TOPルチャ・リブレLucha Libre その他 →Arena Coliseo De Monterrey:2001 Vol.13

Arena Coliseo De Monterrey:2001 Vol.13の分析


名勝負 なし
好勝負 マスカラス・コントラ・カベジェラス、3本勝負:ロス・オリエンタレスvs.カリファネス・ロッケロス(7/8/01)

1枚、約1時間45分です。
SlamBamJam製。

@マスカラス・コントラ・カベジェラス、3本勝負:ロス・オリエンタレスvs.カリファネス・ロッケロス(7/8/01)
 死力を尽くした試合と良く言いますが、
 プロレスラーは基本的に死力を尽くしてはいけません。
 なぜなら動きが制御できなくなり汚くなるからです。
 それはプロとして好ましくありませんし、素人でも出来る事です。
 ただ一方で表現を超えて絶対的な疲労が求められる時もある。
 その時は自らの手で権利を勝ち取らなければいけません。
 そしてこの4人はそれをやってのけた。
 不意打ちから始まる1本目はまったく休む事なく、
 鏡像ムーブ、1対2スポット、連携技を相互が繰り出す圧倒的凝縮度を誇る内容です。
 この4分には1試合分のアクションが詰まっています。
 2本目も相手を違える事でムーブの売りを継続、流血で雰囲気も付随していきます。
 8分ぐらいありましたが立派な内容でした。
 3本目は認知済みの技をかわしての反撃という分かりやすい形でリセット。
 場の疲労度にあった技巧的丸め込み、ジャベで攻防を重ねます。 
 ただ当然10分もすれば能力的に限界が来ます。
 そこからはくどいだけで、ふらふらでムーブとしての価値のない攻防が更に10分ほど続きます。
 しかし既に権利を得ていればこそ、この試合の評価は揺るがない。
 最後の10分は目に見えている攻防ではなく、目に見えないこの試合を大切に考えている思いを伝えるためのものでした。
 おひねりをあげたくなるような素晴らしい激闘。
 Once in a Lifetimeを物にしたことを彼らは誇って良い。
 文句なしに好勝負です。

A3本勝負:アトランティス、トニー・リベラ、ブラゾ・デ・オロ、ブラゾ・デ・プラタvs.ベスティア・サルバヘ、ブルー・パンテル、フガス、ダミエン666(7/8/01)
 一部ではアトランティスXパンテルの上質なレスリングが見られますが1本目はポルキー・ルールズ。
 2本目はルードが4人という事で他人任せにした手抜きの支配。
 3本目は再びポルキーがいれば全て解決。
 クライマックスでロープに尻がひっかかってリングに入れないネタを入れてくる気が知れない。
 悪い試合。

Bタッグ王座戦:ウルティモ・ゲレロ、レイ・ブカネロ(ch)vs.ショッケル、サタニコ(7/15/01)
 1本目はゲレロらが仕掛け乱闘。
 2本目は見所がなく反撃し1−1。
 3本目もそのままで最後はマスクを自ら脱いで反則を呼び込みます。
 ゲレロとサタニコなら気持ちが入ってくると思ったけど期待外れで悪い試合。

Cスペル・リブレ、3本勝負:アンティファズvs.ドクトル・ワグナーJr(7/15/01)
 ワグナーが襲撃しボードで流血させます。
 そのまま2本目途中まで一方的に痛めつけます。
 アンティファズはプロレス寄りのスタイルが響いて勢いを十分に生めていませんね。
 3本目開始時にアンティファズがボード攻撃のお返し。
 そこからは長い長い一進一退。
 フィニッシュも弱いしまどろっこしさが先立っています。
 少し悪い試合。

総評
 @はメジャーのルチャの味わいとは違うが、死力を尽くした試合ゆえ好みに関係なく訴えかけるものがある。
 見て損はない試合です。
 (執筆日:9/24/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

@マスカラス・コントラ・カベジェラス、3本勝負:ロス・オリエンタレスvs.カリファネス・ロッケロス(7/8/01)
  ロッケロスがオリエンタレスを不意打ちし殴り倒す。
  セントーンへ。
  オリエンタレスはかわすとドロップ・キックで落とす。
  トペ・スイシーダで追撃。
  Iを持ち上げると頭から鉄柱にぶつける。
  リングに戻しコーナーに振ると連続クローズライン。
  フェイス・バスター。
  起こすと腕をクロスさせ蹴りつける。
  ドロップ・キックで挟み撃ち。
  ロープに走った方を打ち上げドロップ・キックさせる。
  殴り落としIIを引き入れる。
  ロープに振りショルダー・スルー。
  ロープに走りニール・キック。
  ロープに振り打ち上げる。
  片割れがフライング・クローズライン。
  ドロップ・キック。
  ドロップ・キックで落とす。
  Iが入ってきてクローズラインへ。
  オリエンタレスは避けると蹴り倒す。
  打ち上げてのドロップ・キックへ。
  Iはかわすとバック・エルボーでそれぞれ倒す。
  Aを落としBをコーナーに振る。
  突進。
  Bはかわすと拳を受け止めコーナー上へ。
  Iにダイビング・クロス・ボディを決めると同時にIIにアーム・ドラッグ。
  Iが羽交い絞め。
  IIが張り手を狙うもかわされ誤爆。
  BがIの拳を受け止め手を掴む。
  IIのスライディングを飛び越えてコーナーに駆け上がるとIに飛びつきヘッド・シザース。
  IIには同時にアーム・ドラッグ。
  コーナーのAはショルダー・スルーでBをエプロンに移動させる。
  突進してきたI、IIを蹴り倒す。
  Bがダイビング・クロス・ボディ。
  クローズラインをかわす。
  ロープに走ったI、IIがハリケーン・ラナを狙う。
  オリエンタレスがライガー・ボムに切り返し1,2,3!
  オリエンタレスが先取!

  押さえつけて拳を額に打ち付ける。
  Iは大流血。
  たまらず場外に出る。
  IIをコーナー上にのせ鉄柱に叩きつける。
  逆さ吊りにしてストンピング。
  オリエンタレスがドロップ・キック。
  場外に蹴りだす。
  Iが入りAと向き合う。
  Aが殴りつける。
  Iは押すとロープに走る。
  カウンターで場外へのショルダー・スルーを食らうもエプロンに着地。
  場外のBが脚を引っ張って落とし羽交い絞め。
  Aがトペ・スイシーダにいくもBがIIに殴られたため放してしまい誤爆。
  IIがBのマスクを引き裂く。
  リングではIがAをロープに振り変形ヒップ・トス。
  Aが場外に転がり出る。
  IIがBをリングに入れる。
  ロッケロスがBをコーナーに振り連続クローズライン。
  コーナー上にのせるとスーパープレックス。
  エルボー・ドロップ。
  ロープに振りフラップジャック+ネック・ブリーカー。
  蹴りを叩き込む。
  ドロップ・キック。
  打ち上げドロップ・キックで落とす。
  入ってきたAを殴りつける。 
  ロープに振りビッグ・ブーツ。
  コーナーに振るとセカンド・ロープにのったBに雪崩式ヒップ・トス。
  持ち上げると合体パワー・ボム。
  合体フェイス・バスター。
  ロープに走りドロップ・キックで落とす。
  入ってきたAを蹴りつける。
  コーナーに振り連続クローズライン。
  コーナー上にのせると雪崩式ハリケーン・ラナからダイビング・ボディ・プレス。カウント2。
  入ってきたBも捕まえる。
  それぞれかついで回転させて落とす。
  オリエンタレスを絡めてと倒立のサブミッションを決めギブ・アップさせる!
  これで1-1!

  Aを蹴りつけると場外に転げ落ちる。
  Bも放り捨てアピール。
  Iは場外に出るとAを押さえつける。
  IIがスライディング・キック。
  Bをリングに戻す。
  ロッケロスがBをコーナーに振りクローズラインへ。
  BはかわすとIにクローズライン。
  IIにバック・ブリーカー。
  Iにバック・ブリーカー。
  Aが入りストンピング。
  ロープに喉を押し付け、頭部を蹴り飛ばす。
  IIを殴り落とす。
  Iも落とす。
  仕切りなおし。
  IがAに飛びつき倒す。
  ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  Aがゴーリー・スペシャル。
  Iが上体を起こしヴィクトリー・ロールを狙う。
  Aが潰す。
  Iが体勢を入れ替える。 
  Aが体勢を入れ替える。カウント2。
  ハリケーン・ラナへ。
  決められないもののそのまま別の丸め込み。カウント2。
  ロープに振り持ち上げる。
  Iが丸め込んで変形バタフライ・ロック。
  Aが振りほどき変形4の字。
  Iがロープを掴む。
  Aがドロップ・トー・ホールド。
  脚を絡め両腕を取る。
  Iが振りほどく。
  腕を取ると丸め込んでサブミッション。
  張り手。
  コーナーに振ろうとする。
  Aが振り返しスプラッシュ。
  かわされるもバック・エルボーをいれ突進。
  Iがパワー・スラム。カウント2。
  張り手。
  Aが打ち返す。
  Iが張り手。
  Aが張り手。
  同時にロープに走りクローズラインを撃った様子。
  同時にロープに走りクローズライン。相打ち。
  両膝を突いた状態で張り手。
  同時にロープに走りフライング・ヘッド・バッド。
  II、Bが入りそれぞれカバー。カウント2。
  Bがロープに走りIIにボディ・シザースで飛びつく。
  サーフボード・ストレッチを狙う。
  IIが逃げ切る。
  チョップ。
  ロープに振りヒップ・トスを狙う。
  Bがアブナミドル・ストレッチ。
  IIが体勢を入れ替える。
  丸め込む。カウント2。
  Bが胸に張り手。
  ロープに振り持ち上げると固める。
  グラウンドに転がし締め上げる。
  放すとクローズライン。
  クローズライン。
  クローズラインへ。
  IIが受け止めサブミッション。
  脚もかける。
  丸め込む。
  Bの脚がロープにかかる。
  殴りかかる。
  Bは受け止めるとアブナミドル・ストレッチ。
  持ち上げようとする。
  IIが丸め込む。カウント2。
  両者場外に転がり出る。
  Aがフライング・ヘッド・バッドへ。
  Iはかわす。
  ロッケロスがAを振りBにぶつける。
  AとBを振りぶつけようとする。
  オリエンタレスは腕を絡めて方向転換、クローズラインへ。
  ロッケロスはかわすと胸に張り手。
  IIを打ち上げAにハリケーン・ラナを決めさせる。
  BがIに飛びつく。
  Iが回転させ落としカバー。カウント2。
  それぞれオリエンタレスを担ぐ。
  コーナー前に叩きつけコーナーに上る。
  オリエンタレス起き上がり場外に突き落とす。
  トペ・コンヒーロで追撃する。
  リングに入る。
  ロープに走りエプロンに上がってきたロッケロスにドロップ・キックを狙う。
  かわされロープに激突。
  ロッケロスがコーナーに上りミサイル・キックで落とす。
  Iがコーナーに駆け上がりダイビング・ボディ・アタック。
  IIがクロスでトペ・スイシーダ。
  IとAがリングに入る。
  Aがドロップ・キック。
  ドロップ・キック。
  ボディ・スラム。
  コーナーに上りかけるも戻ってボディ・スラム。
  コーナーに上っていく。
  IIが脚を払い落とす。
  ロッケロスがAをロープに振りフラップジャック。
  コーナー上にのせる。
  IIが雪崩式ハリケーン・ラナ。
  Iがダイビング・ボディ・プレスに続けるもカウント2。
  2人でジャベを決めてギブ・アップさせる!
  入ってきたBを蹴りつけロープに振る。
  フラップ・ジャック。
  ロープに振りスパイン・バスター。
  エルボー・ドロップ。
  Iが押さえIIがコーナー上に向かう。
  BがIの隙をついて丸め込み1,2,3!
  Iが脱落し1対1に。
  BはIIのクローズラインを避けるとアトランティダへ。
  決まりかけるも逃げられる。
  IIはBをコーナーに振るとクローズライン。
  突進するもかわされて鉄柱に激突。
  場外に転落する。
  Bがトペ・コンヒーロ。
  リングに戻る。
  エプロンに上がってきたIIに張り手。
  ドロップ・キック。
  ロープに走り突進するもかわされ場外転落。
  IIがリングに戻ってロープに走りトペ・コンヒーロ。
  同時にリングに戻る。
  張り手の打ち合い。
  Bがロープに走りハリケーン・ラナへ。
  IIがパワー・ボムに切り返す。カウント2。
  張り手の打ち合い。
  IIがロープに走り回転してハリケーン・ラナを狙う。
  Bがライガー・ボムに切り返す。カウント2。
  ボディ・スラム。
  コーナー上へ。
  IIが駆け上がり雪崩式アーム・ドラッグ。
  カバー。カウント2。
  張り手を打っていく。
  チョップで倒す。
  起こすとロープに振ろうとする。
  Bは振り帰すとアトランティダ。
  回転させてギブ・アップさせる!
  オリエンタレスの勝利!
  ロッケロスの髪が切られる。
  ロッケロスは髪を切られた後オリエンタレスとハグして相手の腕を上げる。

試合結果

@マスカラス・コントラ・カベジェラス、3本勝負:ロス・オリエンタレスvs.カリファネス・ロッケロス(2−1)(7/8/01)
A3本勝負:アトランティス、トニー・リベラ、ブラゾ・デ・オロ、ブラゾ・デ・プラタvs.ベスティア・サルバヘ、ブルー・パンテル、フガス、ダミエン666(2−1)(7/8/01)
Bタッグ王座戦:ウルティモ・ゲレロ、レイ・ブカネロ(ch)vs.ショッケル、サタニコ(2−1)(DQ)(7/15/01)
Cスペル・リブレ、3本勝負:アンティファズvs.ドクトル・ワグナーJr(2−1)(7/15/01)