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EPW:Best of EPW 2020の分析


名勝負 なし
好勝負 EPWコースタル王座vs.キャリア:マーカス・ピット(ch)vs.デイヴィス・ストーム(3/7/20)

@EPWコースタル王座vs.キャリア:マーカス・ピット(ch)vs.デイヴィス・ストーム(3/7/20)
 韻踏みのリズムと戦略的な攻防。
 トップ対決の格式もあって
 想像以上にセットアップが上手く行ってますね。

 ピットの女子マネ、アンバーが頻繁に仕掛けます。
 デイヴィスが翻弄されずに試合を進めるも
 デイヴィスのセコンドのリヒターが逆にキレてレフェリーから追放処分に。

 ここまで頻繁に絡めつつも
 焦点をあくまでピットとストームの戦いに留めて、
 尚且つしっかり一段一段ステップ・アップさせて
 フラストレーションを高めたのは良かったですね。

 ピットはヒール・プレイを押し出しつつアクションも見応えがあり、
 弾丸トペの勢いは凄まじく、これぞ21世紀のヒール像という感じ。

 ピットが主導権を取り返すとデイヴィスを甚振っていきますが、
 先に受けた腕への攻撃の痛みを丁寧に見せるのが良い。

 ロング・マッチとしての構築として間違いがありません。
 
 後半は少し大技に少し頼り過ぎている傾向も見られますが、
 2人の間の気持ちのぶつかり合いは筋が通っています。

 柵へのベリー・トゥー・ベリーを食らいながらも
 リングアウト寸前でリングに戻る等不死身の受けっぷりを見せる
 デイヴィスには三沢の姿が被ります。
 
 その上でワードとスレーター乱入というアメプロ要素追加。
 スレーターの上から目線に嫌気がさしてワードが離反、
 セメントが来てフェイス・ターンと共にベルト攻撃でフィニッシュです。
 この日でEPWから離脱するワードを最後にフェイスに戻し、
 試合後にしっかり壮行できるようお膳立てしました。

 色々な要素を上手く詰め込んだ内容でしたね。
 
 文句なしに好勝負。 
 (執筆日:2/?/20)

Aコースタル王座戦:デイヴィス・ストーム(ch)vs.ギャヴィン・マクガーヴィン(12/5/20)
 ギャヴィンが軽妙な動きを見せつつも
 ハイ・フライヤーの典型に落とし込まずに
 自由度を高く保ったままデイヴィスと一進一退。
 
 良い関係性で試合を進めていますね。

 デイヴィスは腰攻めからしっかり追い込みのシチュエーションを整えますが、一方のギャヴィン。
  
 バランスよい攻めを見せる一方で、
 序破急のメリハリという点では物足りないですね。
 疲労感ももう少し出せれば、と思います。

 ピット乱入により一度DQにより再試合。
 直線にデイヴィスが眦を切って流血したことがどこまで影響したか、
 比較的短時間にまとめあげましたね。

 メインとしては合格点ながらもう一歩踏み込めた気もします。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:1/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@EPWコースタル王座vs.キャリア:マーカス・ピット(ch)vs.デイヴィス・ストーム(新チャンピオン!)(3/7/20)
Aコースタル王座戦:デイヴィス・ストーム(ch)vs.ギャヴィン・マクガーヴィン(12/5/20)