CMLL:Best of 2018 Part.3の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | 3本勝負:マイケル・エルガンvs.ウルティモ・ゲレロ(10/12/18) ミドル級王座戦、3本勝負:クアトレロ(ch)vs.ティタン(11/6/18) |
@3本勝負:マイケル・エルガンvs.ウルティモ・ゲレロ(10/12/18)
過剰なヒールにならず
間の取り方でエルガンは勝負。
最後のポイントだけアピールをパクって
ゲレロの逆転劇への道筋をアシスト。
まずは1本です。
2本目もゲレロの定番ムーブを活かして間違いない構築。
バランスよく3本目へのセットアップができましたね。
特別凄いことはしていないものの
2本とも適切に仕上がっているルチャの試合って意外に少ないんですよね。
本番の3本目。
温まってきたのでエルガンも思い切った煽り。
細かな一進一退とパワフルなムーブで魅せていきます。
想像以上に齟齬なく仕上がっていますね。
数年前は試合の書式だけ飾り立てて
中身のない試合でしたが、今回は良かった。
ストレートな魅力で観客が一体となった試合。
ぎりぎり好勝負。
Aミドル級王座戦、3本勝負:クアトレロ(ch)vs.ティタン(11/6/18)
ハロウィーン仕様か薄暗いライトで、
髑髏を被ったスタッフが花道を彩ります。
1本目は簡潔に。
ただ見せ方を適切に加えているので良し。
2本目。
クアトレロがルード色を出し、雰囲気を作ると
ティタンが反撃から一発でフィニッシュ。
ブリッジしての押さえ込みはユニークでしたね。
さて本番の3本目。
まずはティタンがマスクに手をかけリベンジ。
本格的攻防はどれも美しいムーブ。
勢いに身を任せず構築を意識した試合運びには感心します。
プロレスに近しい考えに基づいて
多彩なニア・フォールに繋げました。
ティタンの脚狙いの流れから
最後の絵になるフィニッシュ・ジャベ。
鮮やかに試合を〆て見せました。
文句なしに好勝負。
BインターナショナルGP、トルネオ・シベルネティコ:レスト・デル・ムンド(マット・テイヴェン、ブリスコ・ブラザーズ、ダーク・マジック、マイケル・エルガン、デイヴィッド・フィンレー、ギルバート・エル・ボリクア、フリップ・ゴードン、オクムラ)vs.チーム・メヒコ(ディアマンテ・アズール、カリスティコ、エル・クアトレロ、ユーフォリア、ハチセロ、サンソン、エル・テリブレ、ウルティモ・ゲレロ、ヴォラドールJr.)(10/5/18)
アクションは余り息があっていなくて低調ですが、
全員乱闘を挟みながら雰囲気は作れています。
ステージからの同時ダイブから脱落が出始めると改善。
テンポ、攻防ともに良くなって行きますね。
ダーク・マジックとか一部外敵は微妙なままなんですが、
エルガンやギルバート(メシアス)が存在感を示して
強大に立ちふさがったのは盛り上がりました。
トップ・ヒールの歓待を受けているテイヴェンの
試合運びがもう少し骨太になってここに並び立てば更に良いんですけどね。
1時間近くの試合時間なので微妙なシーンもありつつも
ゲレロ、エルガン、メシアス、ユーフォリアの
ヘビー級メンバーがリードしてGPの面白さをしっかり生み出しました。
好勝負に届かずも中々良い試合
Cレイエンダ・デ・プラタ準決勝、トルネオ・シベルネティコ:バルバロ・カベルナリオ、キング・フェニックスvs.アウダズ、ドラゴン・ロホJr. vs.ソベラーノJr.、フェリーノvs.フライヤー、カワトサンvs.メフィスト、ミスティコvs.テンプラリオ、タイゲルvs.ティタン、トリトンvs.ヴィルス、ヴォラドールJr.(11/16/18)
序盤は顔見せを兼ねて演舞。
一定のクオリティで被りなく個性を見せれていますね。
ダイブに場外乱闘と定番の展開を見せた後、
早い段階で脱落も入れてテンポ良く進行。
リングに焦点を当てておいて
場外スポットに移行する見せ方が成功していますね。
カベルナリオ、ミスティコなど
スター・パワーを持つルチャドールも負けじと引継ぎ。
順当にカベルナリオ組、ヴォラドール組、ミスティコ組が残って盛り上がりましたね。
アクセントに使っていた連携技やタッグ要素が
もっと多く使われても良かった印象はありますけどね。
好勝負に少し届かず。
Dレイエンダ・デ・プラタ決勝、3本勝負:バルバロ・カベルナリオvs.キング・フェニックス(11/23/18)
カベルナリオが攻め立てるもフェニックスが逆転し1本。
技で盛り上げられているものの1本目はまだズレを感じさせる。
2本目。
遅れを取ったカベルナリオが乱闘を仕掛けドミネイト。
フェニックスのトペコン自爆など2本目も派手さがあり、
良くある軽さは感じさせない2本でしたね。
本番の3本目。
花道からのハイ・フライにステージ・ダイブ。
今の所技に頼ってスポット一つ一つで積み重ねているイメージ。
2人の感覚が合っているとは言い切れない。
ニア・フォールの切り返し合いが増えてきて
ブレークスルーしたかと思わせるも最後のフィニッシュが弱過ぎますね。
隙を見せた相手の背中に両膝を立てるサブミッションですが、
場外からリングに戻った所で行う定型技な上に、
それもほとんど決まることないのにこの決勝で何故採用したのやら。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:12/?/18)
注目試合の詳細
なし試合結果
@3本勝負:マイケル・エルガンvs.ウルティモ・ゲレロ(2-1)(10/12/18)Aミドル級王座戦、3本勝負:クアトレロ(ch)vs.ティタン(2-1)(11/6/18)
BインターナショナルGP、トルネオ・シベルネティコ:レスト・デル・ムンド(マット・テイヴェン、ブリスコ・ブラザーズ、ダーク・マジック、マイケル・エルガン、デイヴィッド・フィンレー、ギルバート・エル・ボリクア、フリップ・ゴードン、オクムラ)vs.チーム・メヒコ(ディアマンテ・アズール、カリスティコ、エル・クアトレロ、ユーフォリア、ハチセロ、サンソン、エル・テリブレ、ウルティモ・ゲレロ、ヴォラドールJr.)(10/5/18)
Cレイエンダ・デ・プラタ準決勝、トルネオ・シベルネティコ:バルバロ・カベルナリオ、キング・フェニックスvs.アウダズ、ドラゴン・ロホJr. vs.ソベラーノJr.、フェリーノvs.フライヤー、カワトサンvs.メフィスト、ミスティコvs.テンプラリオ、タイゲルvs.ティタン、トリトンvs.ヴィルス、ヴォラドールJr.(11/16/18)
Dレイエンダ・デ・プラタ決勝、3本勝負:バルバロ・カベルナリオ(優勝!)vs.キング・フェニックス(2-1)(11/23/18)