Others:Best of Lucha Indies 2011 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ソラール、トラウマI vs.ネグロ・ナヴァーロ、トラウマII(GLC 4/2/11) |
@3本勝負:ソラール、ウルトラマンvs.ブラック・テリー、ネグロ・ナヴァーロ(Lucha Indie Afternoon 3/13/11)
1本目。
ウルトラマンはこの面子の中で見劣りしますね。
ナヴァーロxソラールのテンポの良さが光ります。
ナヴァーロは良く相手の動きを見て移行させていましたね。
加速させた後、ウルトラマンが立て続けに技を決めてフィニッシュ。
2本目はテリーが打撃で仕掛けそのまま1分ちょっとでフィニッシュ。
3本目は別の組み合わせを試します。
何かが生まれた訳ではありませんが
いつも目の前の絡みにばかり気を取られる中で
組み合わせ方は非常に良かったですね。
再びソラールxナヴァーロに戻り、相方の脱落含めじっくり見せてくれました。
平均的な良試合。
A3本勝負:ブラック・テリー、ネグロ・ナヴァーロ、レイ・メンドーサJr. vs.ブルー・パンテル、ソラール、ロッキー・サンタナ(UWE 3/16/11)
この本はこの相手とだけ、と決めて3本で全ての組み合わせを実現させています。
中でも目立っていたのはテリーxパンテルの渋いレスリング、
メンドーサxサンタナのハイ・フライング
そしてお馴染みソラールxナヴァーロのホールドでしたね。
個人で言うとテリーの調子の良さが目立っていましたね。
単純にレジェンドが仲良く集まっただけでなくヒートする部分もありました。
しかしそこから締めにいくのに打撃の打ち合いが無駄に長かったせいで、
同時フォールという綺麗な落としどころが浮いて見えたのは残念でした。
平均的な良試合。
Bソラール、トラウマI vs.ネグロ・ナヴァーロ、トラウマII(GLC 4/2/11)
(カットあり)
ナヴァーロとトラウマIが密着して流れるようなレスリング・ダンス。
その範疇の中でナヴァーロがちょっとした打撃を入れると
テンポ・アップさせてトラウマIも良い所を見せる。
ソラールとトラウマIIはテキパキと動いて
ジャベを一つ一つの工程を経て完成させる様子で魅せる。
後半はグラウンドからポーズがかったジャベへと推移。
3つ目の絡みはトラウマの兄弟対決。
気乗りしないトラウマIIにトラウマIがパワフルな技を決め、
その後トラウマIIがスピードで反撃する形ですが
この部分はカットが多く特にこれといったポイントはなかったですね。
4つ目の絡みは定番のソラールvs.ナヴァーロ。
良質ではありますが今回はトラウマとレジェンドの絡みの方が面白かったですね。
本人達も今回はそちらの方に重きを置いているようで
最後こそソラールvs.ナヴァーロでしたが
トラウマとより積極的に関わっていましたね。
カード上内輪的な感じとなりドラマはありませんが
素晴らしい純レスリング・マッチでした。
十分な時間を見る事が出来ましたが、それでもこれはフルで見たい。
ぎりぎり好勝負。
Cブラック・テリー、パンテラvs.ネグロ・ナヴァーロ、ピラータ・モーガン(Lucha Indie 7/23/11)
テリーとナヴァーロが良質なレスリング。
様々に体勢を入れ替えながらジャベを見せてくれます。
技も繰り出し十分にやった後で交代。
パンテラxモーガンはテリー、ナヴァーロより若いという事で
仕掛ける動きにキレがありテンポ・アップを受け持ちました。
工夫した入りからダイブまでやってくれたのは嬉しかったですね。
最後は連携を要所で織り交ぜて
代わりつつも常に動き続けて攻防を繰り広げました。
平均的な良試合。
Dアンヘリコvs.グラン・アパッチェ(Lucha Pop 8/27/11)
アンヘリコは若手ですがブラック・テリー、ネグロ・ナヴァーロに師事していたとあって
絡みつくようなレスリングが良いですね。
打撃をなくしたザック・セイバーって感じでしょうか。
アパッチェも好調ぶりを堅持。
他にも優れた技術を使いこなすレジェンド・ルチャドールはいるけれども
彼の場合は技術に加えて圧力、強制力があるのが素晴らしいですね。
レスリングを堪能しました。
ただしアパッチェが打撃を解禁してからの終盤はいまいち。
トラウマがリングサイドに現れて不穏な空気を漂わせており
リングの攻防を目立たせないようにしています。
アンヘリコがまだレスリング以外の攻防を行う実力がないというのもあると思いますけど。
平均的な良試合。
Eブラック・テリー、ネグロ・ナヴァーロvs.トラウマI & II(Lucha POP 8/27/11)
相手を見た上でグラウンドは動かすので
トラウマも父親のナヴァーロと同じ土俵で戦えていますね。
上質なグラウンド、一方で他に語る事もない進行のさ中、
トラウマIが父親のナヴァーロに強烈な張り手を叩き込みKO寸前まで追い込みます。
こうなると父親として黙っている訳にはいかず
強烈なホールドで苦しませてやろうとするナヴァーロと
打撃を切り口に攻略しようとするトラウマ、というドラマが生まれます。
テリーはそのドラマに関わりはしませんが
打撃に応じたかと思いきや相手を転がしたりと
変幻自在の戦法で技術的には一番輝いていたかもしれません。
最後はトラウマIIが脱落するも
トラウマIが他ならぬナヴァーロからギブ・アップを奪い勝利という決着。
この仕留め方が大変印象的でしたね。
これから親子抗争が始まっていくのか、期待する所です。
グラウンド以外のスポットがなく、
まだまだ乱戦に発展する程ではないので物足りない部分はどうしてもあるが素晴らしい試合。
好勝負に少し届かず。
Fネグロ・ナヴァーロvs.ニチョ・エル・ミジョナリオ(DTU 10/15/11)
ニチョの観客仕掛けるタイミング、身振りの見せ方は流石USA仕込みといった所。
レスリングは不格好だが、それが却ってナヴァーロが抑え込もうと発揮する技術が映える。
ニチョが打撃でダウンさせ技を見せて中盤へ。
ここまでは定番ですが次の瞬間、何とナヴァーロに蛍光灯攻撃。
これには驚きましたね。
その後もハードコア攻撃で追い込んでいきます。
ナヴァーロがぎりぎりの所で凌ぎ、
蛍光灯群に突っ込ませてからジャベで締め落とすという格好良い形でフィニッシュ。
ベテランならナヴァーロでなくても良いような気もしますが
魅力的なストーリーを持った内容。
まあまあ良い試合。
G4コーナー・イリミネーション・マッチ:ブラック・テリーvs.ネグロ・ナヴァーロvs.トラウマI vs.トラウマIIvs.ジューダス・エル・トレイターvs.テレモトvs.トリトンvs.ベリアル(LUCHA POP 11/26/11)
基本的にレスリングのみの内容です。
テリー、ナヴァーロの2人の翁は鉄板。
ナヴァーロの息子トラウマ兄弟も同じくです。
他は名前が合っているかは分かりませんが、
ベリアルはジャベを作る上で動きが崩れる程だし、トリトンは太りすぎ。
かなり歳を取っているテレモトは線が細く怪我しそうな印象を受ける。
またジャベも案外ベーシックなものしかない。
若手ジューダスは悪くないものの特に色もない。
ということで彼ら4人は数合わせと考えて問題ありません。
試合は出来る物が最後に残っていく理想的な脱落順で
テンポの共有は全員出ているので凄さはなくても間違いなく良試合となっている。
最後はトラウマIとナヴァーロの親子対決による激しい切り替えし合い。
これは見応えありましたね。
平均的な良試合。
HトラウマI vs.トラウマII(10/29/11)
俺の方がもっと凄いジャベが出来るぞ、と
テクニカルな入り方をするジャベの応酬。
どれもこれもユニークで感心しましたね。
基本ジャベとロープ・ブレイクの繰り返しなので
しばらくした所で定番のアーム・ドラッグ系からテンポ・アップ。
強烈な打撃や面白いスポットが出てきて後半も盛り上がりましたが、
それらスポットに対してもっとセルをすべきですね。
平手打ちでダウンした直後にショルダー・タックルを耐えていたりと
勿体無い使い方になっていますね。
もっとドラマチックな見せ方が出来たはずですね。
またそれに関して付け加えるなら
トラウマIより線の細いトラウマIは体の制動が不十分で
身振りの抑揚などはまだまだ改善の余地がありました。
伸びきらない部分もあったものの期待通りの兄弟対決。
中々良い試合でした。
(執筆日:12/1/11)
注目試合の詳細
なし試合結果
@3本勝負:ソラール、ウルトラマンvs.ブラック・テリー、ネグロ・ナヴァーロ(Lucha Indie Afternoon 3/13/11)A3本勝負:ブラック・テリー、ネグロ・ナヴァーロ、レイ・メンドーサJr. vs.ブルー・パンテル、ソラール、ロッキー・サンタナ(ダブル・フォール)(UWE 3/16/11)
Bソラール、トラウマI vs.ネグロ・ナヴァーロ、トラウマII(GLC 4/2/11)
Cブラック・テリー、パンテラvs.ネグロ・ナヴァーロ、ピラータ・モーガン(Lucha Indie 7/23/11)
Dアンヘリコvs.グラン・アパッチェ(Lucha Pop 8/27/11)
Eブラック・テリー、ネグロ・ナヴァーロvs.トラウマI & II(Lucha POP 8/27/11)
Fネグロ・ナヴァーロvs.ニチョ・エル・ミジョナリオ(DTU 10/15/11)
G4コーナー・イリミネーション・マッチ:ブラック・テリーvs.ネグロ・ナヴァーロvs.トラウマI vs.トラウマIIvs.ジューダス・エル・トレイターvs.テレモトvs.トリトンvs.ベリアル
(LUCHA POP 11/26/11)
HトラウマI vs.トラウマII(10/29/11)