PWA:Best of PWA 2018の分析
名勝負 | ロビー・イーグルスvs.ウィル・オスプレイ(8/11/18) |
好勝負 | ウィル・オスプレイvs.ケイヴマン・オーグvs.ロビー・イーグルスvs.ミック・モレッティ(2/25/18) トラヴィス・バンクスvs.ロビー・イーグルス(4/23/18) PWAヘビー級王座戦:ロビー・イーグルス(ch)vs.ジョナ・ロック(6/16/18) |
@ウィル・オスプレイvs.ケイヴマン・オーグvs.ロビー・イーグルスvs.ミック・モレッティ
(2/25/18)
オーグ、モレッティのキャラでユーモアを出しながら
アクション面も積極的に4ウェイ・スポットに挑戦。
体格で上回るオーグを少し抜け出た扱いにしたり
細かな調整、変化が出来ていますね。
オスプレイ、イーグルスがそれぞれオーグ、モレッティに
その場飛びスパニッシュフライを決めたところで
期待のシングル対決に突入。
今年のシングルで見られたように最高レベルの攻防が見られました。
とはいえそこまで4人でやってきた訳で
ケイヴマン、モレッティがそんなに長くはけているのは不自然ではありますけど。
最後は数珠で一気に持って行き〆。
オスプレイのカムバックだけに終わらせず
内容でもしっかり魅せきりました。
ぎりぎり好勝負。
Aトラヴィス・バンクスvs.ロビー・イーグルス(4/23/18)
鋭い打撃をロビーが跳ね返すも
打撃の打ち合いに持っていってトラヴィスが押し切り。
ストレートなぶつかり合いを見せる一方で
ちょっとした変化球も混ぜこんでいて退屈させません。
成長したロビーがトラヴィス相手に
引けを取らない動きを見せており観客も大盛り上がり。
少し相互の打ち合いありきなところもありますけどね。
方法論が似通っているのが、
スイングしたところもあれば
それで狭まったところもあるといった所か。
それでも終盤は変調させて一辺倒にならなくしているし、
概ね予想以上に価値ある対決としています。
文句なしに好勝負。
BPWAヘビー級王座戦:ロビー・イーグルス(ch)vs.ジョナ・ロック(6/16/18)
ジョナが非常に良い働き。
体格の差を幅の広いプロレスを維持しながら表現できているし、
怪物であるだけでなく相手を小馬鹿にするヒール性もある。
ロビーもトップ・エースとして
飛び切りのダイブを3連発で繰り出す等負けていない。
その後もばっちし噛み合って
予想以上のパフォーマンスを両者発揮。
ロビーの立体的な攻防、ジョナの器用な切り返しが冴え渡ります。
ロビーが雪崩式パワー・ボムを食らうも
反動からスーパー・キックを叩き込み450に繋げる等
無茶苦茶なスポットもありましたが、
それもある程度許容できるだけの熱狂がありました。
文句なしに好勝負。
Cロビー・イーグルスvs.ウィル・オスプレイ(8/11/18)
去年のエピック・マッチの再戦ですが、
オスプレイもロビーも去年とは違う。
オスプレイがスターとしての立ち振いますが、
ロビーも自信をつけているので
相手の提示する枠を超えるブラッシュアップを描き、
それを形にスル動きをすることができる。
オスプレイもならばと自由な発想を爆発させる。
アルゼンチン・バック・ブリーカー、
変形インディアン・デス・ロックのスポットは良かった。
面白く激しい切り返し合いで魅了した後、
後半の出だし偏執的なチョップの打ち合い。
人為的に爆発的な盛り上がりを生みますが、
これを一過性のものに終わらせず繋げていくのも去年と違う。
より意図的によりコントロールできている。
攻めかかるオスプレイが脚を痛めるアクシデント。
MOTYに求められるドラマ性を作るために
大成功の攻防戦から敢えて横道にそれてきます。
一番凄い部分ではないので若干落ちたか、と感じるシーンもなくはないですが、
これも思いのほか上手くやっているし、
オスプレイ/イーグルスのバランスを再調整して
壮絶な試合の幕閉じを導き出すにはこれしかない、と
試合が終わってみれば確信させるのだからこの決断は正解です。
去年はPWAのMOTYでしたが、今年は世界クラスのMOTY候補です。
オーストラリアのプロレスの歴史に名を刻みました。
文句なしに名勝負。
(執筆日:11/?/18)
注目試合の詳細
なし試合結果
@ウィル・オスプレイvs.ケイヴマン・オーグvs.ロビー・イーグルスvs.ミック・モレッティ(2/25/18)Aトラヴィス・バンクスvs.ロビー・イーグルス(4/23/18)
BPWAヘビー級王座戦:ロビー・イーグルス(ch)vs.ジョナ・ロック(新チャンピオン!)(6/16/18)
Cロビー・イーグルスvs.ウィル・オスプレイ(8/11/18)