LF:Best of LF 2018の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | LF王座戦:トラヴィス・バンクス(ch)vs.マット・リドル(5/25/17) |
@クリス・リッジウェイvs.バブルガム(4/23/17)
リッジウェイがハードな蹴りを上手く使いこなしてヒール・プレイ。
地味に人気なバブルガムは間違いのない試合運び。
ダニエルズのような堅実さがありますよね、このレスラー。
それぞれが信頼しあって良い攻防を繰り広げました。
ただ盛り上がりたいだけの観客が一部にいて
そのチャントのせいで移入感が殺がれたのは残念。
好勝負に届かずも中々良い試合。
Aシェイン・ストリックランドvs.トラヴィス・バンクス(4/17/17)
ストリックランドのアクロバティックさは
黒人特有のものが合って素敵なので
彼は英国含めどんどん他団体巡りをして欲しいところ。
少し戦いとしての表現が淡白なものの
トラヴィスとも冷静に試合をあわる技術があります。
それに対してトラヴィスは少し直線的過ぎますね。
少し調子が悪いのか終盤大事な所で
空振りのミスやトペが崩れたりしていました。
これで水を差してしまったのは勿体無いですね。
基本的にはしっかり熱戦を展開していたのに。
好勝負に届かずも中々良い試合。
BLF王座戦:トラヴィス・バンクス(ch)vs.マット・リドル(5/25/17)
リドルがトラヴィスを挑発、
蹴ってきたトラヴィスに対抗して一歩も引かない蹴り合いに。
その上でガット・レンチ・スープレックスを3連発決めてみせる。
この攻撃的なリドルは外敵として完璧ですね。
トラヴィスがいつもながらに淡白な部分が少しあったのは確かですが、
それ以上にリドルの汗、血、肉を感じさせるリアル度が半端なく、
トラヴィスがかすむこと、かすむこと。
トラヴィスに物足りなさを感じつつも
リドルがお釣りが十二分に出てくる
心技体の充実っぷりで素晴らしかった。
ぎりぎり好勝負。
CLF王座戦:トラヴィス・バンクス(ch)vs.マーク・ハスキンス(6/13/17)
鏡合わせで打撃を張り合い、ダイブを打ち合い。
場外椅子に座らせてチョップを連打し合います。
両者のがむしゃらな部分が良く出ていますが、
ハスキンスがヒールでいくなら
もう少しすかす要素があっても良かったか。
中盤までに下地が出来ていなかったので、
終盤の多彩な攻防はかえって
見せ場があっちこっちに飛んでいる印象も受けました。
攻防に余韻を持たせたかったですね。
中々良い試合。
DLF王座戦、ラダー・マッチ:トラヴィス・バンクス(ch)vs.マーク・ハスキンスvs.シェイン・ストリックランド(6/18/17)
LFのメイン・イベンター3人による激突。
激しく数珠でやりあうのは見応えがあります。
しかしそれが中核になり過ぎたことで
ハスキンスのヒール要素であったり
ラダー・マッチならではの展開付けであったり、
3ウェイならではの独創的スポットが
最低限あるものの必要十分量には届かなかった印象。
意外に実現数が少ないように
3ウェイ+ラダーは難しい形式だとは思いますけれどね。
中々良い試合。
ELF王座戦:マーク・ハスキンス(ch)vs.タイラー・ベイト(7/18/17)
挑発しあって真っ向から打撃を打ち合います。
確かにハスキンスはがむしゃらファイトが魅力ですが、
ヒール王者にしては真っ向勝負すぎる嫌いも。
一方のベイトもここぞで引いてしまうのは
挑戦者という立ち位置を意識したのでしょうが
余りよろしくない。
王者/挑戦者が逆ならもっと上手くいったのかな。
鋭い一進一退を見せるハード・ファイトは
良くも悪くも王座戦らしさがない清清しいものでしたが、
だからこそハスキンスがズルして防衛というエンドは唐突。
序盤からヒールっぽさを出していれば
呆気なさを感じることもないのでしょうけれど。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:8/?/17)