CMLL:Best of CMLL 2019 Part.3の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | トルネオ・グラン・オルタナティヴァ決勝:ミスティコ、フガーズvs.スターJr.、ヴァリエンテ(10/18/19) レイ・デ・インフラムンド、3本勝負:サンソン(ch)vs.スターJr.(11/1/19) |
@メキシカン・ナショナル・ライト級王座戦、3本勝負:エレクトリコ(ch)vs.ヴィルス(8/5/19)
レスリングはヴィルスなので間違いなし。
軽く演舞を交わしジャベでヴィルスが先取。
2本目はヴィルスが脚攻め。
エレクトリコがダイブはせずとも
ダイビング技を連発して華やかにフィニッシュ。
3本目。
エレクトリコは少し不器用なところもありましたが、
ヴィルスの土俵で攻防を仕掛けつつ、
自分の見せ場のハイ・フライも大事にしていましたね。
そのハイ・フライも勢いに任せる形ではなく
これから素直に伸びていきそうな印象です。
ヴィルスのような縁の下の力持ち
ルチャドールとの試合は大きな糧になるでしょう。
好勝負に届かずも中々良い試合でした。
ANWA世界ヒストリック・ウェルター級王座戦、3本勝負:ヴォラドールJr.(ch)vs.ドラゴン・リー(8/5/19)
1本目は定番どおり軽めに。
不意を突いた丸め込みという点で
フィニッシャーとしてはありか。
ただそれなら2本目、追い込まれたヴォラドールに感情的起伏が欲しい。
フラットなままスパニッシュ・フライを決めて追いついた印象です。
3本目。
それぞれトペコンを決める等ムーブで魅了し、
緩急聞かせてスター・パワーを感じさせます。
押さえるべきところは押さえていますが、
クライマックスでヴォラドールは雪崩式ラナをミスするし
普通の試合という印象を拭い去ることはできず。
平均的な良試合。
Bイリミネーション・マッチ:カリスティコ、ドラゴン・リー、ハチセロ、テリブレ、ストゥーカJr.、ウルティモ・ゲレロ、ヴァリエンテvs.ジェイ・ブリスコ、ケニー・キング、マット・テイヴェン、メカ・ウルフ450、オラクロ、ダーク・マジック、オクムラ(8/26/19)
多人数ならではの大乱闘、セコンド介入リンチでヒート・アップさせますが、
いかんせん各マッチアップに関して
動き出しのタイミングが合わないシーンが目立ちましたね。
また、多人数戦ではある程度仕方ありませんが、大局観を持てていません。
10分くらいで脱落開始。
人数が多いので、仕切りなおしたマッチアップで一方が攻め切って
各チームが順番に脱落するだけで設定時間は消化できる。
なりでやっている感は否めない。
一応残るべきトップが残っていっていますが、
最後のカリスティコとテイヴェンも特筆すべき攻防はなかった。
平均より少し上。
CGPインターナショナル・トルネオ・シベルネティコ:ディアマンテ・アズール、ドラゴン・リー、バルバロ・カベルナリオ、ソベラーノJr.、フォラステロ、ネグロ・カサス、ルーシュ、ヴォラドールJr.vs.ジェイ・ブリスコ、ケニー・キング、マット・テイヴェン、メカ・ウルフ450、オラクロ、ビッグ・ダディ・ヤム・ヤム、デリリウス、ルーク・ホークス(8/30/19)
多国籍軍はほぼ同じながらCMLL軍の面子が変化していますね。
前哨戦から遥かにレベル・アップ。
冒頭のヤム・ヤムとリー含めて各マッチアップは
自分達でしかできない攻防を作ろうという意識が高いし、
トリオ的な連携ムーブやダイブも盛りだくさんで織り込んできてます。
ロング・マッチの中で中盤が中だるみしますね。
ルーシュがテイヴェンに串刺しドロップ・キックを決めるも
ついでに放送コードで鞭打ってDQになるという演出がありましたが、
そういうリフレッシュできる演出をより織り込みたかったか。
シングルも序盤の熱量考えるともっとできたはず。
あと、チームが勝っても一人になるまで味方同士で戦わなければならない
シベルネティコ・ルールがどうしても受け入れきれないですね。
中々良い試合。
(執筆日:9/?/19)
Dライト・ヘビー級王座戦、3本勝負:ニエブラ・ロハ(ch)vs.グラン・ゲレロ(10/14/19)
ハイ・フライヤーの定型演舞に比べると
スピードは劣るものの変化の妙があり、
技と技の行間の語りも雄弁です。
3本目の攻防も幅広い見せ場を作り出しており、
観客の熱狂を生み出しました。
好勝負に少し届かず。
Eトルネオ・グラン・オルタナティヴァ決勝:ミスティコ、フガーズvs.スターJr.、ヴァリエンテ(10/18/19)
演舞で流しつつ意図的に変則を入れます。
観客の感じ方をヴァリエンテは良くわかっている。
2本目。
入りはやや雑だったものの
フガーズのダイブから派手なムーブ連発でフィニッシュ。
いつも通り短いですが、スポット量が多く、
ムーブはいつもより多く決勝だからこそのサービスでしょうか。
3本目。
仕切り直してアピール・タイムになることが多いですが、
今回は開始直後から連携技を入れ攻防。
花道の攻防にダイブ・スポット、
自分を魅せる場を設けられてフガーズ、スターが躍動します。
特にスターの浮遊感は見事で
初代ミスティコを彷彿とさせるところがあります。
そのスターとミスティコが最後に残り一騎打ちというのがまた乙ですね。
スターのこれからに期待が高まります。
ぎりぎり好勝負。
Fレイ・デ・インフラムンド、3本勝負:サンソン(ch)vs.スターJr.(11/1/19)
レスリングしてトペでジャベでは定番過ぎ。
他と同じ、と思われない為の工夫を
普段軽視される1、2本目から施していますね。
3本目。
2本目を取ったルードのサンソンが主導権を握ったままスタート。
マスクに手をかけヒートを煽りつつ
スターの伸びやかで綺麗なダイブを織り交ぜていきます。
様々な広がりを持たせた攻防は
花道にも及びステージ上からのコークスクリューも見られましたね。
両者これから改善すべき要素もありつつも
魅力の部分は十分に伝わってくる激戦でした。
(執筆日:12/?/19)
注目試合の詳細
なし試合結果
@メキシカン・ナショナル・ライト級王座戦、3本勝負:エレクトリコ(ch)vs.ヴィルス(2-1)(8/5/19)ANWA世界ヒストリック・ウェルター級王座戦、3本勝負:ヴォラドールJr.(ch)vs.ドラゴン・リー(2-1)(8/5/19)
Bイリミネーション・マッチ:カリスティコ、ドラゴン・リー、ハチセロ、テリブレ、ストゥーカJr.、ウルティモ・ゲレロ、ヴァリエンテvs.ジェイ・ブリスコ、ケニー・キング、マット・テイヴェン、メカ・ウルフ450、オラクロ、ダーク・マジック、オクムラ(8/26/19)
CGPインターナショナル・トルネオ・シベルネティコ:ディアマンテ・アズール、ドラゴン・リー、バルバロ・カベルナリオ、ソベラーノJr.、フォラステロ、ネグロ・カサス、ルーシュ、ヴォラドールJr.vs.ジェイ・ブリスコ、ケニー・キング、マット・テイヴェン、メカ・ウルフ450、オラクロ、ビッグ・ダディ・ヤム・ヤム、デリリウス、ルーク・ホークス(8/30/19)
Dライト・ヘビー級王座戦、3本勝負:ニエブラ・ロハ(ch)vs.グラン・ゲレロ(2-1)(10/14/19)
Eトルネオ・グラン・オルタナティヴァ決勝:ミスティコ、フガーズvs.スターJr.、ヴァリエンテ(優勝!)(2-1)(10/18/19)
Fレイ・デ・インフラムンド、3本勝負:サンソン(ch)vs.スターJr.(2-1)(11/1/19)