TOP他大陸のプロレスイギリス 現インディー団体 →RQW:King of Europe Cup 2007 Day One 4/28/07

RQW:King of Europe Cup 2007 Day One 4/28/07の分析


名勝負 なし
好勝負 3本勝負:PAC vs.エル・ジェネリコ(1PW:UK 4/20/07)

Day 1とDay 2がパッケージになって売られていますが
量が多いので2夜に分けてレビューします。
Day 1は総時間3時間10分でPALになります。

16団体16選手がヨーロッパの覇者となるべく争った2日に渡るトーナメントです。
WXWの16カラット・ゴールド・トーナメント1週間前ということで
招聘選手はほとんど同じですね。

1試合目−クリス・ヒーロー(CZW)vs.クラウディオ・カスタニョーリ(Chikara)
  WXWでは好勝負を見せたこの2人ですが
 今回はあっさりレスリングを切り上げ
 軽快な動きに場外ダイブと
 巨体に似合わぬ身体能力の良さを見せます。
 そしてこれから終盤へというところで事件は起きました。
 ヒーローがバック・ドロップを決めると
 リングがへこんでしまいます。
 たぶん板が割れたんでしょうね。
 そのためあまりリングに負荷はかけられないと
 ぎこちない、大技を決めれない攻防にならざるを得ずまあまあ良い試合程度に収まる。

2試合目−マーティン・ストーン(RQW)vs.潮崎豪(Noah)
 ストーンはよくある没個性レスラーですが
 RQW王者だけあって割かし分かっているようで
 シンプルなまあまあ良い試合に。
 それよりも自団体の王者にもかかわらず
 1回戦で敗退させトーナメントの質を高めようとした
 潔い決断に拍手を送りたいですよ。
 WXWとは大違い。

3試合目−PAC (1PW:UK)vs.トレント・アシッド(PWU)
 スローすぎる展開でスポット・フェストというにも
 値しないひどすぎる試合。
 しかし終盤見せた椅子で橋渡しにした椅子への雪崩式リバース・ハリケーン・ラナはやばすぎる。

4試合目−エル・ジェネリコ(IWS)vs.マット・サイダル(IWA-MS
 リング中央にいくとまたリングが壊れるのではと
 仮定したお笑いから入ってくるも
 その後は得意技をいくつか出したなと思ったらすぐに終わってしまいました。

5試合目−ダグ・ウィリアムス(Premier Promotion)vs.アーレス(WXW)
 アーレスのいつものつまらない試合。

6試合目−ゼブラ・キッド(WAW)vs.デイビー・リチャーズ(PWG)
 場外乱闘でバルコニーからテーブルへのエルボー・ドロップ?などあり盛り上がりましたが
 暗くてほとんど見えないので何とも・・・。
 リングに戻ってからの攻防はひどい。

7試合目−斉藤了(Dragon Gate)vs.ジョディ・フレッシュ(1PW)
 もう少しスピードが欲しい所ですが
 フレッシュの飛び業師ぶりが発揮され
 斉藤もそれでペースを乱すことなく試合を進め中々良い試合。
 フレッシュは場外へのスプリングボード式シューティングスター・プレスで
 頭部を階段に打ち付けたにもかかわらず試合を進めた根性は見事。

8試合目−ナイジェル・マッギネス(ROH)vs.ライノ(TNA)
 ライノですからね。
 まともに試合せず観客席での乱闘とかで盛り上げだけに徹したのは
 正解と言っちゃ正解だけど・・・
 その部分が6試合目の劣化版になっているのは元ECWの名折れ。
 リングに戻ってからはこちらの方が良いけど
 ナイジェルのおかげだし。
 最大手団体からの2人がこういう試合では・・・。

@3本勝負:PACvs.エル・ジェネリコ(1PW:UK 4/20/07)
 いやプレ・ショーでやるカードじゃないでしょう。
 豪華すぎます。
 試合ですがまずはじっくりレスリングで魅せます。
 PACのPWG電撃登場で初めて見て以来
 久しぶりにPACの真髄を見ました。
 レスリングができるからこそ只の飛び業師で終わらない可能性を秘めている。
 安易に高難易度のハイ・フライングに頼るよりこっちを大切にして欲しいなぁ。
 さて話を戻すとレスリングを基調にじわじわと盛り上げると
 PACの見事な動きから12分で1本目終了。
 ややあっけないけど試合時間が長すぎると
 PACの魅力の一つ、飛びが鈍るのでこれは仕方ない。
 プレ・ショーだし。
 2本目はジェネリコがペースを落とし
 完全に優位に立つので
 PACの猛反撃があって、それをしのいで終わりかなと思ったら
 そのまま押し切ってすんなり終了。
 これはちょっといけませんね。
 プレショーとはいえ。
 3本目は期待通りの大技、切り返し連発です。
 PACはここで大技を連発するしかなく
 単調なのを今後改善するべき。
 PWGの試合では雰囲気、勢いで押し切ったけど、
 今回はやや間が開いて勢いが足りず
 会場が入場者数の割りに広く熱気がない。
 そして何度も言いますが、あくまでプレショー。
 そんなこんなでPWGでの初勝負には及びませんでしたが
 現時点で見たこのカードの中では2番目に位置する、
 まったくもってプレショーに似合わぬ熱戦でありました。
 
Aダグ・ウィリアムス、潮崎豪vs.デイビー・リチャーズ、アツシ・アオキ(RQW 12/16/06)
 早めに見せた両者の一極攻めが後に続かなかったり
 潮崎がなぜかチョップをほとんど出さなかったりと残念な点もありますが
 全体的にはこの4人ということで上手くやっていますね。
 中々良い試合。

総評
 トーナメントとはいえあっさりすぎる試合が多く
 失敗試合も多く見られます。
 しかし勝ち抜いた者は全て順当なので
 トーナメントの質の向上は確実なので2日目に期待できます。
 このディスクに限っては特典の方が見所でした。
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

@3本勝負:PACvs.エル・ジェネリコ(1PW:UK 4/20/07)
  握手して試合開始。
  両者クリーンにロープ・ブレイク。
  まずはじっくりとレスリング。
  PACがロープ・ブレイクで離れる。
  PACは脚に狙いをつける。
  ジェネリコがアーム・バーに返すもPACは手をロックしロープに脚をかける。
  レスリングの応酬が続いている。
  一転ロープ・ワークに移る。
  ジェネリコはショルダー・タックルで倒されるも
  アーム・ドラッグを連発し腕を取る。
  PACはロープを掴んで逃れる。
  両者お互いを認め握手。
  PACはヘッド・シザースの動きで腕取りから逃れる。
  ジェネリコはすぐさまアーム・ドラッグでまた腕を取る。
  PACは再びロープ・ブレイクで逃れる。
  ジェネリコが離れるやヘッド・シザースで奇襲。
  ドロップ・キックからカバー。カウント2。
  ジェネリコがショルダー・スルーで場外に落とそうとする。
  エプロンに着地したPACを殴り落とそうとする。
  PACは跳躍し逆に変形の首投げを決めるとハリケーン・ラナ。
  丸め込んで1,2,3!
  PACが先取(12分)!
  チョップを打ち合う。
  PACがハンド・スプリング・エルボーを狙う。
  ジェネリコは受け止めるとサイド・スープレックスでカバー。カウント2。
  ジェネリコはペースを落とし攻めていく。
  ダイビング・ボディ・プレスを決めるもカウント2。
  ならばとブレーン・バスターを狙う!
  PACが丸め込みに返す。カウント2。
  ジェネリコがブルー・サンダー・ドライバーを決めカバー。カウント2。
  再びブレーン・バスターを狙う!
  PACが丸め込みに返す。カウント2。
  ジェネリコ・ドライバーもカウントは2。
  エプロンに逃れたPACにビッグ・ブーツ。
  リングに戻しブレーン・バスターで1,2,3!
  これで1対1(18分)!
  PACはコーナー上のジェネリコを捕らえ雪崩式ハリケーン・ラナ。
  場外に逃れたジェネリコにコークスクリュー・ムーンサルト・ダイブ。
  リングに戻すとスタンディング・コークスクリュー・ムーンサルト。カウント2。
  ハンドスプリングで肩車の状態にすると反転しハリケーン・ラナ。カウントは2。
  PACがクローズラインへ。
  ジェネリコは避けると同時にコーナーへのエクスプロイダー。
  オッレッ!を決めもう1発狙う。
  PACは避けるとリバース・ハリケーン・ラナ。
  ジェネリコが何とか起き上がりビッグ・ブーツ。
  両者ダウン。
  カウント9で起き上がる。
  フォア・アームズを打ち合う。
  PACが延髄切りからハンド・スプリングDDT。
  カバーするもカウント2。
  ジェネリコがパッケージ・バスターを決めるもカウントは2。
  オッレッ!を決めるとハーフネルソン・スープレックスからブレーン・バスター!
  PACが寸前でハリケーン・ラナに切り返す!カウントは2!
  両者ダウン。
  PACがタイガー・スープレックスを決めるもカウント2。
  ならばとコーナー上へ。
  ジェネリコが起き上がりブレーン・バスタァァァァーを狙う!
  PACはジェネリコを殴り落とすとドラゴン・ドライバー!!
  カバーし1,2,3!
  2対1でPACの勝利(26分)!


Aダグ・ウィリアムス、潮崎豪対デイビー・リチャーズ、アツシ・アオキ(RQW 12/16/06)
  アオキ対潮崎で試合開始。
  腕の取り合いからアオキがショルダー・タックルを決めるも潮崎は倒れない。
  今度は潮崎がロープに走る。
  青木はドロップ・キックで迎撃。
  アーム・ドラッグ、ヘッド・シザースの繰り返しからアオキがドロップ・キックを決める。
  潮崎は場外に出て間を置く。
  リチャーズ対ダグになる。
  腕の取り合いからリチャーズがいつものように蹴りを入れる。
  ダグが脚に狙いをつけ捕まえる。
  潮崎も引き継ぐ。
  フォア・アームズを打ち合う。
  チョップを食らったリチャーズはすぐにあきらめ脚を取り交代。
  アオキは潮崎の脚を集中攻撃。
  潮崎は脚へのキッチン・シンクを決め交代。
  ダグはロープを使ってニー・ドロップ3連発でカバー。カウント2。
  連携の連続エルボー・ドロップを決める。
  潮崎がアオキを落とすとダグが襲い掛かる。  
  アオキを鉄階段にぶつけリングに戻す。
  カバーするもカウント2。
  アオキがドロップ・キックを決め交代。
  リチャーズがスピードを生かして攻め込んでいく。
  ハンドスプリング・延髄切りにファルコン・アローでカバー。カウント2。
  ジャーマンを狙う。
  潮崎は逃れるとスーパー・キックを放つも避けられる。
  リチャーズが蹴りを浴びせていく。
  潮崎は受け止めるとフィッシャーマンズ・スープレックス。
  スーパー・キックを放ち交代する。
  ダグがリチャーズに攻め込みジャーマン。カウント2。
  ならばとカオス・セオリーへ!
  リチャーズは丸め込みに返す。カウント2。
  リチャーズはSTOを決めアオキに交代。
  アオキが猛攻を見せジャーマンを狙う。
  ダグが逃れてアッパーカートを狙ってきた所をアーム・バーに捕らえる。
  潮崎がカット。
  4人全員がリングに入ってくる。
  リチャーズを落とすとアオキにドゥームス・デイ・アッパーカート。
  カバーするもリチャーズがカット。
  潮崎とリチャーズは場外でやりあっている。
  ダグがアオキにニー・リフトから丸め込み。カウント2。
  ダグがダイビング・ニー・ドロップを狙うもリチャーズが妨害。
  アオキが起き上がりスーパープレックス。
  リチャーズのミサイル・キック、アオキのノーザンライトとつなげるも潮崎がカット。
  潮崎を落とすと延髄切り、ノーザンライトと続けるもカウントは2。
  ダグがバックを取り返しカオス・セオリーで1,2,3!

試合結果

@クリス・ヒーロー(CZW)vs.クラウディオ・カスタニョーリ(Chikara)
Aマーティン・ストーン(RQW)vs.潮崎豪(Noah)
BPAC(1PW:UK)vs.トレント・アシッド(PWU)
Cエル・ジェネリコ(IWS)vs.マット・サイダル(IWA-MS)
Dダグ・ウィリアムス(Premire Promotion)vs.アーレス(WXW)
Eゼブラ・キッド(WAW)vs.デイビー・リチャーズ(PWG)
F斉藤了(Dragon Gate)vs.ジョディ・フレッシュ(1PW)
Gナイジェル・マッギネス(ROH)vs.ライノ(TNA)
@3本勝負:PAC vs.エル・ジェネリコ(1PW:UK 4/20/07)(2-1)
Aダグ・ウィリアムス、潮崎豪vs.デイビー・リチャーズ、アツシ・アオキ(RQW 12/16/06)