
 良いタッグではあるのですが、これも試合時間11分ほどですし。
 平均的な良試合。

Cスピード・キング王座戦:アンドリュー・エヴェレット(ch)vs.マーク・アンドリュース(5/1/16)
 フェイス/ヒール構図が弱いので
 もう少し相手を意識し高めあう展開が欲しいですね。
 普通ならキレの良いかわし合いなぞしそうな所で
 スタンディング・ムーンサルトの披露し合いになっている等
 全体的にその要素が薄めて時間調整しているように見えます。
 そしてその時間も15分なので一般的には何も長くないという・・・。
 エヴェレットの飛びたがり、試合運びの弱さも響き普通の試合。
 まあまあ良い試合程度です。

Dピート・ダンvs.シェイン・ストリックランド(7/9/16)
 CZW共同開催で参戦経験はあるものの
 実質初ゲストも同然のストリックランド。
 序盤でしっかりと魅力的な伸びやかな動きでアピール。
 ピートもストリックランドをもてなし、
 後半のテンポの良い攻防では
 双方のスタイルが上手くかみ合っています。
 クライマックスではSWEでは珍しい断崖式技も出て盛り上がりました。
 中々良い試合。

EAAW王座戦:サミ・キャリハン(ch)vs.トミー・エンド(7/10/16)
 サミが非常に賢いファイトを展開。
 エンドの強烈なストライカー・キャラを立てつつ、
 それを外して自分のペースに持ち込みハード・ヒット。
 観客をのめりこませる熱量、エンターテイメント性も良い。
 サミに封じ込まれつつも挑戦者とは思えぬ
 威風堂々とした佇まいを見せるエンド。
 期待している打撃のぶつかり合いだけで終わらず
 投げやトペが上手く組み合わさった終盤は予想以上の伸びてきましたね。
 最後は良い意味で無茶苦茶にやって〆。
 文句なしに好勝負です。

Fスピード・キング王座戦:アンドリュー・エヴェレット(ch)vs.ウィル・オスプレイ(8/7/16)
 エヴェレットが奇襲からSSPを決めたり
 中盤で打撃を数度かわす流れがあったり、
 コーナー上で股越しスーパー・キックをかわす攻防をしたりと
 試合の中での挑戦が幾つも見られます。
 ただその中には展開として十分に利いていないものとか
 技のインパクトが足りなかったりするものもあり玉石混合。
 そして王座交代劇とはいえSWEらしく10分で完結。
 中々良い試合です。

Gピート・ダンvs.クリス・ヒーロー(8/1/3/16)
 レスリングからスタートして
 ヒーローがエルボー・スタイル解禁するのが定番ですが、
 ヒーローが何故かエルボーを見せず中途半端な展開。
 そうなるとピートのヒールとしてのコントロールも
 必然性がなく緊張感も生まれません。
 後半になるといつもの形になって
 手に汗を握る削りあいが見られますが、
 2ヵ月後に行われるOTTの方がお勧めです。
 まあまあ良い試合。

HPJブラックvs.サミ・キャリハン(8/13/16) 
 PJが奇襲トペを仕掛けますが、
 その後サミがトペを即座にやり返すかと思いきや
 連続ロープ走りを入れて賑やかす等
 相手だけを見た真っ向からのぶつかり合いではなく、
 観客も巻き込んで色々行います。
 その点ではTVプロレス寄りに近い所はあるか。
 飛び切りの試合ではありませんが、
 楽しませる理由作りはしっかりして良さげ。
 平均的な良試合。
 (執筆日:6/?/17)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ピート・ダンvs.マーク・ハスキンス(4/9/16)
Aピート・ダンvs.タイラー・ベイト(4/30/16)
Bアンドリュー・エヴェレット、タイラー・ベイトvs.セコンド・シティ・コレクティヴ(ダミアン・ダン、ピート・ダン)(4/30/16)
Cスピード・キング王座戦:アンドリュー・エヴェレット(ch)vs.マーク・アンドリュース(5/1/16)
Dピート・ダンvs.シェイン・ストリックランド(7/9/16)
EAAW王座戦:サミ・キャリハン(ch)vs.トミー・エンド(7/10/16)
Fスピード・キング王座戦:アンドリュー・エヴェレット(ch)vs.ウィル・オスプレイ(新チャンピオン!)(8/7/16)
Gピート・ダンvs.クリス・ヒーロー(8/1/3/16)
HPJブラックvs.サミ・キャリハン(8/13/16)